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Re:Israel占領にNO!というユダヤ人
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投稿者 スーパー珍米小泉純一郎 日時 2004 年 3 月 24 日 13:53:21:k5Ki8ZfJP9Ems
 

(回答先: ヤシン師暗殺:イスラエル治安閣僚に反対意見も 地元テレビ [毎日新聞]【シンベト長官・内相・法相は反対で国防相が】 投稿者 あっしら 日時 2004 年 3 月 23 日 12:45:57)


上記の写真は元イスラエル国内諜報機関シンベト(Shin Beth)のアミ・アヤロン氏

Israel占領にNO!というユダヤ人

▲インタビュー:アミ・アヤロン
「占領地からの無条件の撤退が緊急に必要である」
原文:Interview with Ami Ayalon:
アライン(シルヴァン)・シペル(ル・モンド・エルサレム), December 22, 2001
英訳:アネット・エルスコヴィッチ, (パレスティナ・モニター), January 01 2002

▲アミ・アヤロン(55歳)は、1996年2月から2000年5月まで、イスラエルの国内諜報部(通称シン・ベト)を率いた。小柄で痩せ型の身にジーンズにオープン・シャツという姿で、彼は穏やかに、しかし力強く語る。

●アライン・シペル(「ル・モンド」):あなたは、イスラエルにおける政治議論の状態をどう見ますか?

▲アミ・アヤロン:イスラエルの社会は、上層部から底辺まで、混乱に陥っています。言及するポイントがありません。人々は、大威張りでまかり通っている「我々はテロリズムに勝利する!」というスローガンで、この混乱した現状を隠しています。セミナーで軍首席補佐官が「我々は勝っている」と宣言します。彼は「ツァハル(Tsahal、イスラエルの国防軍)の優勢」を、そして自らの「国が力を見出したとの実感」を想起させるのです。
それから彼は付け加えます。「いま現在、パレスティナ人テロリストの数は昨年を上回っている」それに「そして明日はさらにもっと増えるだろう!」とも。もし我々が勝っているなら、なぜテロリストが増えていくのでしょうか?
イスラエルでは、誰も現実を知ろうとしません。これは、和平プロセスを誤解した結果です。「我々は今まで寛大だった。それなのに彼らは拒絶した!」なんて、ばかばかしいですよ。この誤解を解かずにたどるものはすべてが歪んでいます。さらに、パレスティナ人に関する我々の強迫観念があるから、自分のことに何の疑念も持たないようになります。我々は何を望んでいるのでしょうか? 我々はどこに行くのでしょうか? リーダーは誰一人として、これらの疑問を明らかにしません。こんなことだから、混乱と社会全体を包む不安があるのです。

●シペル:大多数のリーダーは、しかし時間がイスラエルに有利に働くことを確信しています。

▲アヤロン:9月11日から、我々の首脳陣はずっと大喜びでした。イスラエルに対して国際的な圧力が強まることはなく、道は開かれている、と彼らは思っています。これは、我々がパレスチナの領土にしがみついて放さないことがどんな結果を産んでいるかをあいまいにします。
単に道義的な問題であるだけではありません。我が国の創設者は、ユダヤ人に故国を提供し、かつ民主主義である、そんな国をつくったのです。両方の見地から、時間の経過は我々に不利に働いています! 人口統計学的には、パレスティナ人に有利に働いています。そして政治的には、ハマスと入植者に有利に。しかしハマスと戦うには、隣接するパレスティナ人が憎悪の感情を強める入植者を立ち退かせなくてはなりません。
パレスティナ人の間で、イスラム教徒の比重は増しています。かつて「2つの政府」という解決法を支持してきたパレスティナ知識層でさえ、「イスラエルが入植地から撤退しない限り、領土の二重自治もやむなし」と言います。
これは、私が絶対的に反対することです。それではもうユダヤ人国家とはいえません。またユダヤ人国家であり続けたにせよアラブ人支配を行うのなら、民主主義国家ではありません。

●シペル:武力の差にがあるのに、あなたはイスラエルが勝つ可能性を排除するのですか?

▲アヤロン:もう「勝利」しているではありませんか! 1967年に我々はすべてのパレスティナの領土を占領しました。「テロリズムを克服」した途端に、我々は何をすればいいのか見失うなんてばかばかしい。パレスティナ人は自治を望んでいます。彼らを「負かす」ことを望みながら、反発を和らげるために食べ物と娯楽の提供しようという者はみな、何も理解していません。イスラエル軍は史上最強です。我々の秘密情報機関は優秀です。それなら問題はなぜ解決されないか? パレスティナ自治区の領土を再占拠して、アラファトを殺して、それは何を変えるつもりでしょうか? 勝利を欲する者は、あくなき戦いを欲します。

