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地獄の扉を開く:バグダッドからの報告(PUBLICITY・ラウール・マハジャン)
http://www.asyura2.com/0403/war51/msg/178.html
投稿者 シジミ 日時 2004 年 4 月 10 日 08:44:43:eWn45SEFYZ1R.
 

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PUBLICITY
No.896(2004/04/10/土)

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「PUBLICITY」(パブリシティー) 編集人:竹山 徹朗
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        ◆◇今号の目次◇◆


【めでぃあ・オフノート】
▼「国家テロ」への援助を断て
▼地獄の扉を開く:バグダッドからの報告


        ◆◇     ◇◆


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【めでぃあ・オフノート】  

▼まんじりとして眠れない。自衛隊撤退せず。「救出作戦」に
米軍の協力も仰ぐそうだ。

床屋政談に過ぎないが、これは“21世紀中東戦争”を引き起
こしかねない、最悪のシナリオだと思う。

アルカイダの思う壺だ。

▼まず今の日本政府の交渉能力、ネゴシエーション能力は圧倒
的に乏しいだろう。

そもそも実際の救出作戦を行う能力が自衛隊にあるのか。救出
作戦はおろか、おそらく情報収集の大半も米英頼みだろう。日
本には、こういうとき有効な自前の情報回路や人的つながりが
あれば、24時間経って犯人側とコンタクトがとれないなどと
いう愚かなことにはなっていないはずだ。

「協議」「分析」「情報収集」、徒に時間を失っている。

▼なぜ、自衛隊をイラクに派遣したのか。この問いにかえれば
、いやでも「イラク人道復興支援」という名の「アメリカ支援
」を通した「日本国益の維持」の思惑が浮かんでくる。

今回は、「それでもアメリカ追従を続けるか」「一度立ち止ま
って他の選択肢をつくるか」を考える、おそらくは最後のチャ
ンスであると考える。

民間人を殺され、さらに500人を超える自衛隊員を危険に晒
しても、アメリカのケツを舐め続ける理由があるのか否か。

敵はイラクではない。

▼拘束された3人は、報道によれば、それぞれの真情から、イ
ラクの人々の幸福のために行動していた。しかし、彼ら3人の
目的よりも、「アメリカに協力している日本の人間」という事
実が優先された。

この矛盾は、いくら日本政府が「復興支援」「人道支援」とい
っても、実際にイラクの多くの人々の眼には自衛隊は、おそら
く「アメリカの犬」としか認識されていない、という単純な真
実をも示していると思う。

直接に自衛隊の活動の恩恵を受けるサマワの人々は、おそらく
感謝しているだろう。互いの対話もあるだろう。

最初ぼくは思った。日本政府が「(アメリカのための)占領戦
争」ではなく、「(イラクのための)人道復興支援」であると
言い張るのであればこそ、自衛隊は一度イラクから国外撤去し
、3人の解放を確認してから、再び堂々と人道復興支援に赴け
ばいいと。戦争ではなく、復興支援なのだから。

しかし、砂の上の城は風が吹けば崩れ去る。なし崩し、言い逃
れ、めまぐるしく移り変わった情報、印象によってつくられた
ようにみえる前提を疑わねばならない、イラク復興支援、そも
そもの土台が幻なのだ。根問いしなければならない。

論議の対象から忘れられかけているが、空しいことを承知で書
こう、アメリカのイラク攻撃は国際法違反であり、自衛隊のイ
ラク派遣は日本国憲法違反なのだ。その土台に立っているから
こそ起こった今回の拘束事件なのであり、戦時なのだ。

▼拘束された3人の家族は、小泉首相との面談を求めているが
、首相は「外務省が対応している」と言って、家族との面談を
受け入れていない。

それが一国の指導者のとるべき態度かどうかを、問う気力も失
せる。小泉首相には、自ら決定した自衛隊イラク派遣の正当性
を、3人の家族に直接、自分の口で語る自信がないのだと思う

▼拘束された3人を含めてイラクでさまざまな活動をしている
民間人に対して、「だからいったことじゃない」「退避勧告を
守らないからだ」「身勝手の報いだ」「国に迷惑をかけて」と
いう産経系の世論もあろう。

それでは借問しよう、無抵抗の市民に対して、完全武装の軍隊
が劣化ウラン弾を使用するのは身勝手ではないのか?

