★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 戦争49 > 931.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
成功だった日比谷のワールド・ピース・ナウ 世界に災いをもたらす”元凶”を見つめよう [阿部政雄氏]
http://www.asyura2.com/0403/war49/msg/931.html
投稿者 なるほど 日時 2004 年 3 月 22 日 16:35:52:dfhdU2/i2Qkk2
 

                           日本アラブ通信 編集長
                           日本ペンクラブ国際委員
                                  阿部政雄
                           masao-abe@hi-ho.ne.jp
                            2004年3月22日

    成功だった日比谷のワールド・ピース・ナウ
       世界に災いをもたらす”元凶”を見つめよう

 3月20日、日比谷の「ワールド・ピース・ナウ」に行きました。この集会を準備
した方々、本当にご苦労さまでした。

 ピース・パレードに参加するのは、半年、いや10か月ぶりですが。何しろ5月に
なると76才ともなると、いくら気持だけは若くても脚が弱ってもうデモは無理です。
ふと昔知った「傘がない」という井上陽水の歌も思い出したが、幸い傘はあるので、
季節の変わり目か左足が少しうずくのを我慢しながら、地下鉄に乗り、参加しました。

 雨の中とはいえ、大変な参加者の数で熱気に溢れていました。野外音楽堂に入る前
に親しい人々の顔を見て、来て良かったと思いました。雨のせいか、音楽堂は座って
いる人が少なく、割に簡単に舞台の近くに行くことができました。

 中に入った途端、沖縄からの力強い連帯のメッセージが披露され、喜納さんのトー

とライブが始まっていました。喜納さんの「われわれは新しい文化を生み出していこ
う」は正に同感です。「フランス国歌」はフランス大革命の中で、エジプト国歌は1
919年の反英独立運動の中で、アルジェリアの国歌はたしか、対仏独立戦争の中で
中でつくられました。人はヒューマニズムを守る戦いの中で、新しい文化を生み出し
ていくものだと思っています。喜納さんの「アリーラン」も「花」もパンチの効いた
絶唱でした。感謝です。

 熊岡さんの話しも、カンボジア市民フォーラム以来の真摯な活動体験に裏打ちされ
た内容豊かな話しでした。とくに「人道支援」「復興援助」はまやかしで、一部企業
の私益のためで、真の国益を損なっているという言葉は的を得た重要な指摘でした。

 米軍人家族の会のロバート・スミス氏は、父親と兄を第2次世界大戦やベトナム戦
争の非条理さゆえに、自殺したり、廃人になった家族をもつ方です。また、彼自身も
湾岸戦争に参加、イラク戦争では反戦運動に参加した経験から、自衛隊を日本に呼び
戻すことの必要性を諄々と訴え、感動的でした。

 日本弁護士会の藤原真由美さんも、日本弁護士連合会が会をあげて自衛隊派遣に反
対していることを、その憲法違反の理由を明確にしながら、自衛隊を撤退させる必要
を訴えたことが心に強く印象づけらました。藤原さんの話しでは弁護士連合会には2
万人近い会員がおり、全員、自衛隊派兵反対とのこと。これは日本国民が誇りに思っ
ていい事実です。憲法改悪派は、永田町でこそ多数を誇っているが、広い日本人の間
では、ほんの僅かの魑魅魍魎(ちみもうりょう)の類いにほかなりません。それに国
会議員の中に自衛隊派兵反対を訴えている方々ももちろん、今はやむなく「馬鹿殿様」
につきあっている国会議員にも内心忸怩たる者がいると思っています。

 ポーランド大統領は「イラク戦争の正当性についてブッシュ大統領に騙されていた」
と怒ったが、ブッシュが大ウソつきなら、その大ウソを今でも正当だと言っている小
泉氏は詐欺罪を構成していないだろうか。小泉氏と国民の討論会など必要だと痛感し
ました。

(不思議なことに音楽堂に入るころから、少しひきづり気味だった左足の痛みがなく
なっていて、正常に歩けるのにびっくりしました! この日比谷に雨にも関わらず多
くの人が参加しているという頼もしさや、聞いた話が一つ一つ胸にストンと落ちる立
派な内容だったことに感激したのでしょう)

 さて、最後のゴッドプレスの合唱と朗読はとても良かったと思っています。平均年
令60才とのことですが、小生が知らない曲が多いのは残念でした。

是非おねがいしたいのは、戦後の最初の「うたごえ運動」の頃、感銘深く歌った与謝
野晶子の「ああ君死にたもうことなかれ」を是非復活して欲しいということです。時
間が取れればゴッドプレスに入会したいくらいです。幸い、この詩は、小生も国際委
員の一人を務めている日本ペンクラブの電子文藝館ですぐ見られます。
http://www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/index.html
http://www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/poem/yosanoakiko.html

 島崎藤村をはじめとする明治以来の文豪から現代の作家にいたる歴史的作品、詩、
短歌、俳句、戯曲、シナリオ、ノンフィクション、評論・研究、随筆、小説、児童文
学、評論、反核、反戦の作品が閲覧できます。アスファルトジャングルというか、
「人情紙風船」というか、日本ばかりか世界を覆う荒れ地のなかに、こんこんと湧き
出る心のオアシスです。楽譜は音楽センターにあると思います。

 是非、全国的に「君死にたもうことなかれ」が復活して欲しいものです。日本にも
こんな素晴らしい詩があったことを、若い方々に知って欲しいのです。珠玉の日本文
学です。

 最後に一言申したいのは、ブッシュ、小泉のいかさま師は(ふたりだけをあげるの
は、彼らがそれぞれの国の最高責任者だから)早晩「自ら播いた種」を刈り取らなけ
ればならない時期を迎えるということです。

 しかし、それは一日も早い方が良く、長引けば長引くだけ、イラクでも、日本でも、
アメリカでも必要以上に罪のない民衆が犠牲にされてしまいます。

 昨日の集会での演説を聞いていても、日本の平和運動もすこしづつ運動のフォーカ
スが合ってきたこと、そして平和を守るという点で、世界の多くの人々の連帯の輪が
広がっているということを実感しました。

 これから大事なことは、こうした世界に戦争と不幸を振りまいている元凶が誰かを
しっかりと把握する必要があると思っています。孫子の教えのように「敵を知り、己
を知らば百戦危うからず」なのです。

 元凶は、ネオコンとシオニズムです。アメリカの単独行動主義の主役ネオコンと、
1949年の国連加盟の時の約束事項(パレスチナ難民の帰還権など)も反古にして
「ここは神の約束の地」と称してパレスチナ人を追い出したり、抹殺を図る人種差別
の権化イスラエルなのです。この2つの勢力が狙うのは、イラクのパレスチナ化でしょ
う。

 これについてまた寄稿しますが、小生の言いたいのは、世界に災いをもたらしてい
る元凶をほっておいて小さな敵を想定して相争っていると、この元凶(2つの頭をもっ
た大蛇)の常套手段である分割支配(devide and rule)の政策によって、人類が滅ば
されてしまうという危惧です。

 これは実に大きな問題で、ここで論じるには時間が足りません。又の機会にしたい
と思います。

では、また

阿部政雄拝

http://www1.jca.apc.org/aml/200403/38353.html

 次へ  前へ

戦争49掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。