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マスコミと外務省がイラク日本人人質・家族への嫌がらせを扇動【辺境通信】
http://www.asyura2.com/0403/war52/msg/418.html
投稿者 エンセン 日時 2004 年 4 月 14 日 15:16:34:ieVyGVASbNhvI
 

 
【辺境通信】マスコミと外務省がイラク日本人人質・家族への嫌がらせを扇動(4.13)

 イラク日本人人質や彼らの家族にに対する嫌がらせの電話・ファクス・電子掲示板への書き込みが続いている。(共同通信−Yahoo!)(アサヒ・コム)

 人質の一人、高遠菜穂子さんのホームページの掲示板には、「こんな時期に民間人がイラクに行ったらいかんよ」「自業自得。リスクは承知の上で行ったんでしょ」という批判や中傷が書き込まれて、同掲示板は閉鎖された。(JanJan)

 しかしこのような嫌がらせを、日本のマスコミと外務省が堂々と煽っている。以下にその扇動の数々を列挙する。

読売新聞社説(4月10日付) 『イラクでは、一般市民を巻き込んだテロが頻繁に発生している。それを承知でイラク入りしたのは、無謀な行動だ。三人にも、自らこうした事態を招いた責任がある』
産経新聞社説(4月10日付) 『自民党役員会では「再三の退避勧告にもかかわらず、人質三人はなぜイラクに入ったのか」などの疑問の声が出た。テロリストがはびこる世界ではリスクがつきまとうことを忘れてはならないだろう。どの地域でもテロが起きるという心構えを持たねばならない時代である』
竹内行夫外務事務次官(4月12日、定例記者会見) 『当然、日本政府、外務省は在外邦人の保護について責任を有しているわけですが、日本の主権が及ばないところではその保護に限界があるというのも当然のことです・・・日本の外務大臣が相手国に対して、パスポートを持っている日本人があなたの国において安全であることを要請しますということが皆さんのパスポートの表紙の裏に書いてあります。それはやはり第一義的に、相手の国が安全について責任を持つということです』(事務次官会見記録 − 外務省)
読売新聞社説(4月13日付) 『人質の家族の言動にも、いささか疑問がある。記者会見で、公然と自衛隊の撤退を求めていることだ。人質の安全を望むのは、家族として、当然だ。だが、武装グループの脅しに応じ、政府の重要政策の変更まで求めることが、適切と言えるだろうか』
産経新聞社説(4月13日付) 『いま、誘拐された三人の家族が、自衛隊の撤退を求める政治的な発言をすることは、誘拐犯に取引の余地があるような錯覚を与えかねない。家族の圧力で日本政府が譲歩すると誘拐犯が考えれば、解放を長引かせて不安をあおる逆効果を生むだろう。まして、日本国内の平和団体がこれに便乗する動きは、誘拐犯を利するだけである』
【論評】 「読売」「産経」社説に対する私の反論は明白だ。

 第一に、一般的に、人命救助を最優先としているときに、救助対象者を責めることに労力・資源を費やす者の人格が問われる。

 三人のイラク入りにどういう問題があったかは、後で冷静になってからいくらでも検証できる。そうすることが民間人道支援活動における危機管理のためにもなるはず。しかし、今の時点での「読売」「産経」の主張にはそういう視点は全くなく、ただ単に政府方針に従わない者に対し誹謗中傷しているだけ。

 第二に、人質事件の有無にかかわらず、日本国憲法にも国連憲章にも違反する「日本軍」(現地ではそう呼ばれている)の派兵はやめるべきである。だから、自衛隊をイラクから撤退させると「武装グループの脅しに応じ」ることになる、「誘拐犯に取引の余地があるような錯覚を与えかねない」、あるいは「日本政府が譲歩する」ことになるという「読売」「産経」社説の思考回路が私には全く理解できない。読売は一方で『三人の人質解放問題と、日本のイラク政策は、峻別する必要がある』などと言っている。お前らこそ峻別していないだろうと言いたい。

 第三に、被害者の「政治的」発言に、マスコミが二重基準を用いている。「北朝鮮」拉致問題における「家族会」発言の取り扱いと比較するとはっきりする。

 インターネット新聞「JanJan」編集部によれば、13日夜、人質となっている三人の家族が北海道東京事務所前で開いた記者会見後、取材陣から「おまえらが話したいって言ってるから聞いてやってるんじゃないか」「(会見の席に立った)最後のやつむかつくなー」という声が出たという(該当記事)。これが「人道援助」のために自衛隊を送ることに賛成したり目をつむったりするマスコミ記者の「人道」の程度であろう。

 最後に竹内外務事務次官の発言について。外務省設置法第4条は、外務省の所掌事務の一つとして「海外における邦人の生命及び身体の保護その他の安全に関すること」を挙げている。在外邦人の保護は外務省の職務であり、竹内次官の発言は職務放棄を宣言したに等しい。

http://www.aurora.dti.ne.jp/~osumi/d200404.html#13

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