誇り高きムスリムの大地を、異教徒の軍靴で踏みにじる行為は
身勝手ではないのか?

▼共同通信の記事によると、反米の抵抗を続けているサドル師
は、中部クーファのモスク(イスラム教礼拝所)で代読された
説教で、「わが敵ブッシュにイラクからの撤兵を勧告する」と
述べたという。

ワシントンに爆撃しようというのではない、「我が土地から出
ていけ」と言っているのだ。

その趣旨は、例えばビンラディンの主張とそんなに変わらない
が、サドル師がリーダーとなって起こしている武力抵抗は、今
までのようなテロ組織の陰謀などとは、到底いえない(その参
考資料を末尾に転載する)。

イラク全土で起こっている反米の具体的な抵抗の数々は、フセ
イン政権崩壊から1年の節目に、「アメリカの占領」を拒否す
るイラク国民の声のあらわれである。その声を、テロ組織が利
用している側面もあろうが、事の本質ではない。根はアメリカ
の占領政策にある。

噴き上がる感情は、論理を通して思想としてあらわさなければ
、後世に残らない。

テロに屈しないことが国益ならば、アメリカが続けている国家
テロに屈しないことこそ、最良の道だ。国の政策を「アメリカ
追従」から、「国連主導」「アジア協調」に転換すること。「
国家テロへの援助を断つ」こと。「イラク支援の名を騙るアメ
リカ支援」への加担を止めること。

すなわち自衛隊の撤退である。

これは、テロとの取引ではない。「いや、取引だ」と非難され
れば、「取引ではない」と言い張ればいい。今までイラク戦争
を戦争でない、イラクは戦闘地域ではないと言い張ってきたよ
うに。

臆病者だと言われても、「国家テロへの援助を断つ」意志を示
すことができれば、臆病者だとの声は消すことができる。この
道の方が、(ブッシュが再選されなかったとしても)テロ支援
続行の、何百倍も勇気が必要な道だからだ。

テロとの取引ではない、国策そのものの転換。【イラクの民衆
への呼びかけを通して、武装勢力と対話する】こと。これが、
あと1日余りで実行・発表可能な、イラク人によるイラクの統
治を開き、3人の生命を助け、日本の国益を守りうる、ほとん
ど唯一の方法であると思う。


▼益岡賢氏のwebサイトから、「地獄の扉を開く」と題した文
章を転載させていただく。


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http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/
地獄の扉を開く:バグダッドからの報告

ラウール・マハジャン
ZNet原文
2004年4月7日

米英等によるイラク侵略の前、アラブ連盟の会議で、書記長の
アムル・ムーサ将軍は、米国の対イラク戦争は「地獄の扉を開
く」だろうと述べていた。

イラクでは、地獄の扉はかつてないほど広く口をあけつつある
。少なくとも、米国[とそれに協力する諸国]にとっては。

「スンニ派とシーア派は、今や手を握った。一つになって米国
人に反対している」。バグダッド西部にある、シーア派がほと
んどであるシュアラ地区のスラムで、焼かれた米国の戦車運搬
車の陰で、ある人が私に語ったことである。こうした心情は、
ムクタダ・サドル師の組織の地方本部でも表明されている。前
日、米軍の攻撃を受けたところである。

そして、実際のところ、シュアラ地区から米軍が押し戻された
ときに、それを行なったのはスンニ派とシーア派の人々が団結
して闘ったからであることについて、そして地元の組織化され
ていない人々によってであることについて、誰もが同意してい
る。サドル師のマフディ軍団によって、ではない。

イラクにおける抵抗が、米国が統制できないことになっている
かどうかにかかわらず---そして、それはポール・ブレマーや
ジョージ・ブッシュにではなく、大アヤトーラ、シスタニ師に
かかっている---最近10日の出来事は、イラク占領における
決定的な転回点を示していることは、すでに明らかである。

