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国際社会から集めた義援金はアラファトの懐へ アラファト名義の5000億円はどこへ消えた?
http://www.asyura2.com/0406/bd37/msg/897.html
投稿者 TORA 日時 2004 年 11 月 14 日 14:00:20:CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望

http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu82.htm
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国際社会から集めた義援金はアラファトの懐へ
アラファト名義の5000億円はどこへ消えた?

2004年11月14日 日曜日

◆「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 11月14日(日曜日)臨時増刊
http://www.melma.com/mag/06/m00045206/

アラファトが「オスロ合意」以後、国際社会から集めた金は55億ドル
スイス銀行は隠匿口座の存在を否定したが、40億ドルが行方不明だ

前にも書いたようにアラブ社会では、アラファトの死後、政治的安定がパレスチナにやってくるか、どうか、よりもアラファトのカネの行方に関心がある。独裁者は銀行口座をついに夫人にも明かさなかったのだ。

 英紙「ガーディアン」(11月13日付け)はこう書いた。
 「アラファトは異教徒で裕福な銀行家の娘と婚姻関係を結んだ事実を18ヶ月にわたって隠した。スーハ夫人は(イスラムに改宗したものの)95年以来パリの豪邸にくらしており、その贅沢ぶり、はちゃめちゃな買い物ぶりに多くのパレスチナ人が怒りをもった。死の直前に彼女が病院を訪問したとき、カネの秘密をコントロールしにやって来たと考えた。」

 事実とすれば、アラファトはパレスチナの民衆からも、心から尊敬されていなかったのではないのか。

 多くの西側の新聞も「アラファトの権力の秘密はカネの力だった」と容赦ない批判を浴びせている。
英雄と美化しているのは日本のメディアだけではないだろうか。

 前掲「ガーディアン」が続ける。
 「スーハ夫人には毎月10萬ドルが送金されていたが、昨年、フランス当局は彼女にマネー・ロンダリングの疑いを掛けた。フランスの検事当局が問題としたのは、スイスから彼女の二つの口座に2002年七月から03年七月にかけて送金された1140萬ドルについてである。」

嘗て米紙『フォーブス』は、アラファトは世界で六番目の富豪、その個人資産は三億ドルと報じたことがある。

 1979年以来、アラブ諸国がPLOに寄付した金額は年額2億5000萬ドル。ほかにサダム・フセインがアラファトに個人的にあたえた額が1億5000萬ドルだろう、と情報筋が言う。

 「そればかりかアラファトが経営した企業やパレスチナ住民からの税収が1995年から2002年まででも九億ドルあるうえ、これらは皮肉なことにテルアビブのレウミ銀行で管理されていた」(敵の銀行が一番安心というわけ?)。

 12日付けAPによれば「真っ先に疑惑の目が向けられたスイスではミッシェレン・カーミー・レイ外務大臣が記者会見をわざわざ開き、『該当する口座を発見できなかった』とした」。

 エルサレム・ポスト紙(11月11日付け)は、
「アラファトは多くの口座に分散した資金の秘密を、死後の世界へ運んだ。これはパレスチナ民衆にとっての悲劇であり、およそ60億ドルという見積もりもある」。

現金を銀行に預けるだけではなく航空会社、バナナ栽培、ハイテク企業の経営および株式投資に振り向けられ、その複雑な財産運用の秘密をすべて知悉した側近は居ない。砂漠の民は誰も信じない、と昔から言われたが、まさにアラブの格言通り、独裁者は誰も信用していなかったのだ。

◆スーハ・アラファト(Suha Arafat) 極東ブログ 11月10日
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/11/suha_arafat.html

 スーハ・アラファト(Suha Arafat)、41歳(参照)。パレスチナ自治政府議長ヤセル・アラファト(Yasir Arafat)の妻。夫のヤセル・アラファトは75歳だから、歳の差は34歳。ちなみに私は47歳なので同差の女性を娶るとすれば13歳。ヨセフが娶ったマリアが15歳だったともいうから中近東的には無理がないかもしれないが、日本に住んでいるとそれは無理。いや、もう10年くらいは無理というべきか。日本でも加山雄三の父上原謙は73歳のときに37歳年下の大林雅美と結婚している。このとき大林は36歳。ちょっと歳食い過ぎて悪知恵付き過ぎかなと世間が予想していた展開にその後なった。スーハ・アラファトもスケールが違うが似たような展開になりつつある。

 ヤセル・アラファト(以下アラファト)とスーハが結婚したのは1990年。当時、妻スーハは28歳になったばかり。アラファトは62歳。ちなみに私の父は62歳で死んだので私もそのくらい生きたらいいやと思っているのだが、アラファトの元気さにはちょっと考えさせられる。60歳過ぎて20歳代の奥さんをもらうというと普通ありがちなストーリーを想像したくなるが、いえいえ、アラファトはそれまで独身だった。某若手投資家のように純潔な男だった。

