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はだしのゲンはピカドンを忘れない 私は一生こだわり続ける
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投稿者 なるほど 日時 2004 年 9 月 10 日 04:58:43:dfhdU2/i2Qkk2
 

(回答先: はだしのゲンはピカドンを忘れない 投稿者 なるほど 日時 2004 年 9 月 02 日 15:23:02)

はだしのゲンはピカドンを忘れない 岩波ブックレット NO. 7中沢 啓治 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/400004947X/

 私は一生こだわり続ける
 
 私が一番腹が立つのは、日本人ほどものを甘く考えている人間はいないのではないかということです。私にはあの広島の焼け跡の中で観たニュース映画が、いまだに焼きついているのです。それはイタリアではムッソリーニの死体を両足になわをつけて、その死体をワッショイワッショイとつり上げて、老人から子どもまで、男も女もみんなでそれに石を投げつけているのです。よくもおれたちを、戦争でこんなひどい目にあわせたなと、怒りをこめて石を投げつけているのです。さらに、死体を引きずりおろして、今度は市民が市中行進をするのです。その映画を観たとき、私はほんとうにすごいなと思いました。<中略>
 ところが日本はどうですか。敗戦の時も、イタリアとは反対に、皇居の前で土下座して、「天皇陛下様、私たちがいたらなかったから、日本は負けました」と泣いたわけでしょう。そして天皇は、戦後も憲法の上で「象徴」というかたちで堂々と生き残っている。また、一方では、戦争犯罪人が戦後も平気で総理大臣になっている。戦争を推進した連中が、政・財にのうのうとのさばって、依然として政治を牛耳っている。彼らは、常に安全な場所に身を置いて、人々に命令ばかりしている。だから、戦争のむごさ、原爆のすさまじさがわからないのです。日本人全体の中に、戦争責任の問題意識が、まったく薄らいでしまっている。戦争で甘い汁を吸って味をしめている人々がいるから、また軍備だ、国を守るために戦争をやれと言いだす。「死の商人」どもにとっては、戦争ほどもうかる商売はないのです。
 ですから、今からでも遅くない、やつらをたたき落とさなくはいけないと、私は思います。<中略>
 日本は唯一の被爆国だといいますが、果たしてほんとうに原爆の実態を日本人はどこまで知っているのでしょうか。実態をよく知ってから言えと、私はさけびたいのです。よく知るということは、だれかがやってくれる問題ではありません。それはひとりひとりがやらなくてはならないことではないでしょうか。自分の上に、いつ何時降りかかるかわからない問題です。ことに核問題は、核戦争だけでなく、事故によってもいつ起きるかわからない問題です。最近の新聞や放送でも、いくつも報道されています。ベンチレーターがこわれて爆発しかかったり、わずか数十円ぐらいのちいさな部品が故障して、大陸弾道弾が飛び立とうとしたり、B52が巡回中、水爆を積んだまま、事故でメキシコ湾に落ちたりしているのです。安全装置が五つあって、そのうちの四つまではずれていた、という事故もありました。核爆発は、いつ起こるかわからないのです。
 こうしたことを考えれば、誰でも他人ごとではないと思うのです。そして、やっぱりこれはひとりひとりが、真剣にたたかうより道がないと、私は思うのです。そして私は、漫画しか描けませんので、漫画の中でこの問題に一生こだわり続けてやろうと思っているのです(P52〜55)。



原爆投下のなぞと、日本核武装の疑惑」ー槌田敦氏の話(7,31)

 劣化ウラン兵器禁止市民ネットワークの公開講座が神田神保町区民館で開かれました。槌田敦さん(名状大学教授)の「原爆投下のなぞと、日本核武装の疑惑」というお話には衝撃を受けました。卓夫がいつもいっています。「1945年、5月にドイツが降参したときに日本も降参していれば沖縄戦も広島長崎もなかった」「広島の原爆で降参していれば、長崎はなく、ソ連の参戦もなかった」なぜ、あそこまで戦争が長引かされたのか。この答えが、今日は実に明快に出されました。

 広島、長崎の原爆で、日本は終戦にすることができた。というのは全くうそ。アメリカは、原爆を日本に落とすために、戦争を長引かせる必要があった。だから、鉄道の攻撃もせず、汽車は走っていたし、軍需工場がある都市を避けて爆撃していた。降参することがわかってから、8月14日に重要な兵器工場を爆撃している。原爆ができるときまで日本に戦争を続けさせる、それがアメリカの戦略だった。いうことがたくさんの資料をもとに話された。
 
