イラクで占領軍発砲、死者１９人　シーア派デモ隊と衝突

朝日新聞　４月４日
http://www.asahi.com/international/update/0404/009.html

　イラク中部のイスラム教シーア派聖地ナジャフで４日、米軍などの占領統治に抗議するシーア派のデモがあり、それに駐留スペイン軍が発砲、ロイター通信によると少なくとも信者１９人が死亡し、１００人以上が負傷した。米英主導の占領軍と人口の６割を占めるシーア派との衝突としてはイラク戦争後、最大規模となった。一方、バグダッド中心部でも３日夜、米軍とシーア派信者が衝突。ＡＦＰ通信によると、米軍戦車にひかれて少なくとも２人の信者が死亡した。

　イラクでは９日にバグダッド陥落１周年を迎えるほか、１１日にはシーア派のもう一つの聖地、カルバラに多数の信者が集まる宗教行事「アルバイン」を控えており、今後一気に緊張が高まりかねない

　ナジャフの近郊のクーファには、シーア派の中でも特に反米色の強い強硬派である宗教指導者ムクタダ・サドル師が住んでいる。サドル師を支持する信者ら数千人が４日、同地域に展開しているスペイン軍の駐屯地へ向けてデモ行進し、駐屯地外でスペイン軍と衝突になった。

　ロイター通信が病院の話として伝えたところによると、デモの参加者１９人が死亡、１００人以上が負傷したという。現場にいたＡＦＰ通信の記者は「連合軍部隊が発砲した。爆発音と銃声が盛んに聞こえる」と衝突の様子を伝えた。

　ナジャフでは前日の３日、サドル師側近がスペイン軍に身柄を拘束されたとの情報が流れ、支持者が釈放を求めて抗議活動を始めた。同軍側は当初拘束を否定したが、４日になって「他の軍が拘束したかもしれない」と追加のコメントを出した。また３日には、同師宅が同軍に包囲されたとの情報も流れた。

　バグダッドでの衝突の目撃者の話では、３日夕、日没の礼拝に集まった数百人が「米軍の占領反対」と叫び抗議行動を始め、近くにいた米兵と衝突。興奮した信者が走行中の戦車前に出てひかれたという。

　４日もパレスチナホテル近くのフィルドゥース広場でデモが行われ、死亡した支持者を象徴する棺を掲げた参加者らが「殉教者だ」と叫んで、反米を訴えた。夕方には数十発の銃声が響き、デモ隊が騒然となった。

(04/04 22:13)

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• 朝日新聞続報（４月５日０時３7分更新）---ブレマー「我々は許容しない」 竹中半兵衛 2004/4/05 01:14:46 (0)

　

　

　

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