●シペル:それでもなお9月11日以降の大半の見方は、イスラエルが有利な状況へ変われるというものです。

▲アヤロン:錯覚にすぎません!9月11日は、アメリカでのさまざまな価値観を変えました。しかし中東では何も変わっていません。どんな失敗をアラファトがやろうと、パレスティナ人は生き伸びます。パレスティナ問題が解決されない限り、地域の安定はないでしょう。ただパレスティナ国家の樹立だけが、イスラエルのユダヤ民族と民主主義の性格を維持するでしょう。
我々は(アイデンティティーの)問題と難民問題を解決するために、政治的にも経済的にも国際的援助が必要です。なぜなら、たとえ実在するものであったとしても、パレスティナ国家は難民問題がある限り、我々の関係をむしばむからです。

●シペル:とはいえ、イスラエル人にとって、難民の帰還に対するパレスティナの要求は、トラウマになっているのではありませんか。

▲アヤロン:我々の敵が何を言うかについて心配するのをやめて、我々自身が何を望んでいるのかについて話しましょう。我々は難民の帰還を望みません。けれども、イスラエルがパレスティナ人の苦難について果たすべき役割と、問題解決の手助けの義務があることを認める場合に限り、我々は拒否することができます。イスラエルは、帰還の権利の原則を受け入れなくてはなりません。そしてPLOは、我々ユダヤ人の国家的アイデンティティーを疑問視しないことを約束しなくてはなりません。

●シペル:あなたは、イスラエルのモサドが前面に掲げているテロリズムに反対する「第三次世界大戦」の考え方をどう思いますか?

▲アヤロン:アラファトとビン・ラーディンを同一視する連中に、アラファトもビン・ラーディンも理解できませんよ。後者は、非常に有害なセクトの指導者で、イスラム教にはあまり重要ではない。その目的は、大混乱を引き起こすことであり、国際社会のことはぜんぜん気にかけない。けれどもアラファトは、国際社会に受け入れられることを夢見ています。1993年から、彼はいつもそれを言及して、国連決議の適用を要求してきました。一方、我々イスラエル人はつねに拒否です! もしビン・ラーディンが殺されるなら、彼のセクトは彼と一緒に姿を消すかもしれません。しかし、もし我々がアラファトを殺しても、パレスティナの人々はその独立を求め続けるでしょう。

●シペル:あなたはパレスティナの領土問題が泥沼化することを心配しますか?

▲アヤロン:我々はパレスティナ人が「狂人」のような行動をとると言いますが、しかしそれは狂気ではなく底なしの絶望です。和平プロセス(占領がいつか終わるという展望)がある限り、アラファトは、もっとうまく交渉するために暴力を刺激したり、あるいは抑圧したりして、巧みに操縦することができました。もはや和平プロセスがないとしたら、テロリストを殺せば殺すほど、彼らのキャンプはますます力を強めます。
ヤセル・アラファトは、インティファーダの準備もしなかったし、引き金を引きもしません。暴動は、占領が終わるという希望がすべて断たれたとき、イスラエルとパレスティナ当局の汚職や無能に対して、自然発生的に起こったのです。アラファトはそれを押さえることはできませんでした。和平プロセスによって、アラファトはイスラエルの協力者というより、国民解放運動のリーダーとして見られてきました。その存在意義なしで、彼はイスラム教徒に対しても、また自身の基盤への反対勢力に対してさえも戦うことができません。パレスティナ人は、見せしめに公共の広場で彼を死刑にするでしょう。

●シペル:オスロ合意からキャンプ・デービッドまで、イスラエルは和平を結ぶめったにない機会を逃しましたか?

▲アヤロン:はい。ただし、すべてイスラエルのせい、というわけではありません。パレスティナ人と国際社会にも若干の責任があります。しかし我々が、めったにない素晴らしいチャンスを逃したことはまちがいありません。共産主義の崩壊、湾岸戦争、グローバリゼーションの出現など、これら全ての現象がイスラエルに我々の僭越さの再検討を迫ったあと、国際的な状況は、信じられないくらい好意的でした。今、我々は後退しています。

●シペル:あなたは、パレスティナ人からの「一方的な分離」を望みますか?

▲アヤロン:私は分離という言葉を好みません、それは、南アフリカを思い出させますから。私は、占領地からの無条件撤退を好みます。なるべく合意を得てやったほうが望ましいが、ただ必須条件ではありません。緊急にやるべきことは、占領地からの撤退です。さらに真の撤退とは、パレスティナ人に、ガザにつながっていて、エジプトとヨルダンに開かれたヨルダン川を越えた一続きの土地を与えることです。もし彼らが彼ら自身の国家を宣言するなら、イスラエルはそれを承認する最初の国になるべきです。そしてクリントン提案をベースにして、条件なしで、すべての審議中の問題を解決するために国同士で交渉しようと提案するべきです。

