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解放された3人を“拉致”し“脅した”外務省職員:“虚言パフォーマー”小泉のイラク国民逆撫で演説 [週刊現代5・8/15]
http://www.asyura2.com/0403/war53/msg/1156.html
投稿者 あっしら 日時 2004 年 4 月 26 日 23:41:27:Mo7ApAlflbQ6s
 


今週号の「週刊現代5・8/15」P.66〜69に掲載されている「小泉首相の“人質サマサマ”劇場!」より:

※ 「週刊現代」は、反語のつもりも少しはあるのかもしれないが、「これで参院選は大勝利間違いなし」だの「小泉首相は、まったく運がいい」だの「高遠さんたちに対して怒ってみせた感覚は、さすが総理、官房長官に上り詰めるだけの政治的センスということだろう」などといった愚かな総括をしている。
小泉は運がいいわけではなくマスコミがデタラメだからセーフになっているだけだと思うのだが..


「<前略>

 4月16日、高遠菜穂子さんら3人の人質が解放された翌日、衆院補選の応援演説に立った小泉純一郎首相は、埼玉県・所沢駅前で興奮気味にこう絶叫した。
 「イラク国民の多くも、アメリカが撤退すると困ると言っている。撤退しろと言っているのは、混乱した状況をつくりたい人たちだけだ―」
 人間、言っていいことと悪いことがある。
 立場や思想信条が違えば、意見や考えが違うのは当然である。しかし、家を焼かれ、家族を殺されたイラク人たちが、文字通り命をかけてアメリカに抵抗している現在、「イラク国民もアメリカが撤退すると困る」とは、並の神経では公言できない。
 この日、所沢駅前は数百人の群衆で身動きもできないほどだった。かつての小泉フィーバーの再来を思わせる熱気。しかし、さすがにこの発言には違和感があり、小泉支持で集まった聴衆も、聞こえなかったかのように「無反応」で聞き流すほかなかった。民衆は、小泉首相が考えるほど無知ではないし、単純でもない。
 中東情勢に詳しい元駐レバノン日本国全権大使、天木直人氏は、今回の「人質解放劇」を世界がどう見ているのか、以下のように解説する。
 「中東情勢は、ノーテンキな小泉首相では理解できないほど、歴史的な地獄へと突入しつつある。イスラエルの国家テロを許すブッシュ大統領は、アラブ人すべてを敵に回してしまった。そのブッシュと心中する小泉首相に黙ってついていく日本人を、世界は苦笑しながら見ている」
 5人の人質が無事に救出されたのは幸いである。しかし、邦人人質事件に対して、日本政府はほとんど無能・無策だったことが明かになりつつある。では、なぜ5人の人質は解放されたのか。それは、人質がたまたま親イラクの立場で活動していた民間人だったから、と見られている。邦人の人質が、米企業で働いていたら、イタリア人の人質のように、今頃殺害されていた可能性も高い。
 そうなれば、小泉政権は激震に見舞われていただろう。ところが一転、人質が解放され、小泉政権はその勢いで「参院選大勝利間違いなし」という鼻息だ。
 まさに解放された人質サマサマ。小泉首相は、まったく運がいい。