 スーハ夫人の結婚前の名前はスーハ・タヴィル(Suha Tawil)。エルサレムで生まれたがユダヤ人ではない。カトリック教徒だ。家庭も裕福だった。ヨルダン川西岸パレスチナ自治区ナブルスで育ち、後同じくヨルダン川西岸ラマラに移る。カトリック修道院の学校で初等教育を受けたのちフランスのソルボンヌ大学に留学。つまり母語はフランス語であり、なによりその金髪の相貌からは、この人フランス人なんだと思われてもしかたがない。

アラファトの義母に恥じぬほど、このおっかさん、すっかりイっている。
 スーハがアラファトと知り合うきっかけもこの過激な母の紹介による。というか、娘を押し付けた感もある。アラファトがイスラエルによるレバノン侵攻によってチュニジアに亡命中、スーハは母を真似てかジャーナリストを自称しアラフォトに接近。61歳生涯独身のはずのアラファトは即ぞっこんとなっり、娘さんをパレスチナ解放機構(PLO)のスタッフとして雇い入れた。よくある公私混同である。

 結婚は極秘だった。そりゃねである。結婚にあたり、スーハはキリスト教徒(カトリック教徒)からイスラム教徒に改宗した。イスラム教に改宗する際、女性はそれほど痛くないのだが、男性の場合は割礼が待っている。先日テロリストシンパ扱いされたキャット・スチーブンスことイスファ・イスラムも痛かったのではないだろうか。もっとも、スーハの改宗は形式的にすぎず、パリでの生活では教会のミサにも通っている。

イスラエルのパレスチナ政策は責められるべきだ。だが、アラファトの晩年も責められるべきだろう。スーハ夫人が悪玉だと言いたいわけではないが、問題を複雑するだけの役割しかしていない。
 アラファトの私腹には日本人の支援金も流れ込んでいる。結果、アラファトが牛耳る自治政府からパレスチナ人民の心は離れ、困窮した住民に具体的な援助を続けるハマスに期待が高まるのはしかたがない面がある。


(私のコメント)
パレスチナの自爆テロとイスラエルのそれに対する報復はいつ尽きるとも言えませんが、パレスチナの子供たちが自爆テロに駆り出されていると言うのに、PLOのアラファト議長は国際社会からの義援金を自分の懐にしまいこんで、財テクに一生懸命なようだった。そして金髪の若い夫人と結婚して、その夫人は花のパリで月500万円で優雅な生活をしていた。

5000億円とも言われるアラファト議長の財産をもっとパレスチナの為に使われていれば、現在ほどのパレスチナの悲惨な目には遭わずに済んだことだろう。アラファト氏が最後まで議長に留まり権力を持ち続ける事が出来たのも、何のことはなく金の力によるものだった。多くの義援金を送った国際社会の人々は、パレスチナの難民の生活に使われていると思っていたのだろうが、アラファト議長の懐に納まってしまったようだ。

アラファト議長が高齢であるにもかかわらず、なかなか後継者が出来なかったのもPLO議長の席が金のなる木だったからだ。また金の在り処はアラファト議長しか知らず、それが仲間からの裏切りの暗殺を防ぐ役割を果たしていた。病気が悪化して臨終のせきでもアラファト氏は最後まで秘密財産の在り処を知らせることはなかっただろう。

おそらくスーハ夫人にも一部しか知らせなかったに違いない。遺産をめぐる争いは世の古今東西変わることはありませんが、通夜の席で身内たちが遺産をめぐって殺傷沙汰が起きたという事件もよくあります。はたして5000億円もの金が見つかったとしても、それがパレスチナ政府のものかスーハ夫人のものかは、これから骨肉の争いが起きることだろう。

この金が誰の手に渡るかでもアラファトの後継者の行方にも関係してくる。パレスチナ政府にも財務大臣はいるのだろうが、ほとんど権限はなく、アラファト議長が金を一人で管理していたから、パレスチナはアラファト議長の私物国家だとも言えるだろう。小国の独裁者の権限が強まれば国家の金も自分のものになってしまう。北朝鮮と同じようなものと考えていいいのだろう。

北朝鮮の金正日も世界各国の秘密口座に金を隠し持っているといわれいます。独裁者はクーデターでいつ亡命しなければならないかもしれないから当然なのでしょうが、優雅な余生を送れる独裁者はほとんどおらず、独裁を全うするか途中で暗殺されるかのどちらかだ。アラファト議長も毒殺されたとする説も出ていますが、5000億円の金の行方がわからなくなる。

このような金銭争いから見れば宗教的節操も何もなく、アラファト議長の夫人がキリスト教徒でもユダヤ教徒でも関係がなく、ただ金と権力をめぐる争いに過ぎない事がわかる。イラク戦争もジハードだの十字軍だのと戦争をするのは、独裁者達のプロパガンダに過ぎず、宗教などは関係ないことなのだ。

ヨーロッパの宗教戦争だって三十年戦争ではしまいにはカトリックもプロテスタントも入り乱れて、結局は王様達の闘争手段でしかなかった。カトリックのフランスがプロテスタントのスウェーデンと同盟を組んでカトリックのオーストリアに攻め込んだのですから、宗教戦争とはいっても一枚皮をめくれば金と権力の争いに過ぎない。パレスチナ問題も根本はイスラムもユダヤも関係がなく、裏で糸を引いているのは国際金融資本家たちなのだ。

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