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「怒った元拘束者が虐待について話す・ワシントン・ポスト」 他(山本史郎氏・ニュース紹介)
http://www.asyura2.com/0403/war54/msg/629.html
投稿者 シジミ 日時 2004 年 5 月 04 日 19:27:14:eWn45SEFYZ1R.
 

2004年 5月4日 火曜日   □□□□□ □■  (転送歓迎)

[目次]
 ・怒った元拘束者が虐待について話す:
           ワシントン・ポスト 5月3日 英字報道から訳
 ・バグダードバーニング 2004年4月30日 (金) 写真...
 ・その他のニュース: 記者への脅威/ナジャフ/新国旗

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  ☆★Angry Ex-Detainees Tell of Abuse
    怒った元拘束者が虐待について話す
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イラク人が語る: 米軍に拘束され身体と心理に虐待受けた
ワシントン・ポスト 5月3日 海外勤務記者Scott Wilson
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A61560-2004May2_2.html

 バグダッド、2日発/ ムワファグ・サミ・アッバス弁護士がバグダッ
ド国際空港に到着して、予期せぬ滞在をするようになったあとは、昼
も夜も意味を失った。3月、彼は真夜中にアメリカ軍兵士によって寝て
いるところを捕らえられ、残りの家族とともに空港敷地内にある刑務
所に連行された。

 平服あるいは軍服を着た米当局者の指揮する尋問がおこなわれた
9日間には、短いあいだだけだったが、兵士が彼の頭にかぶせた袋
は外された。

 彼は思い出す−−体が崩れ落ちるまで膝を曲げさせられ、プラスチ
ック手錠をはめられた腕には、黒々とした痕がまだ残っていた。拡声
器から何度も何度もビースティー・ボーイズの歌『ブルックリンまで眠ら
ない』が大音響で流れて、休息することはできなかった。

 強制された運動は、57歳になる父親にとって、もっと過酷なものだ
った。彼はアメリカ占領当局の発行した証明書に署名をした元陸軍将
官で、戦争の後に「高レベルの協力者・支援者」と保証されていた。

 父と息子は現在は釈放され、悪名高い米軍管理の刑務所に突然放
り込まれて体験させられたことに怒りを覚えている。しかし何ヶ月もた
って、アッバースの3人の兄弟はまだアブ・グレイブ刑務所のなかにい
る、と彼は話した。

 彼は兄弟たちの唯一の擁護者であり、イラク人反逆者のメンバーだ
と書類で告発されたことに反駁しようとしている。

 「アメリカ人がイラク人にやってきた野蛮な残虐行為は、おそらく、私
たちが見て、経験して、感じたことと同じだろう」とアッバスは言った。
「こうした行為が合同軍に反対する敵対勢力を増大させており、これ
がレジスタンスになる理由なんだよ」。

 アブ・グレイブ刑務所でイラク人収容者を虐待している米軍兵士の
写真−−三日間の休日のあとの日曜日にイラクの新聞が掲載した
−−は、アメリカの占領はイラク国民に恥をかかせるつもりだと長い
間言われてきた見解を補強するものとなった。

 そのシステムの話は何ヶ月もかけて広まったが、今では、アメリカの
看守による虐待を訴える元イラク人収容者の証言が新たに信用を獲
得し、アメリカ占領当局の評判をいっそう失わせるものとなっている。

 イラク人元収容者と人権擁護者へのインタビューは、米軍刑務所の
システムが犯罪への懲罰ではなくて敵から情報を引き出す戦争の一
環となっていることを示している。

 元収容者は訴えている−−長時間の尋問、睡眠の妨害、外界との
厳しい隔絶、恐怖、屈辱と肉体的な脅迫といったものが毎日の処遇
の特徴であり、2500人から7000人と見積もられる獄中の人々がそ
んな目に遭っている。

 このシステムは16の刑務所で構成され、そのうちの4カ所に占領に
反対する反逆者として告発された者が収容されている。

 しかし、米軍基地にはフセイン大統領時代に使われていた無数の
独房が設けられており、そこには若いイラク人が捕らえられて、初め
ての恐ろしい時間を過ごしているのだ。

 合同軍広報官のダニエル・セニョールはCNNの『Late Edition』(最
新版)に、「われわれはその真相を究明しなければならない」と語っ
た。「われわれは確固とした調査をしなければならず、そうしていると
ころだ。・・・しかし調査の途上で、軍全体への不満は表明しないよう
に」と。

