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イスラエルのジェニン大虐殺と同じ事を米軍はファルージャで行おうとしている(株式日記と経済展望)
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投稿者 まさちゃん 日時 2004 年 4 月 14 日 18:35:51:Sn9PPGX/.xYlo
 

イスラエルのジェニン大虐殺と同じ事を米軍はファルージャで行おうとしている
2004年4月14日 水曜日


◆許すな!「ジェニン大虐殺」のイラクへの輸出

米軍は、対イラク戦争準備の一環として、イスラエル軍から市街戦の新しいやり方を学ぶために、イスラエル軍との様々な軍事交流を行なってきました。米軍がイスラエル軍から市街戦の訓練を受けてきたことは、一部報じられたことがありましたが、当局によって否定されてきました。しかし、このたび米、イスラエル、双方の消息筋が確認したことが報じられました。

 今年の初め、1000人近い米軍兵士が、合同訓練のためにイスラエルヘ送られました。ネゲブ砂漠にある模擬アラブタウンで、イスラエル軍の経験を受け継ぐための訓練が行なわれました。そこでは、イスラエル兵士たちが、攻撃されやすい通りに身をさらさずに移動するために、家から家へ壁に穴を開けて移動するやり方を示したといいます。

 さらに2月に、イスラエル軍がナブルスに侵攻した際に、住民が、英語をしゃべる見慣れない制服の兵士たちがイスラエル軍兵士に同伴していたことを目撃証言したことが、報告されています。その時に、まさに家から家へ壁に穴を開けて移動するやり方が、実地に行なわれたのです。アメリカ軍士官たちは、ジェニンとベツレヘムで、イスラエル軍兵士たちの軍事行動を直接視察したといいます。

 イスラエルの軍高官や軍事専門家が米海兵隊の基地などを訪れ、レクチュアを行ない、ノウハウを伝授するということも行なわれてきました。イスラエル軍は、米軍に、パレスチナの諸都市へのイスラエル軍部隊の侵入・襲撃のビデオまで提供しました。特に焦点になった戦術は、兵士が通りに身をさらすことを避けて家から家へ壁に穴を開けて進むやり方だったといいます。

昨年9月には、ヘブライ大学の軍事史軍事戦略専門のマーチン・ヴァン・クレヴェルド教授がノースカロライナ州レジューン基地で講義して、米海兵隊にイスラエルのジェニンでの戦術を説明し、軍用ブルドーザーが最も役立つ武器の一つであることを強調しました。ジェニン難民キャンプの破壊に使われたD9軍用ブルドーザーは、米国が民間用に開発したものをイスラエルが軍用に改造したものですが、米軍は、クレヴェルド教授の忠告にしたがって、このD9軍用ブルドーザーを9台購入したといいます。

 クレヴェルド教授は、このときのレクチュアで次のように述べたとレポーターに語りました。「3つの要点があった。(1つ目は、)いかにして通りを見通しのきくようにするか、家をひとつまたひとつとつぶしながら。特にブルドーザーを使って。ブルドーザーは、この種の戦争では、家を壊すのにとても役立つ。」「(2つ目は、)狙撃兵を一掃するために、いかに、そしていつ、攻撃用ヘリコプターを使うべきか。また、どんな状況では使うべきでないか。バグダッドは、そういう(使うべきでない)状況の一つだと言えるだろう。そして(3つ目は、)民間人犠牲者をいかに避けるかということだ。」と。

 3つ目については、よく言うよ!とあきれてしまいますが、2つ目については、パレスチナ人にはヘリコプターを撃ち落とす火器がないのに対して、イラクにはあるからということでしょう。イラクでは誘導ミサイルなどによる猛爆が、その代わりをしています。

さらに何と!このジェニンでの戦術のルーツが、驚くべきことに、ナチスドイツのワルシャワゲットー蜂起鎮圧作戦にあったということが、明らかにされました。「ハ・アレッツ」紙の記事をもとに、ニジェル・パリー氏が「エレクトロニック・イラク」でこれを暴露しています。(「ジェニンをイラクへ輸出する」)