http://www.geocities.co.jp/Hollywood/1123/annex/ayalon.html

▲アヤロン元長官の最近の言動
和平プロセス
Of war and peace(Jewish Telegraph, 02/04/02)
《「両者が終わりのためへの切り札を袖の中に温存した、切り札を両者ともにまだ待っているから、一歩一歩の歩み寄りに失敗した。パレスチナの指導体制の枠からはみ出してしまった人が増加するうちに、当局の指導力が社会感情を反映しきれていなかったことは去年の選挙で明らかになった。我々は過去10年の経験から和平プロセスを段階的に築けないことも、秘密が漏れることも学ぶべきである。占領で信頼を作ることは不可能だ。地上での摩擦は止まないだろう。確かな事実は、相互の信頼は崩壊したということ。両者に漂う欺瞞ムードをぬぐい去り、信頼関係を作る以前に」。》
http://www.worldjewishdirectory.com/news/newsDetail.jsp?newsID=15

▲占領停止
Message From Young Israeli Soldiers and Vets - Withdraw From Occupied Lands(Pacific News Service, 02/03/19)
《テレビ・インタビュー・シリーズでの(…)アヤロンの発言にうながされるように、1000人の退役した上級将校らのグループによる明確に撤退を告げる提案が新聞に掲載された。和平安全評議会は多くの注目を集めるイスラエルによる西岸とガザ地区での占領を「イスラエルの戦略上、道義的な責任」と呼んだ。署名者の1人の前陸軍将官でテル・アビブの人気が高いShlomo Lahat前市長は国営報道機関に「我々には占領地に残留する道義的な権利を持っているとは思えない」と、語った。》
http://www.pacificnews.org/content/pns/2002/mar/0319israeli.html

▲兵役拒否
Crisis looms for Sharon - More army reservists refuse to serve(The Guardian, 02/02/02)
《国内諜報局シンベトの前長官アミ・アヤロンさえ、テレビで「明らかに非合法な」命令を実行するように命ぜられたとき、彼が「予備役の士官に同情を禁じ得なかった」と語った。「私が案ずる限り、ほんのわずかの兵士しかこのような命令を断っていない。武装していない青年を撃つことは明らかに非合法の指令である。去年、撃たれたパレスチナの子どもたちの数にからも非常に心配している」。》
http://www.guardian.co.uk/international/story/0,3604,643685,00.html

▲方針
Former Israeli Spymaster Takes Palestinians' Side(Reuters, 01/05/01)
《かつてパレスティナ人が最も嫌う安全組織を率いたシンベト前長官が、今や「パレスティナ人の痛みを理解することを学ぶべき」と発言している。(…)インタビューで、シンベトは人が苦悩と呼ぶであろう手段を使うのを許可したことを認めた。「肉体的な圧力」と呼ぶそれで、パレスティナの囚人から情報提供を強要する。生命を救うためにそれが正当であったと言った。(…)シンベトを去った後で、彼はパレスチナのヤセル・アラファト議長とイスラエルのエフド・バラク前首相の仲介役を務めた。(…)ふだん口数が少ないアヤロンだが、ほかに選択肢がないと思いこんだときでも、パレスティナ人への対処について1950年代に後退したような現右翼首相、アリエル・シャロンの「エトス(方針)」を彼が拒絶したことをイスラエル人に知ってほしいと言った。選択はある、と。》
http://www.mideastfacts.com/ayalon.html

▲姿勢
首相公選をめぐるイスラエル政局(ル・モンド・ディプロマティーク, 01/01)
《治安機関シン・ベトの長官を務めていたアヤロン司令官が、先日次のような見解を表明した。「(パレスチナ側は)イスラエルの領土を1948年当時の国境内に画定することを断念するという、彼らにとって大きな妥協を受け入れる代わりに、存続可能な国家を手に入れ、ある程度の正義を得ることを期待した。今日パレスチナ人の一部は、われわれが提案する妥協は卑劣だと言う。彼らの目には、われわれは脅しに対してしか譲らないと映っている。つまり、交渉を中断し、そして暴力という圧力を受けたから再開したと言うのだ。はたしてユダヤの民主主義は、アパルトヘイトを許容できるのか。私の答えは否だ」》
http://www.netlaputa.ne.jp/~kagumi/0101-2.html

【関連情報】

▲Israelシャロン首相、戦争犯罪で起訴!
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/1123/annex/accuse_sharon.html

▲サブラ・シャティーラでの虐殺に対するアリエル・シャロンの関係責任
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/1123/annex/sharon/index.html

▲Q&A: ベルギーの類まれな法律
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/1123/annex/belgian_low.html

▲ホベイカはレバノンでの虐殺の「新たな証拠」を握っていた
――ベルギー上院議員、語る
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/1123/annex/hobeika.html

▲Israelでは仮想紛争も激化の一途。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/1123/annex/the_dominion_of_death.html

▲死の支配
ヌーリット・ペレド=エルハナン女史の投稿
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/1123/annex/nurit_peled.html

▲1982 サブラ・シャティーラ大虐殺(リンク集)
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/1123/annex/fisk/index.html

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