 6月14日、国際原子力機関(IAEA)は理事会で「日本の原子力利用には核兵器転用の疑いはない」として査察回数を5分の一程度に大幅削減する方針を示したと翌6月15日の新聞各紙が報道。日本のようにたくさんの原子炉を持つ国にこれが適用されるのは初めてとのこと。つまりこれは、核兵器を持つことを日本に認めたということだと槌田さんはいうのです。アメリカは、アジアにある核兵器(中国、インド、パキスタン)を日本の核武装で防ぐというように切り替えたというのです。そのために来年のIAEAの事務局長の選挙では、日本人を担ぐということになっているとのこと。これは、実は私の耳にすでに入っていたことです。オーストリア大使が、その選挙に出るということで選挙運動を始めているのだそうです。

 日本がなぜエネルギーを原発に頼り続けているのか、という疑問について、私はずうっと核武装につなげる気だからだと思ってきました。軽水炉の原発が原爆を作る材料になるのかどうかということは、意見が分かれているようですが、しかしどうやら私の予測は間違いないようです。
 最終的にトルーマンがチャーチルに相談したら、チャーチルが「あの黄色い猿には、いいんじゃない?」といったのできめたそうですね。これは、以前毎日新聞に井上ひさしが書いていました。
 日本への原爆投下計画はマンハッタン計画と呼ばれ、HPでこれを探すことができます。槌田さんの文章にはたびたびこの文書が引用されています。もともとこの原爆の計画は、ドイツからアメリカの逃れてきたユダヤ人科学者たちがドイツに開発されたら大変、という形で、提案したのが始まりでした。ところが、彼らの意図とは違って、軍当局ははじめから日本に投下するつもりでした。 なぜ、ドイツでなく、日本だったのか、人種差別だけではなく、日本なら、この技術を盗むことはないだろう。ということもあったそうです。日本の終戦をめぐるなぞが思わぬところから解け、その後、今にいたる核兵器問題の流れが、実に鋭い説得力で書かれているのでした。

 これは、ほかの歴史書とは違うんです。彼は、こつこつと一人で溜め込んできていて、その彼の発言を許さない、というのが非核運動の人たち対応だったようです。

 B29のことについても、叉高高度精密爆撃のことにも触れられています。1945年3月9日、(1941年じゃありませんね)の東京空襲、のあとは、軍需工場のない都市を選んで爆撃していったのでは?あと原爆を落とす都市を残して、(広島、京都、小倉、新潟)金沢と松江、二つぐらいしか大都市は残っていない状態だったといいます。3月9日以後、なぜ主要な軍需工場と主要幹線を爆撃しなかったのか、というなぞに応えるには、原爆の完成まで長引かせるということしか考えられない。さらには、最後になると、ソ連に参戦されたくないということと、でも、原爆を落としたいということがあって、結局ソ連参戦を許さざるをえなくなった。

 日本がどうしていたのか、実は、無条件降伏といっても、しっかりした「条件」が一つだけあったのですよね。「国体護持」です。これに向けて吉田茂らが動いていて、降伏が遅れるというアメリカが望んだ結果になった、つまり、結果として、「国体護持」のために原爆投下を許した、ということになります。

 1945年7月16日にアメリカは、核(プルトニウム)実験をやりました。それで、科学者には、かなり反対があったらしいのですが、日本はすでに(7月24日)降伏を決めていたし、ソ連参戦の前にということで6日、9日が選ばれたそうです。

 この話の内容は「原爆投下のなぞと、日本核武装の疑惑」というパンフに書かれています。これが出来上がったのはこの7月になってからのこと。すさまじい内容が詰まっています。400円です。宛先を書いた封筒(定形最大でもA4の大きさでも)に160円切手を貼って送ってくだされば、お送りします。
102-0082東京都千代田区一番町8-13-405 黒岩秩子
http://www5f.biglobe.ne.jp/~chizuko/think3.htm



槌田敦著『原爆投下の謎と日本核武装の疑惑』がタンポポ舎より発刊されました。
http://env01.cool.ne.jp/frommanager/fm2004_5.htm#n141

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