 昨年4月時点でイスラエル軍参謀総長として陣頭指揮をとった現国防相のシャウル・モファズは、ジェニン作戦の準備をしていたとき、「これまでの戦闘の教訓を分析し我がものとすること、たとえいかにショッキングに聞こえようとも、ドイツ軍がワルシャワゲットーでいかに闘ったかということさえも分析し我がものとする」ということを、報道機関に対して認めていたのです。

 パリー氏はこう解説しています。ワルシャワゲットー蜂起に際して、ナチス軍は家屋に火を放った。レジスタンスの戦闘員が降伏すると確信して。ジェニン難民キャンプでは、戦闘用ヘリコプターからの持続的なミサイル攻撃と系統的なブルドーザーによる破壊とで住居家屋を攻撃目標とすることで、ワルシャワの教訓が適用された、と。

▼米イラク統治の崩壊 2004年4月13日 田中 宇

(前略) (国内世論を考えると米軍はこれ以上正規軍の兵力を増やせないため、国防総省は、アメリカやイギリス、南アフリカなどにある非正規戦闘要員の供給会社〈傭兵会社、戦場警備会社〉と契約し、合計2万人の非正規戦闘員を雇用している)(関連記事)

 米軍がファルージャで行ったような、占領下の市民をわざと挑発し、怒らせてゲリラ攻撃を煽り、その上で正当防衛と称して大攻撃を仕掛ける作戦は、イスラエル軍がパレスチナ占領地で行っている手法である。そして、今回のファルージャ大攻撃につながる3月31日の「アメリカの民間人」4人がファルージャで殺害された事件も、米軍側が大攻撃を仕掛けるための口実として起こした可能性が高い。

 イスラエル軍は2002年、西岸の町ジェニンに大攻撃をかけて市民らを殺害した「ジェニン虐殺」を起こしているが、今回の米軍のファルージャに対する攻撃も、アラブ世界では「虐殺」と呼ばれている。アルジャジーラのサイトには、ファルージャで米軍に殺された子供らの遺体の写真集がある。

(中略) アメリカが今回、旧式の武器や手製の爆弾しか持っていないイラク人の蜂起を鎮圧できなかったことは、フセイン政権を倒して以来「世界最強の無敵の軍隊」と恐れられていた米軍が、実はそんなに強くないのだということを、イラクなど中東各国の人々に感じさせてしまった。

「力」と「正義」が一体化している中東では、この感覚の変化は重要だ。キーワードは「ファルージャ」と「サドル師」で、バグダッドでは「米兵士を見かけたら、背後から大声でファルージャ!と叫べば、彼らを恐れさすことができる」というジョークが流行っているという。(関連記事)

 アラブ諸国の人々は、1960年代まで「アラブの統一」「アラブ民族主義」の夢があったが、アメリカとイスラエルの軍事力によって粉砕され、諦めと屈辱感が残っている。こうした中、ファルージャとサドル師というキーワードは、イラクだけでなく中東全域に、新しいアラブ民族主義を巻き起こすかもしれない。アメリカが「テロリズムとの戦い」として開始したイラクの戦争は、ファルージャとサドル師という2つの「英雄」の登場によって、今や「ナショナリズムとの戦い」に変質した可能性がある。(関連記事)(後略)


(私のコメント)
最近のイラクのアメリカ軍の戦略がよく分からない。アメリカ軍としては長期の駐留を望んでいるのだろうが、出来るだけ少人数の兵力で済むような統治形態にするはずだ。ところがスンニー派のイラク人とシーア派のイラク人双方を敵に回してしまった。だから米軍はイラク各地に釘付けにされて、ファルージャに増援部隊を送ることが出来ない。

このままイラク各地の武装勢力が一斉蜂起したらアメリカ軍は物資の補給も出来なくなり、ベトナム戦争末期の状況が再現されることになる。アメリカ政府の一部にはそのようになることを望んでいる勢力もあるようだ。私も当初からアメリカ軍が苦戦することでイスラエル軍がイラクへ救援に駆けつけるというシナリオがあるのではないかと書きました。

