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出よ、平和説くカリスマ イラク開戦から1年 [中国新聞]
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投稿者 なるほど 日時 2004 年 3 月 22 日 01:18:59:dfhdU2/i2Qkk2
 

(回答先: 非戦の誓い新た イラク開戦1年 [中国新聞] 投稿者 なるほど 日時 2004 年 3 月 22 日 01:14:19)

【写真説明】「命が軽んじられている。平和を訴える力が欲しい」と話す坪井さん'04/3/21

 バグダッドの夜空が炎に焦がされた、あのイラク戦争開始から一年たった。世界の核情勢がますます悪化の道をたどった一年でもあった。開戦直前、反対を訴える六千人の人文字が揺れた被爆地広島。その熱気を絶やさず、戦争と核兵器に反対する運動を、どう引き継いでいけばいいのだろうか。(社会・経済グループ 江種則貴)

 ■愚直さ・熱意抱き行動を

 自由と民主主義が善であり、イラクのフセイン前政権が仮に悪だとしても、この戦争は「勧善懲悪」のストーリーでは語れない。むしろ勧「悪」懲悪との形容こそがふさわしいのではないか。

 米軍は「放射能兵器」と呼ばれる劣化ウラン弾を使った。地下に潜伏するフセイン政権幹部を攻撃するため、バンカーバスター(特殊貫通弾)も使った。戦後、その攻撃力をより増すために小型核の搭載も計画するなど、新型核兵器開発への動きを早める。

 米国はテロ対策を名目に、核の保有と威嚇だけでなく使用までも正当化する契機として、イラク戦争を利用したといえる。それは新たな核拡散の歯止めにならないばかりか、むしろ核保有を公然と語る風潮を生み、奨励する結果さえ招いた。

 リビアが核も含めた大量破壊兵器開発の歴史を告白し、パキスタンからの核関連技術の流出が話題を呼んだ。イランの核開発疑惑は晴れず、北朝鮮は外交交渉に「核カード」を使う姿勢を変えない。

 私たち被爆地は、そうした情勢に、鈍感になってはいないだろうか。

 日本被団協代表委員の坪井直さんは、高齢になった被爆者の行動の弱さを自戒を込めて嘆き、再び奮い立たせるためにと、「平和を説くカリスマの登場」を真顔で切望する。

 確かに、被爆地で六千人の人文字に集った若者たちのエネルギーは、精力的に続けられている劣化ウラン弾反対運動などを除けば、大半が霧散したかのようだ。イラクへの自衛隊派遣に反対する運動団体の動きも、残念ながら、若者たちへの広がりを感じさせない。

 ブッシュ大統領はこのほど、イラク戦争一年を前に演説し、テロに対抗するため「敵が滅びるまで戦う」と断言した。昨年末から米国で、広島への原爆投下機エノラ・ゲイが復元展示されたように、米国が自らの行為を正当化する動きはやまない。

 原爆投下を否定し、戦争もテロも否定するために、私たちは被爆体験を受け継ぎ、愚直に訴えていくしかない。核兵器廃絶を確実に促す国際法体系を整え、無差別殺りくの非人道性を人類史の観点などからも明確に示していかなければならない。私たちはそうした行動をもう少し、アグレッシブにできないだろうか。一人ひとりが、平和を訴えるカリスマになれないだろうか。

 ■日本被団協代表委員 坪井直さんに聞く

 イラク戦争から一年の被爆地の現状を、被爆者の立場からどう見るのか、将来に何を思うのか。日本被団協代表委員の坪井直さん(78)=広島市西区=に聞いた。

 ▽核 再び使う流れ

 ―イラク戦争は一体、何だったのでしょう。

 わけの分からない戦争としか思えない。米国による侵略戦争と言ってもいい。残したものは膨大な被害。特にイラクの人たちは、犠牲者数だけでは測れない物心両面の被害を受けた。拠点攻撃をしたと米国は言う。しかし、結果的には原爆と同じ無差別爆撃だった。世界はもっと、腹を立てんといかん。

 ―米国は劣化ウラン弾を使い、小型核兵器開発も進めようとしています。

 確かに、そういうきっかけをつくった戦争だった。世界は、核兵器を再び使う流れに向かっている。絶対に許せん。イラク戦争は対岸の火事ではない。日本政府が戦争に「加担」した経過も考えると、もっと被爆者が、もの言わんといかん。

 ―世界中で核兵器をめぐり、きな臭い動きが続きます。

 核兵器の危険性、毒性に対する認識が薄まってきている。核兵器を使用するといっても、人ごとと思う風潮がある。突き詰めればそれは、人間の命を軽んずる傾向でもあろう。情けないことだ。もう一度、核兵器が落とされないと、目が覚めないのだろうか。

 ▽被爆地 力欲しい

 ―広島、長崎が忘れられたのでしょうか。

 人間の欠陥なんだろうか。時代が違う、世代が違うと、われわれがなんぼ言うても、若者たちからピンとこない顔をされる感じはある。それに歯向かうのは難しいのう。私が今、冗談抜きで思うのは、平和のヒーローというか、平和を説く神様が現れてくれんか、ということだ。

 ―それで、テロに立ち向かえますか。

 私たちは言葉を持っている。テロリストたちとも、いつか対話できる日があるだろう。言葉が通じれば、互いに相手を信じることにつながる。そこに頼るしかないのではないか。

 ―被爆地がもう少し積極的になれませんか。

 力が欲しい。昨年夏に広島市内で「ヒバクシャの集い」をした。市内や県内に何万人と被爆者はいるが、集まったのは四百人ほど。イラク開戦前だったら違ったのかもしれないが、それにしても何十万人というデモをやった欧州に比べ、寂しい気もした。

 ―最近、テロの犠牲になった兵士たちを、かつてのように米国社会が英雄視することがなくなってきたと思いませんか。

 間違えた戦争だったと、米国民も気づき始めたのだろう。少し考え直してみよう、というところにきたのではないか。

 ―その意味で、広島や長崎が声を上げていく機会ではないですか。

 難しいのう。高齢化、病弱化で馬力が出ない。本当に燃えているのかどうか、自分に問い直すしかないか。被爆者援護法ができてからだろう。「(平和運動が)済んだ」との雰囲気が広まるのが、本当に早かった。しかし、核兵器廃絶を訴えることが大事なのは分かっている。被爆者でなければ、つくり出せないものを考えたい。被爆者の生の声を残していきたい。

 つぼい・すなお 20歳の時、爆心地から1・2キロの路上で被爆した。中学校教諭時代から体験証言活動を始め、退職後の1993年から広島県被団協(当時は森滝市郎理事長)事務局次長。現事務局長。2000年から日本被団協代表委員。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn04032131.html

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