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Re: 【ドイツでも日本の右傾化を危惧する論調とのこと】「人質バッシング」後日談【萬晩報】
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投稿者 testes 日時 2004 年 5 月 21 日 18:06:16:DV7OrTDsPwC96
 

(回答先: 【ドイツでも日本の右傾化を危惧する論調とのこと】「人質バッシング」後日談【萬晩報】 投稿者 一市民 日時 2004 年 5 月 21 日 15:36:13)

何故、ドイツは日本で起きている行動を危惧するのか、
何故、日本人には反戦意識が高く人命を尊重するのか、
何故、米国はここまで他国に軍事介入して民主主義を広めようとするのか、
それは戦争が形成した民族性に要因がある。

ドイツ国民はヒトラーに母国を委ねたことや残虐行為に強い後悔の念を抱いている、
一人に強い権限を与えてしまったことへの反省からドイツでは比例代表制を採用している。
それは一人の独裁者が権限を独占させて同じ過ちを繰り返させない為の手段である。
ドイツ国民は右翼化することは国家としてはマイナスであると潜在的に思っている。
故に戦争が形成した民族性は日本国民の集団主義を理解できないと推測できる。
アメリカがここまで生命権以上に自由権に主眼を置くのは
独立戦争による勝利や第二次世界大戦でヨーロッパや日本を民主化させた成功例が
アメリカに他国の自由権を戦争という手段を
行使してでも獲得すべきであるという国民性の原点であり、
911テロを発端としてその国民性が表面化したといえる。
日本国民は第二次世界大戦の教訓や平和憲法への期待から
反戦意識や人命を優先する国民性が生まれたのではないかと思われる。
同時に国家の暴走から今日まで国家への不信感が左翼的な国民性を形成する結果となった。
しかし、冷戦の終結や国連中心主義が期待される中で国が国際人道支援活動が
積極的に出来る環境が整備され、
今日では日本はPKO活動を積極的に参加するようになり、
国民も湾岸戦争時の失敗からその必要性を痛感するようになった。
冷戦時にはNGO活動の役割は大きかったが冷戦の崩壊で国による人道支援が容易になった。
特に日本はNGOとの関係を重視しながらも国連の役割も重視するようになり、
自衛隊の派遣にいたりNGOとの摩擦も少なからず表面化した。
今回の人質事件は国を主体とした支援と民間団体を主体とした支援の衝突が表面化した一例。
自衛隊によるイラクの人道支援は必ずしも米軍を間接的に支援する性質から
全面的に支持しているわけではないが、
今日では国民の多くは依然として国連の管轄であれ、
国が国際的な人道支援に積極的に参加すべきであるという意見が半数以上であるのも事実。
そして外交官の殺害事件、赤十字事務所攻撃事件、国連事務所爆破事件、
今回の無差別人質事件はNGOや文民の限界を国民に見せつけた。
米軍への間接支援という要素が言われている中で自衛隊の自己完結性のみが
イラク国内の日本国民の生命を保全する唯一の方法であり、
同時に人道支援と生命の保全を両立する唯一の方法であると認識されている。
今回の人質事件が国民に非難された背景には左翼か右翼かという問題ではなく、
国際的人道支援への重要性を認識した日本国民が
生命の保全能力がないNGOでは今回の人質事件のように国際貢献を
停滞させる行動に繋がるという恐れが潜在的にあったのではないかと思われる。
国際的な人道支援を重視しながらも同時にそれを継続的に持続させる能力、
そして人命・自己保全能力を両立させることが重視され、
集団主義が絡み合い今回の軽率な行動が批判された背景と推測される。

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