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２００４年 ５月３日 月曜日 □□□□ □□□□ □■
＜アブグレイブ刑務所に拘束されているのは、誰？＞
今日のニュース紹介においては、ＣＢＳの番組サイトでは、見出し部分
にPOW（prisoner of warの略。国際法にも規定された戦時捕虜）と表記
されていたので捕虜、または戦時捕虜と訳しました。prisonerという英
語表記は、日本語でいう捕虜の場合もあれば囚人一般の場合もあり
ます。一般犯罪で拘束、服役している場合にも使われます。
しかし、アブグレイブ刑務所ほか各地の刑務所には、戦時捕虜だけで
なく、数知れない一般人も拘束されています。ゲリラ容疑、または容疑
といえるほどの事実が確認されないままに、なかには家族にさえ居場
所を知らされずに拘束されている人々です。昨年末、その数は１万人
を超えると報道されていました。今年に入って、何百人かが釈放された
と報道されましたが、最近の報道では、また増えたようで、２万人ある
いは、１万から２万と報道されています。
一般市民の拘束においても、ひどい虐待がおこなわれており、そのこと
から考えれば、今回、明るみにでた捕虜虐待が特別なことではないこと
は容易に理解されると思います。もとより、米軍が恣意的に拘束してい
る場合が多く、厳密な言葉の意味において、一般人の拘束と捕虜とを区
別することに、必ずしもそうする意味がないという場合もあるでしょう。客
観的な評価として一般人といえる者が、占領軍からは政治犯、ゲリラ（協
力者）、容疑者だと決めつけられるわけです。その場合もprisonerです。
一般的な意味で言う犯罪者も、この刑務所にいます。しかし、米軍の言う
＜犯罪＞には、crimes against the coalition つまり、占領軍または占領
政策に反対することも＜犯罪＞として含まれるのです。
昨年の戦争初期の行方不明者のなかには、捕虜として拘束されている
人も少なくないと考えられます。そして、この場合も、捕虜と呼ばれている
からといって、当時、その全員が兵士だったとは限りません。兵士に混じ
って民間人も拘束されていた事実が少なくないのです。パレスチナ人で
あるという理由だけで、捕虜とされたケースもありました。
いずれにしても、国際的な徹底調査と即時釈放が求められています。
そうした状況を理解するうえで、多少とも参考になればと、過去に、米英
軍に拘束された事件を比較的詳しく扱ったニュースを次に列挙します。
［0381］ 2003.12.19 バグダッド、米軍に逮捕される生徒たち
☆アメリカ軍に包囲された中学校 by Dahr Jamail エレクトロニック・イラク IRAQ DIARIES 2003年12月18日
［0383］ 2004.12.23 もう一つの略奪、米軍のゲリラ掃討作戦
☆フセイン支持拠点で米軍の「ゲリラ容疑者」狩りワシントンポスト１２月２２日
☆もう一つの略奪、そしてさらなる違法拘留 エレクトロニック・イラク １２月１８日 IRAQ DIARIES
［0415］ 02.17 ファルージャ続報、反米グループが警察襲撃を批判
☆米軍に拘束されたイラクの女性と子ども アルジャジーラ・ネット（英字）２月１５日
［0421］ 2004.02.25 占領下で横行、米軍による市民の不当な拘束
☆アメリカ軍による拘留と拷問（ジム・ローニーによる報告） イラク日記 ２月１９日 エレクトロニック・イラク
［0445］ 2004.03.29 米軍の無法なイラク人拘束、反米感情の炎に油注ぐ
☆米軍の無法なイラク人拘束、反米感情の炎に油注ぐ 米軍発表とも異なる実態 ボストングローブ ３月２８日
□□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■ □ ※ 情報提供、感想・意見は act63570@nyc.odn.ne.jp ※ 過去のニュース紹介は、下記ＵＲＬでご覧になれます。
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