 ◆アブドルラッザクの体験 (19歳、失業中)
 失業中の19歳の若者アブドラ・モハンメド・アブドルラッザクは、イラ
ク全土の数ヵ所の刑務所に6ヶ月間拘留された。「僕たちがそんな処
遇を受けたあとで、アメリカ人を憎まないでおれると思うかい? そん
なの人間じゃない」と彼は言った。

 彼が話した−−9月のある日、午前2時30分に4台のハンビーがア
ブドルラッザクを捕らえに来た。兵士が彼のアパートのドアから押し入
って来て、目が覚めた。バグダッド北西部にある快適な住宅地アダミ
ヤ地区(そこに彼は母親と暮らしている)では、何時間も前に電気が
切れていて、暑さで息苦しかった。

 兵士はロケット砲を担いでいる屈強な10代の若者の写真を手にし
ていた。アブドルラッザクは目隠しと手錠をされて、昔フセイン大統領
の長男ウダイが使っていたアダミヤ宮殿に連行された。そこは今では
米軍基地となっていて、居間の一つが長くしつこい尋問をおこなう場
所に使われていた。

 尋問者は、最初にアメリカ兵、その後はクウェート軍大尉の軍服を
着た人物だったが、大量破壊兵器やフセイン、あるいは近所に住む
反逆者の所在地に関する情報を得ようとした。

 次の三日間、クウェート人の男が電気を使って彼を拷問した。アメリ
カ兵たちは彼が裸でイスに縛りつけられている部屋に出たり入ったり
していて、目隠しの下から彼らの靴が見え、英語を話すのが聞こえた
という。 

 肉体的な圧迫と食べ物と水もなかったことから、彼の体は崩れ落ち
た。彼は結局、担架でバグダッド国際空港に運ばれた。

 彼は言った−−「到着すると、僕はアメリカ兵に、クウェート兵を罰
するかなにかしてくれと話したんだ。すると彼が言うには、あのクウェ
ート兵には逆らえないし、それに、お前はここで同じ目に遭うだろうと
さ」。

 尋問される日が2、3日あって、アブドルラッザクはバグダッドの西方
にあるアブ・グレイブ刑務所に連行された。そこでは40人ぐらいの収
容者と一緒にテント生活を送った。

 シャワーは週に1回、米軍の給水車が移動式のバスルームの前に
停まったときだけだった。収容者1人あたり週に1リットルの水が与え
られることになっていた。

 言うことを聞かない収容者は軍用犬を飼っている輸送コンテナに入
れられた、と彼は言った。その中の臭いはひどいもので、拘留は何日
も続いたようだ。

 彼は2週間に一度尋問された。手足を縛られたまま部屋に入れら
れ、床に投げつけられたと彼は言った。その格好のまま、彼は何時間
も尋問に耐えることになった。質問の多くは、彼が反逆者の一員であ
るという告白か隣人に関する情報を引き出すように設定されていた
し、隣人の多くは既に捕らえられてテント仲間になっていた。

 その後、ある日の午前5時、彼は釈放されると知らされた。彼は一
度も弁護士に会うこともなければ、彼に関する証拠を示されたことも
ない。彼がニセモノと主張する写真だけだった。「僕は、お前ではなく
アッラー(神)が釈放したんだろう、と彼に言ってやったさ」と彼は話し
た。

 ◆サイフ・マフムード・シャキル (26歳、タクシー運転手)
 タクシー運転手をしているサイフ・マフムード・シャキル(26歳)は、
常にある書類を携帯している。3月にアブ・グレイブ刑務所から釈放さ
れたときに受け取ったものだ。反米ゲリラに参加し、アメリカ人のため
に働く通訳を殺すと脅したと告発されて、彼は7月に自宅から連行さ
れた、と彼は話した。

 その男は彼に60ドルの借金をしていて、借金返済を逃れようとした
のだ。それで反米ゲリラを捕まえたがっていた米軍に彼のウソ情報を
流したのだった。

 彼は言った−−彼がもっとも長く留め置かれたのは、イラク南部の
港町ウンム・カスルだった。そこには占領当局がテントの外に巨大な
捕虜収容所を作っていた。彼の双子の兄弟アリも彼と一緒に連行さ
れ、二人は何ヶ月ものあいだ、次から次に収容所を移動させられた。

