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米国は空襲による死者が一般市民であることを否定、その他(エル・ムンド)
http://www.asyura2.com/0403/war55/msg/476.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 5 月 20 日 18:38:50:SO0fHq1bYvRzo
 

米国は空襲による死者が一般市民であることを否定、その他(エル・ムンド)


5月20日付け(およびこの2,3日間)のエル・ムンド紙(電子版)の記事から、見出し、および記事の要約です。


●『米国、空襲による40名ほどの死者が一般市民であることを否定』
(バグダッド)
米軍はシリア国境付近のイラク領内で40名ほどの「外国の戦闘勢力」を空襲で殺害したことを発表した。しかしながら、アル・アラビアTVが報道したと同様に、この犠牲者が結婚式の参列者であったことを証明する複数の情報がある。
イラク駐留米軍の副司令官、マーク・キミット将軍は、この攻撃が通常の戦闘行為の範囲内であった、と述べた。
しかし一方では、アル・アラビアTVの情報では、犠牲者の多くが結婚式に参列した女性と子供であり、目撃者は、米軍の航空機が「100以上の爆弾」を落とし「組織的に村中を破壊する」ものであったと言った。また多くの子供と夫人の死体が埋葬されるのを知らせる証言もある。
結婚式の参列者が空に向かって銃を放つ習慣があり、これを米軍が攻撃と受け取った可能性がある、という説もある。2002年に米軍はアフガニスタンで同様に48名の一般市民を殺害した経緯がある。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/20/internacional/1085006534.html
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以前から田中宇氏などによっても指摘されていることですが、アメリカにせよイスラエルにせよ、意図的に、より多くの敵を作り敵愾心を強め敵を鍛えているような、そんな感じを受けます。理不尽な迫害・弾圧と殺害を強めれば強めるほど敵が増えて強くなっていくことは、ユダヤ人自身が自らの歴史で証明していることなのですが、彼らは世界中を、平和な「住み分け」の場ではなく、全面的な殺戮と戦闘の場に変えようと、計画的に行なっているのでしょうか。


●『国連、ガザ攻撃に関しイスラエル非難決議、米国は欠席』
(ニューヨーク)
国連安保理事会は、最近のガザ地区でのイスラエルの殺害を非難する決議を、アメリカの欠席の元で、14票の賛成で可決した。この数日間、イスラエル軍はラファーでの攻撃を強めている。アラブ諸国によって発案されたこの決議の可決は発案者の側の大きな勝利とみなされている。伝統的にイスラエルの盟友で常任理事国の米国はこの種の決議案には拒否権を発動してきたからだ。オブザーバーのパレスチナ代表は「これは戦争犯罪である」と語気を強めた。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/20/internacional/1085004168.html
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米国が昨今の情勢から「こりゃ、まずい」と考えたのか、あるいはまたもっと深い意図があるのか、よく分かりませんが、米国が拒否権を使わずにイスラエル非難決議が安保理事会を可決した例は非常に少なかったように思います。


次は2日前のニュースですが、


●『ホワイトハウス、ワシントンでの会見に際し、ブッシュとアスナールの友好を強調することを制限』
(ワシントン)
前スペイン首相ホセ・マリア・アスナールは米国大統領ジョージ・W・ブッシュの「良い友人であるが、現在は前首相という立場の一市民であり、それ以上のコメントはない」というのが、ホワイトハウス報道官のスコット・マクレランの言葉だった。
アスナールはブッシュ、パウエル、ライス、ラムズフェルドと会見した後に帰国の途についた。アスナールが米国滞在中に発した「スペイン軍の撤退はテロリストの勝利である」という発言は、スペイン国内で問題視される可能性がある。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/18/espana/1084906517.html
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元の同盟者として旧交を温めていた、という以上に、今回のアスナールの米国訪問で私が注目したいことがあります。それは彼の娘婿のアレハンドロ・アガッグが同行していたことです。アガッグは34歳の国民党員で、父親がベルギー生まれのアルジェリア人の銀行家、母親はスペイン人。恐らく両親ともオプス・デイの会員でしょうが、国民党員であるだけではなくマドリッドのオプス・デイの幹部で相当のキレモノのようです。また彼の高校(オプス・デイ経営)の同窓生に元スペイン首相のアドルフォ・スアレスの息子でやはりオプス・デイであるアドルフォ・スアレスJr.がおり、この二人は国民党若手のホープとみなされています。今回のアスナールの米国訪問の目的の一つにアガッグの顔見世があったかもしれません。アガッグとスアレス、この二人の名前は記憶の片隅に留めておいてください。いずれ重要な人物になるかもしれませんから。


次は3.11関連です。


●『内相は、警察、国家防衛隊、情報機関を統合した「対テロ国家中央局」を創設』
(マドリッド)
スペイン内相ホセ・アントニオ・アロンソは、テロと対決するために情報と人材を集中して、警察、国家防衛隊とCNI(中央情報局)を統合した対テロ国家中央局を設置することを決定した。この中央局は自立的な機能を持ち、スパイ活動と情報収集、協調した行動が取れるようになる。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/19/espana/1084963494.html
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社会労働者党政権が誕生する前に、すでにこの新たな「諜報機関」の設立が言われてきたのですが、それぞれの機構(警察、国家防衛隊、CNI)内部の慎重論を押し切って設立される運びとなりました。これは「鳩派」の社労党政権でなければできない仕事でしょう。コワモテのアスナール国民党政権がやったら、「ほら、ファシストだ」と言われかねないのですが、サパテロがにこにこ笑いながらこんな機関を作っても、見逃されるでしょう。あとはEUソラナの「欧州CIA」がいつ誕生するか、でしょうね。地味なようですが、ヨーロッパの動きからも目を離さないようにしてください。

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