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「派兵は決定的違憲」市民訴訟の会・山梨
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投稿者 なるほど 日時 2004 年 4 月 22 日 23:02:55:dfhdU2/i2Qkk2
 

私たちは戦争の“加害者”にも“被害者”にもなりたくありません!
《「派兵は決定的違憲」市民訴訟》へのご理解とご協力のお願い!

2004年4月
「派兵は決定的違憲」市民訴訟の会・山梨
代表・小出昭一郎

 米英のイラク攻撃が“侵略”だった事実が明らかになるにつれて、いままで両国を支援してきた国々がイラクから撤退し始めています。しかし、日本政府はこの大義のないイラク占領のために、自衛隊を派兵しました。最も厳守すべき憲法の平和主義を踏みにじった、この“決定的な違憲”行為に対し、いま全国各地で訴訟が提起され、また提訴の準備が進められています。
 政府や国会は、これまでも違憲の疑いを免れない数々の行為をおこない、また私たち国民も結果的にそれらを黙認してきました。しかし、今回の“海外への派兵”という事態に至っては到底認めることはできません。憲法のもとに平和的に生きる権利を持つ国民の一人として、私たちは日本政府の違憲行為を法的にはっきりと問いただし、この暴走を何としても食い止めねばならないと考えます。そんな思いから、ここに私たちは《「派兵は決定的違憲」市民訴訟の会・山梨》を発足させることにしました。
 山梨県では、北富士演習場内でのサマワ宿営地模擬施設建設と対テロ軍事訓練の計画が明るみに出されたばかりです。大義なき米国の戦争と憲法違反の自衛隊派兵がもたらす危険に、私たちが巻き込まれることが、ますます現実のものとなってきました。私たちは、加害者にも、被害者にも決してなりたくありません。県内をはじめ一人でも多くの皆様が、この訴訟の意義を理解され、少しでも力を出してくださることを、心から訴える次第です。

■私たちが裁判を起こす理由
1)米英のイラク攻撃とその後の占領に大義はありません。
 国連の承認も得ず、先制攻撃を禁じた国連憲章にも違反した米英のイラク攻撃は、“イラクに大量破壊兵器ありき”の論拠も消えた今、完全に正当性を失っています。その上、劣化ウラン弾をはじめとする核兵器の大量使用は、人道的にも断じて許されるものではなく、国際法にも違反しています。さらに、その後の占領はイラク国民の反発を招き、現在も“戦闘状態”が続いています。この軍事占領は明らかな侵略行為の一環と言えるのではないでしょうか。

2)イラク派兵は「国際貢献」どころか、「米英の侵略行為」への加担です。
 重装備した自衛隊のサマワでの活動範囲は、連合暫定当局(CPA)の指揮下に置かれています。CPAとは、まったく国連の関与しない占領軍のための組織です。つまり、今回のイラク派兵は、「国際貢献」どころか、国際法にも違反した「米英の侵略行為」への加担にほかなりません。

3)イラク派兵は決定的「憲法9条」違反です。
 いままでも自衛隊の存在自体の違憲性や違憲の疑いのある多くの立法についても、決して国民的合意がなされていたわけではありません。しかし、たとえそのことを留保したとしても、今なお「戦争状態」が続いているイラクに、国民への説明も不十分なままに自衛隊を派兵したということは、従来の違憲の度合いをはるかに越えて、武力の行使と交戦権を明確に否定している憲法第9条に、“決定的に”違反しています。

4)イラク派兵は、私たちの「平和的生存権」の侵害です。
 日本国憲法前文は、かつての「政府の行為」によって「戦争の災禍」が起こったことを指摘し、主権が日本国民にあることを宣言した上、全世界の国民の「平和のうちに生存する権利」(平和的生存権)を明記しています。この権利は、武力によって何千万もの人々を苦しめ、また私たち日本国民も苦しめられた過去への厳しい反省によってやっと獲得した、日本と世界の人々の「平和に生きる権利」です。自衛隊のイラク派兵は、私たちの宝であるこの権利を明らかに侵害し、私たちに苦痛を強いるものです。私たちは、二度と戦争の加害者にも被害者にもなりたくありません。

■請求の三つの柱
以上の理由から、私たちは国に対して次の三つのことを請求します。
1)国は、自衛隊のイラク派兵が違憲であることを確認する。(違憲確認請求)
2)国は、自衛隊をイラクに派兵してはならない。(派兵差し止め請求)
3)国は、原告それぞれに対し、金一万円を支払う。(慰謝料請求)

■どうか「派兵は決定的違憲」市民訴訟に、ご理解とご協力をお願いします!
 私たち《「派兵は決定的違憲」市民訴訟の会・山梨》は、以上のような居ても立ってもいられない思いと理由から、訴訟を起こす準備に入りました。この会は、山梨に住む普通の市民ひとり一人が、この間連日集まっては相談し、時には諦めかけながらも勇気づけあって、やっと設立にこぎつけました。しかし、これからがスタートです。長い裁判をどう乗り切っていけるかなど、不安もありますが、何よりも多くの方々といっしょに活動していくことで展望が開かれてくると確信しています。また、私たちはこの違憲訴訟を法廷のなかだけに限定していくのではなく、裁判を契機にして、「日本国憲法」がもつ「積極的な平和主義」をひとり一人に内に実体化していくための作業をしていきたいと思っています。そのことが、改憲の流れを止める力になるのではないかと考えています。
 「市民訴訟の会・山梨」では、今のところ5月末をメドに提訴を予定しています。そして現在、原告になっていただける方を募集しています。ひとりでも多くの方々に原告になって欲しいと思っています。また、さらに広範な方々が賛助会員として、財政的にも、精神的にも、この訴訟を支えてくれることを願っています。いずれも別紙の要綱をご覧ください。そのほか、どんなご協力でも私たちには勇気と力となります。自分たちの生存が脅かされつつある今、「戦争はいやだ」ということを、はっきりと日本政府に言っていきましょう。私たち市民ひとり一人が、ともに力を合わせて戦争への流れを止め、平和の道を築いていきましょう。

■連絡先 「派兵は決定的違憲」市民訴訟の会・山梨 
事務局所在地 〒408−0015 山梨県北巨摩郡高根町下黒沢1827−3
       TEL&FAX 0551−25−4500

http://www.age.ac/~iken_y/main.html

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