 彼が最初に収容されたのは、アダミヤ地区にある別の米軍基地だ
った。空港の収容所にある特別房に入れられる前、彼はそこで尋問
者から殴られた。空港の収容所ではフセイン政権の高官メンバーとも
一緒だった、と彼は言った。「殴打されたときに腎臓をケガしたため
に、そこに着いたところで、私は血尿を出した。医者がとても同情的
で、薬とクダモノを私にくれた」。

 やせこけた頬に薄いアゴヒゲを生やしたシャキルは、米軍の尋問者
は親類や兄弟まで利用して自白を引き出そうとしたと話した。3人は
立ち会わされたうえに、ハンビーで港の来たにある砂漠地帯に連行さ
れたという。彼らは首まで砂の中に埋められた。

 「兄弟の方を見ることはできなかった」と彼は言った。「その時、私は
銃声を聞いた。彼らが戻ってきて、兄弟は死んだと告げた」。しかし兄
弟は死んではおらず、尋問者がしばしば彼の頭の近くに発砲して彼を
脅していた。

 彼が撃たれた唯一のときは、ゴム弾が使用された。収容者がバス
ルームを使うとき、午後9時を過ぎてテントの外に出る際に、警備員
が使っているものだ。彼は右の二頭筋に2カ所、黒いコイン大の痕を
つけられた。

 この兄弟は3月に離ればなれにされ、シャキルはアブ・グレイブから
釈放された。そこで彼は最後の拘禁生活を送り、彼の兄弟はまだ捕
らえられたままだ。

 釈放されてから、朝の5時にアメリカ兵が彼を捜しに来たことがあっ
た。「親父が彼らに釈放の書類を見せると、彼らはそれを投げ返し
た」とシャキルが話した。「彼らがなおもサイフはどこにいるのかと尋
ねた。それで私はそこでは眠らない」。

        (特別通信員ヒューダ・ラジムがこの記事に寄与した)
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☆★バグダードバーニング by リバーベンド
   http://www.geocities.jp/riverbendblog/
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   2004年4月30日 (金)
   写真...
それはおそろしいものだった。それらを見たとき、いろんな感情がよ
ぎった。その最も突出したものはもちろん憤怒だった。何かものを破
壊したいという抑えがたい欲求に衝き動かされた。事態を何とかマシ
にするため、あるいは怒りや屈辱を静めるために。これまでバグダッ
ドのアブ・グレイブ刑務所についてはひどい話を聞いていたけれど、ど
の言葉も表すことができない様子をそれらの写真は呈していた。 
 ・・・ 今日は誰も彼もそれらの写真のことしか話さない...恐ろしい
写真。それほどの激怒とフラストレーションをみんなは感じている。・・・
 
    (英文サイト http://www.riverbendblog.com/

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  ☆★その他のニュース: 記者への脅威/ナジャフ/新国旗
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●記者に最悪の国はイラク 米軍も「脅威」とCPJ
共同通信 [5月4日8時14分更新] Yahoo海外ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040504-00000016-kyodo-int
 【ニューヨーク3日共同】ニューヨークの非営利団体「ジャーナリスト
保護委員会」(CPJ)は3日、記者活動をする上での「世界最悪の場
所」10カ国・地域を発表、昨年3月の開戦以降25人の記者が死亡し
たイラクがトップに立った。・・・ さらにCPJは米軍の存在もジャーナ
リストにとって「脅威」だと批判し、米軍の発砲で死亡した記者は少なく
とも7人、多ければ9人になると指摘。イラク人記者が米軍により拘束
されたり、虐待を受けたりしていると強調した。 ・・・

●聖地でマハディ軍が攻勢 米軍との衝突から1カ月
共同通信 [5月4日9時39分更新] Yahoo海外ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040504-00000026-kyodo-int
 【バグダッド4日共同】 ・・・ マハディ軍は2日夜から3日にかけ、迫
撃弾で米軍拠点を断続的に攻撃。米軍が応戦し、AP通信によると、
マハディ軍に約20人の死者が出た。4月26日の交戦でマハディ軍
60人以上が死亡して以来の激しい戦闘となった。

●イラク: 新国旗に反対の声相次ぐ
毎日新聞 2004年5月3日 23時31分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20040504k0000m030096000c.html
 【カイロ小倉孝保】イラク統治評議会が承認した新国旗に対し、反対
の声が相次いでいる。「イスラエル国旗に似ている」として一部修正が
加えられたほか、同評議会有力メンバーのアドナン・パチャチ氏は2
日、「新国旗はまったく気に入らない」と語った。皮肉にも国旗が新生
イラク建設の難しさを象徴するものとなっている。 ・・・

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