こうした出来事について、我々は、都合の良い自分勝手なお話
を耳にしている。

そのお話の中では、ファルージャの「サダム支持者基盤」で、
少数の野蛮な「孤立した過激派」が、食料のコンボイを護衛し
ていた4人の文民契約者を殺害した、それは、挑発に対抗した
というものではない不法行為だった、とされている。

また、サドル師が米軍と今戦っているのは、ジョージ・ブッシ
ュの言葉によると、サドル師は、「民主主義が広まるよりも、
武力を行使することを選んだ」からであるという[真に吐き気
のする言葉です]。

真実は、いささか異なっている。ファルージャは、確かにスン
ニ派アラブ人が多い地域であるが、サダム支持の拠点などでは
まったくない。

ファルージャのイマームは、祈りのときに、サダム個人を賞賛
することを拒否したために問題を抱えてしまったほどである。

多くの住人はサラフィスト(ワッハーブ派はサラフィズムの一
部である)であり、サダムにより政治的虐待の対象として名指
された集団である。

実際、戦争のとき、ファルージャは抵抗の強い地域ではなかっ
た。

ファルージャが抵抗に転じたのは、2003年4月28日、米
軍兵士たちが、100人から200人の平和的な抗議行動者た
ちに向けて発砲し、15人を殺してからである[「民主主義が
広まるよりも、武力を行使することを選んだ」ブッシュと米軍
・侵略の最初から、そして侵略占領後も]。

米軍兵士たちは、撃ち返したのだ、と主張したが、ヒューマン
ライツ・ウォッチの調査は、事件が起きた場所の銃痕は、その
主張とは相容れないものであることを示した。さらに、全ての
イラク人目撃者は、この群衆は非武装だったと述べている。そ
の2日後、さらに3名が殺された。

これらの事件により、この地域の多くの人が抵抗運動に参加し
、自分たちでグループを結成した(サンフランシスコ・クロニ
クル紙の記事を参照)。暴力の応酬があり、さらに占領軍が頻
繁に集団懲罰を街に加えたため、ファルージャは占領に対する
怒りの煮え立つ場所となった---ほかの所以上に煮え立つまで
になったのである。

ブラックウォーター・セキュリティ社---米国海軍特殊部隊の
元隊員たちが作った会社で、社員はイラクで兵士と同じ役割の
多くを担っており、戦闘にも参加している---の傭兵4人が殺
された、最も最近の出来事は、何もないところで起きたわけで
はない。

実際、その一週間前に、米国海兵隊はファルージャで大規模な
家宅侵入捜索を行っており、カメラマン一人を含む少なくとも
7人を殺していた。住民は、ブラックウォーター社の社員が攻
撃され、その後悲惨な扱いを受けた理由はここにあると語って
いる。

ファルージャにおける最近の戦闘では、街が封鎖され、その中
で、12人の海兵隊員と2人のほかの兵士、そして少なくとも
66人のイラク人が殺された。こうした状況から、現在の流れ
を近い将来変えるようなチャンスはない。

けれども、CPAは、スンニ派とのこうした大きな問題だけに
満足せず、同じときにサドル師に従うシーア派の人々に対して
も戦いを始めた。

サドル師が民主主義についてどう考えていようとも、サドル師
が民主主義を脱線させようとしてこの暴力を開始したというブ
ッシュの主張は馬鹿げている[犯罪的でもある]。

第一、サドル師は扇動的レトリックを用いてきたが、彼も彼に
従う人々も、これまで常に、占領軍に対するあからさまな暴力
を行う手前で自制していたのである。

第二に、今回の暴力を引き起こした出来事は、サドル師の週刊
紙アルハウザを閉鎖したことにある----これがあからさまな反
民主的行為でなくて何であろう。

実際、新聞が閉鎖されたのは、暴力を直接唱えていたからでは
なく、ただ単に、新イラク国防軍のボランティア多数を殺した
自動車爆弾による爆撃とされるものが、実際には、空から(し
たがって米軍により)なされたという、ある目撃者の証言を掲
載したからである。