ファルージャにおける戦闘を見るとアメリカ軍に重大な欠陥があり、補給路を断たれると一騎当千のアメリカ海兵隊も休戦せざるをえなくなります。キッシンジャーはイラクは砂漠地帯だからベトナムのようなゲリラ戦は出来ないと言っていましたが、イラクのゲリラはアリババのように神出鬼没だ。

アメリカ軍のジェット機や武装ヘリからの爆弾やミサイル攻撃の威力は圧倒的であり、ゲリラを蹴散らすことは出来る。しかしその地域を制圧するのは歩兵部隊しか出来ない。アメリカ軍はイラクの点と線を確保しているに過ぎず、各地で補給部隊の車両が襲われている。ハイウエイに出没する武装勢力にアメリカ軍は手を焼いている。

軍事的な常識で言えばイラクを制圧するには40万人以上の兵力が必要だ。現在のアメリカ軍ではそれだけの兵力を動員することは出来ない。だから常識から判断すればアメリカのイラク侵攻はありえないはずだった。イラク人の軍隊や警察の再整備はあまり進んでいないしアメリカ軍の助けになりそうもない。

ファルージャの戦闘はこれからどのように進むのだろうか。おそらくミニパレスチナ化してアメリカ軍は家を潰して回るのだろう。ゲリラが逃げ込んだ家は爆弾で家ごと吹き飛ばすだろう。アフガニスタンでは一応傀儡政権の設立も成功していますが、ほとんど無政府状態でカルザイ大統領は首都から出ることが出来ない。

イラクも6月に政権が移譲されますが、アフガニスタンと大して変わらない情況になるだろう。チャラピというアメリカに亡命していたイラク人が大統領になるようですがカルザイと大して変わらず、首都から一歩も出られない政権になり無政府状態になる。アメリカがもし撤退すれば内戦状態になるだろう。

サマワに砦を築いた自衛隊はどうなるのだろう。イラクで一斉に武装蜂起したイラクゲリラは自衛隊のサマワ基地も包囲して撤退を迫るだろう。そうなった場合、小泉首相は撤退するだろうか。場合によってはアラモ砦のように見捨てて、「リメンバーサマワ」と呼びかけて軍国日本の再建に成功するかもしれない。

ばかばかしい想像と思うでしょうが、それくらい現在のアメリカ政府と日本政府の考えていることが理解できない。常識外れのことをやって、国民もそれを止められない。私は「株式日記」で警鐘を鳴らしてきたのですが、ほとんど効果はなく最悪の事態が日本に訪れようとしている。国民もほとんど思考を停止してしまったからだ。

小泉首相の「バカの壁」もなおりそうもない。川口外相の病気が移ってしまったのだろうか。首相や外相がバカと言うよりも、それを支えるべき官僚達がバカだから、それを反映しているのかもしれない。

◆小泉発言で解放に遅れ イラク聖職者が主張

【バグダッド13日共同】イラク・イスラム聖職者協会のクバイシ師は13日、バグダッドで記者団に対し、小泉純一郎首相が日本人3人を拘束した武装組織を「テロリスト」呼ばわりしたため、武装組織が3人の解放を遅らせていると語った。
 クバイシ師が武装組織から直接聞いたものではなく、同師の個人的な見解を示したとみられる。クバイシ師は「われわれは武装組織に(人質解放を)訴え、彼らは人質を解放する直前だった。しかし、小泉首相が彼らをテロリスト扱いした後で、武装組織は(解放の)方針を変えたと承知している」と述べた。師は「このような発言は非生産的で障害を付け加えるものだ」と批判した。
 小泉首相は9日、武装組織の自衛隊撤退要求に関して「(撤退は)ありません。テロリストの卑劣な脅しに乗ってはいけない」と述べていた。
 同聖職者協会は、日本人人質事件解決に向けた仲介交渉は行っていないとしている。

(共同通信) [4月14日1時36分更新]

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