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恐るべきビラ、恐るべきブッシュ [ダール・ジャマイル/反戦翻訳団]【嵐の前の静けさのようだ】
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投稿者 なるほど 日時 2004 年 4 月 20 日 00:45:18:dfhdU2/i2Qkk2
 

2004年04月18日
【恐るべきビラ、恐るべきブッシュ】ダール・ジャマイル(2004/4/15)
恐るべきビラ、恐るべきブッシュ

ダール・ジャマイル
バグダッド標準時2004年4月15日5時48分

原文

勘弁してほしい。バグダッドにはすさまじい数の噂が渦まいている。昨日私たちは、すごい噂を聞いた。マフディ軍がバグダッド中に、各地域にいる欧米人の居所を示すビラをまいているというのだ。

NGOの大多数を含め、私の知るほとんどの人は、今や機会がありしだい脱出しようとしている。昨日と今日はまだ取材をすることができたが、それもできなくなってしまうなら、もはやここにとどまる意味はないだろう。むろんもっとも大きな脅威は、誘拐である。

戦闘の近くで取材することはできる。ある程度遠くに離れて。だが、誘拐は無作為に行われており、また話が違う。状況に対して、私たちは完全に無力だ。

運よく今日は、いくらか取材をすることができた。アーダミヤの向こう、ディワン・ワクファ・スンニのアドナン・モハメド・サルマン・アル・デュレイニ教授にインタビューしたのだ。彼はイラクの全スンニ派を統括する委員会の指導者であり、10000人のイマームを指導している。モスクでの金曜礼拝の祈祷者でもある。

彼は51年間、教職を続けてきた。私たちへの最初の言葉はこうだった。「われわれはひどい状況にある。今は悪戦苦闘している」続けて彼は、この数日のうちにバグダッドの3つのモスクが米軍に攻撃されたと語った。私が昨日報告したアブ・ハニファと、パレスチナ通りにあるほかの2つである。

問題の明白さについて彼は語った。高い失業率と、ブレマーによるイラク軍の解体こそがアメリカの占領が引き起こした2つの大問題であり、この地の安定のためにはすみやかに解決されねばならない。

彼は続けた。「ブッシュ大統領は、イラクは中東の民主主義の代表になるだろうと宣言した。ここで起こっていることは、そういうふうには見えない」

あまりに多数のスンニ派イマームが殺害されていること、同様に多数が米軍によって拘留されていることに対して、彼が深い苛立ちを感じていることは明らかだった。

その後私は、親友の息子が経営しているインターネットカフェに行った。英語が堪能なアリが歩み寄ってきて、ビラを見せてくれた。先ほど通りすがった車から手渡され、バグダッド中を騒がせているのだという。

ビラにはこう書いてある。

バグダッドのわが人々へ。外出しないように。学校や大学や職場や市場へ行かないように。店をすべて閉めるように。これは4月15日から4月23日のあいだまで有効である。

これは、あなたがたの兄弟であるラマディ、カルディア、そしてファルージャのムジャヒディンが首都バグダッドに抵抗闘争をもたらすからであり、マフディ軍のムジャヒディンの兄弟たちを助け、占領からあなたがたを解放するためのものである。

以上お伝えする。

署名、ムジャヒディン軍

これと同様の警告ビラが、昨年秋にバグダッドでまかれた。大多数の人々がその支持にしたがい、街は3日間というもの静まりかえった。いくつかの攻撃が行われたが、普段と同じ占領軍への抵抗闘争とくらべ、結局それほど大きなものにはならなかった。

ビラは大規模にまかれているものの、ファルージャのムジャヒディンがバグダッドでたたかうためにやってくるとはあまり思えない。自分たちの街でいまたたかうのに精一杯だろうからだ。

それにもかかわらず、今日のバグダッドは混沌とし、先が見通せず、怖れと不安に満ちている。皆がファルージャとナジャフの結末を、息をひそめて待っている。私が話した人は誰でも次のように感じていた。米軍がどちらの都市に攻撃をしかけても、すでに十分ひどい状況をさらに爆発させるだけであり、それは多くの人が考えたくもないようなものになるだろう、と。

依然としてブッシュ大統領は、アメリカはここで失敗することはできないと言い、イラクに「民主主義」をもたらすためにはどんな手段でも使うだろうと言っている。

ブッシュ政権は、私たちをイラクや他の場所で、予想もつかない暴力と混沌のどん底に一直線に叩き込もうとしている。だれか他にそう感じているだろうか。

言われるところの「停戦」がファルージャで続く一方で、米軍の戦闘機は家々を爆撃し、女性や子どもや非武装の民間人の死体は病院に積みあがりつづけていると報告されている。

最近私は、ネーション紙のウェブサイトにファルージャについて別の記事を寄稿した。
それより数人の右翼が、記事について攻撃している。ひとりは私の信用性に疑問を呈し、ファルージャに行っていなかったのではないかとほのめかすことまでした。アメリカで机の前に座っている人間が、イラクの騒乱のなかに自らおもむき取材している人間にそのようなことを言えるとは、驚くべきことである。

今日は、嵐の前の静けさのようだ。少し前、シェリトンホテルがロケット弾で攻撃されたことをのぞけば、今日のバグダッドは奇妙に静かだ。

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ダール・ジャマイルはニュースタンダード紙のバグダッド特派員です。彼はアラスカ人で、占領下イラクの水面下で起こっている物事の取材に献身しています。イラクでの重要な取材活動を支えるために、募金を募っています。ダールへの募金に関してはニュースタンダード紙のウェブサイトを参照してください。
http://newstandardnews.net/

http://blog.livedoor.jp/awtbrigade/archives/408286.html

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