イラク人に笑われるために、米国がイラクに自由と民主主義を
持ち込んだと言うことほど即効の効き目のある言葉はない。

アメリカ合州国人が引き起こした問題について話すときに、嘲
笑的に「これが自由だ」というのがイラク人の間であたりまえ
なのである。

タウラ---恐らくサドル師の最も有力な拠点となっている約2
00万人が暮らすスラム---にあるサドル師の事務所の報道官
ラスール・グラウィに、ブッシュの主張について聞いてみたと
ころ、彼は次のように言った:「これが民主主義だって?平和
的なデモ参加者を攻撃することが?人々を殺して建物を破壊す
ることが?」

バスラ、ナジャフ、カルバラ、ナシリヤ、クファ、クット、デ
ィワニヤで、そしてバグダッドのタウラ、シュアラ、カディミ
ヤで、占領軍が同時に統制を失っている中、ブレマーとブッシ
ュはわずかに後ずさりした。

サドル師を政治的役割のために逮捕すると言うかわりに、ブレ
マーとブッシュは、昨年4月のシーア派聖職者アブドゥル・マ
ジド・アル・ホーエイ師殺害に関して手配すると言っている。

そして、実際、最近の暴力を引き起こしたもう一つの要因は、
サドル師の側近ムスタファ・ヤクビ師を拘束したことにある。
ブレマーとブッシュは、これについて、自分たちは何の関係も
ないとさえ言っている---イラク人判事が、独断で逮捕状を発
行したと。

この説明はイラクでは相手にもされない。逮捕状が随分前に書
かれており、適当な時が来るまで用いるのが控えられていただ
けであることは既に明らかにされている。

実際、イラクの司法相は、アル・ホーエイ師殺害にサドル師や
ヤクビ師が関与していたことについては何の情報も持っておら
ず、イラク政府により指名手配はされていない、と公に述べて
いるのである。

いずれにせよ、「暫定統治」の軍事的対応と空虚なレトリック
は、イラクの人々の心にはまったく届かず、既に米国の手に負
えなくなった状況をさらに悪化させることは確実である。

ファルージャの状況は概ね偶然の出来事(とはいえ引き続く小
衝突から不可避であるような)であったようであるが、様々な
状況は、サドル師の信奉者たちに対する動きのタイミングが意
図的に選択されたことを示している。

そうであるとすると、それは恐らく、6月30日に名目だけの
「主権委譲」を行う前に、サドル師を政治的領域から閉め出そ
うとする試みであったのだろう[さすが民主主義]。

新聞を側近から説明されるかわりに自分で読む者ならば誰でも
予想したようなかたちで、それは逆発した。バグダッドのカデ
ィミヤ地区で昨日3人の米軍兵士が殺されたことは、はっきり
した兆候である。

サドル師支持者は、恐らく、タウラでは多数派であり、シュア
ラではかなりの大きさの少数派であろうが、カディミヤでは彼
の影響力は、ほとんどなかったのである。

現在起きている暴力はニュースで大きく扱われているが、ある
意味で、それは本当の話ではない。100人もの人がこの10
日間で殺されたことは悲劇であるが、占領下の毎日の生活その
ものが、悲劇なのである。

バグダッドのシーア派スラムに暮らす、現在米国人に対して激
しい抵抗運動を展開している人々は、これまでサダムを本当に
忌み嫌っていた人々である。サダムの弾圧、そしてまったく省
みられない状態---とりわけ米英主導の経済制裁のもとで、乏
しい資源と代替部品は政治的にサダムに気に入られた地域に行
っていた---のもとで苦しんできた人々である。米国が占領し
た後に、大きな改善を期待していた人々なのである。

1991年の放棄に参加した元イラク軍の軍人で現在はシュア
ラにおけるサドル師の報道官をやっているサドゥン・アル・シ
ェマリ師は、私に、次のように語った:「事情はサダム時代と
まったく同じだ---おそらくは悪化しているかも知れない」。

イラク占領について、みなさんが知る必要があるのは、こうし
たことだろう。


ラウール・マハジャンは帝国ノートを運営しており、バグダッ
ドからWebとブログを発進している。最新の著書は「Full
Spectrum Dominance: U.S. Power in Iraq and Beyond
」。メールアドレスは、Rahul@empirenotes.org。
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解除するには下記URLにアクセスして下さい。
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