 2週間にわたる永田町茶番劇を再現しよう。
 4月8日。高遠菜穂子氏、郡山総一郎氏、今井紀明氏の3人の拘束が日本に伝わった。事件を聞いた小泉純一郎首相が官邸スタッフに漏らした第一声は、
 「自己責任だよな」
 だったという。早くも「今年の流行語大賞」間違いなしと言われるこの言葉、言い出しっぺは小泉首相だったのだ。そして、この言葉が「人質解放劇」のキーワードとなっていく。
 人質家族がテレビに登場して、「自衛隊撤退」発言をすると、外務省幹部はニンマリした。
「あれで助かった。彼らが自衛隊撤退を言い出したおかけで、世間の反発を買った。もし、めそめそ泣いているだけだったら、世論は人質に同情して、自衛隊撤退論が強まっただろう」
 そして、政府関係者は二言目には「自己責任」と言い出すようになった。
 4月14日。新たに安田純平氏と渡辺修孝氏が拘束される。この日、民主党・菅直人代表との党首討論に臨んだ首相はボサボサ頭で登場した。
 いかにも、人質事件の解決に心を砕いているという様子を演出したかったのだろう。しかし、この「演出」は政府与党内でも評判が悪かった。
「あまりにもミエミエの芝居をうってもねぇ」
 と自民党長老たちが失笑した。
 一方、福田康夫官房長官は記者会見で「嫌味な人柄」を発揮した。首相が人質の家族と面会しない理由を問われ、こんなやりとりをしている。
 福田:人質の家族に会ってプラスになるんであればですね、それは進んでお会いしたいと思います。そういうふうになるかどうか、あなた(記者)のご意見をお伺いしたいと思います。さあ、威勢よく答えてよ。
 記者:はい、どうもありがとうございます。
 福田:いやいや、威勢よく答えてよ―。
 言うまでもないが、国民は官房長官記者会見で、政府の説明を聞きたいのであって、記者の「威勢のいい」意見は聞きたくはない。
 4月15日。人質3人解放。イラクに乗り込んでいた外務省スタッフは、解放された3人を“拉致”した。そして、こんな言葉で人質を“脅した”という。
 「日本の世論はあなたがたに大変厳しい見方をしている」
 「関係各国の機関が、救出に多大な協力をした」
 「救出には莫大な税金がかかった。政府与党内部にも、かかった経費の請求を求める声がある」
 やっと助かったと思ったら、この言葉。「自己責任」という、人質には反論しにくい言葉を利用した恫喝だった。経費は一説には20億円とも試算されている。ある与党関係者は、こう解説した。
 「この時点で、人質のみなさん、イラク武装勢力の人質から、日本政府の人質になったようなものですな。身柄を確保され、好きなこと喋りたいんだったら、救出費用数億円のカネを出せ、と。それがイヤだったら、黙っておけ、ということでしょう。政府もなかなかえげつないことやりますわ」

 4月16日。解放された3人はドバイに移送された。日本から派遣された警察庁の国際テロ緊急展開チームが、3人に対して厳しい聴取を行った。
「一人ずつ、犯行グループの物言い、振る舞い、食事の内容まで、詳細な取り調べが行われた」
 警察庁関係者はこう語る。
 3人は、こんな内容の「供述」をした。
<ファルージャ近郊の給油所でタクシーに給油中に、30〜50人の武装グループに囲まれて人質になり、隠れ家を転々とした。食事は宗教上豚肉を食べられないので、鶏肉を食べていた>
 その後、高遠さんの、「今後もイラクで活動を続けたい」との発言が伝わると、小泉首相は、
 「いかに善意の気持ちがあっても、これだけの目にあって、これだけ多くの人たちが寝食を忘れて努力してくれたのに、なおかつそういうことを言うのか」
 と、怒りのコメント。福田官房長官も、
 「いい加減にしてほしい。こんなにしてやったのに、頭を冷やしてよく考えろ」
 と、激怒してみせた。が、これはポーズ。裏では密かにほくそ笑んでいた。
 小泉首相の分身とも言える側近・飯島勲秘書官はこのとき、こんな言葉を漏らしている。
 「彼女がああいうことを言ってくれてよかった。おかげで、国民を敵に回さずにすんだ」
 高遠さんの「イラクに残りたい」という発言に対して、多少の違和感を持った国民も多かったかもしれない。その雰囲気をとらえて、高遠さんたちに対して怒ってみせた感覚は、さすが総理、官房長官に上り詰めるだけの政治的センスということだろう。
 この一言で高遠さんら人質は悪者のようなイメージを植え付けられ、政府の失態は目立たなくなってしまった。
 さらに、政府側のイメージ戦略は周到だった。「釈放されたとき彼らが何を喋るかわからない」、と警戒。「絶対にマスコミの前に出さないようにしろ」と厳命が出た。
 具体的に三つの指令が出ていたという。
@記者会見を回避する。
A3人の事情聴取を行う。
B3人の口止めを行う。
 前出の与党関係者は、こんなふうに解説してみせた。
 「政府が何を恐れたのか。その一つは、今回の人質事件で自衛隊のイラクからの撤退論が盛り上げること。もう一つは、人質解放で結局日本政府が無為無策だったことが暴露されることでしょう。実際に何が救出の決め手になったのか、人質3人は犯人グループと話しているので、情報を持っている可能性が高い。とにかく、日本政府の働きかけで解放されたのではないことだけは確かだ」」


★ この後ろに、『クバイシ師独占告白:恥ずべきことに、日本政府は「カネ」で解決をはかろうとした [週刊現代5・8/15]』( http://www.asyura2.com/0403/war53/msg/1110.html )が続きます。


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