現在地 HOME > 掲示板
> 戦争53 > 304.html
★阿修羅♪
|
現在地 HOME > 掲示板
> 戦争53 > 304.html
★阿修羅♪
|
|
| Tweet |
スペイン国防相「撤退のプロセスはすでに始まっている」：外相、米国との対話継続を強調（エル・パイス）
本日のエル・パイス電子版からです。新たな流れがすでに始まっているようです。
●『ボノ「軍撤退のプロセスはすでに始まっている」』
（国防相は、撤退は６週間から８週間の間に完了するだろう、と確約した。また、モラティーノス外相は、サパテロの決定はコフィ・アナンからの特使と接触する以前に行われた、と打ち明かした。
「撤退のプロセスはすでに始まっており、大至急遂行されるだろう」国防相ホセ・ボノはこのように語った。記者団の度重なる質問の後、最後に「軍の帰還は６から８週間で終わるだろう。」と付け加えた。その発言の以前に、ボノはイラクに向かう交代要員が引き止められていることを明らかにした。そして次のように詳しく述べた。「現在までにすでに派遣軍の半分にあたる交代要員の４回の移動が実行されておりあと３回分が残されていた。今後は、交代で帰る予定だった要員から帰還し始め、戦うための兵士ではなく撤退の実行の手はずのために必要な幹部を派遣するだろう。」
【中略】
ボノは同時に、この緊急の撤退は世界秩序の新たなコンセプトに基づいており、それは国民党政権の８年間のものとは離れている、と言い、以前のアスナール政権の果たした役割と対照させながら、「我々は、追従することも英雄主義をひけらかすことも無く、新たな世界的秩序に貢献することを望む。」と語った。「世界秩序は、一つの社会全体の納得に基づく場合には、はるかに強力なものとなる。これが新首相が実現させたことであり、私が誇りと特別な感動を感じることなのだ。」
【中略】
ミゲル・アンヘル・モラティーノス外相は、首相がイラクからの軍の撤退を命じる前に派遣されて以来の激しい戦闘があった、と説明した。そして、コフィ・アナンからの特使と会見し長時間話し合ったことを明らかにした。その中で、６月３０日までに国連がイラク情勢で主導権を握ることは考えられないことが明らかになった。
いずれにせよ、外相は、テロリズムと対決しイラクの安定と民主化に取り組む約束を再確認した。そしてスペインがイラクの利益のためにこの地の平和を実現するために国連と共に活動しつづけることを確約した。
ミゲル・アンヘル・モラティーノスは、イラク撤退に際して、スペインと米国との間の新たな関係を強調した。外相は「米国政府との建設的な会話と持続させること」が必要である、と語り、昨日ホセ・ロドリゲス・サパテロとジョージ・Ｗ・ブッシュの電話による会談が行われ、それがすでに始まっていることを明らかにした。モラティーノス外相自身は明日、「戦略的同盟」を固めるために、ワシントンに発つ。
６月３０日以後をどのように予想してよいのか、私も迷っています。上の記事の中で、ボノ国防相が語った「新たな世界的秩序」がどのようなものなのか、彼は２週間前にワシントンでラムズフェルドとひざを突き合わせて入念な打ち合わせをしているのですが、それがどんな内容の話だったのか、想像は可能ですがまだ見えてくる時期ではありません。
それにしてもイラクの現状には、なんだかアメリカ自身が十分承知のうえで一人「悪役」を演じているかのような印象もあります。そしてその間に、このスペイン軍の撤退が、以前から準備されたかもしれない「もう一つの大きな流れ」を顕在化させていく第一歩になるかもしれません。用心深く見つめていくつもりです。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。