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「ネットは新聞を殺すのか」参加型ジャーナリズムの時代 報道を生業とする自分が、ブロガーに勝てなかったのだ
http://www.asyura2.com/0406/dispute19/msg/396.html
投稿者 TORA 日時 2004 年 9 月 22 日 15:29:07:CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu79.htm

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「ネットは新聞を殺すのか」参加型ジャーナリズムの時代
報道を生業とする自分が、ブロガーに勝てなかったのだ

2004年9月22日 水曜日

◆ネットは新聞を殺すのかブログ 8月11日 参加型ジャーナリズムの時代
http://kusanone.exblog.jp/i9

このブログは、参加型ジャーナリズムをテーマにしている。恐らく参加型ジャーナリズムをテーマにした日本で唯一のブログだと思う。このブログでは、わたしが情報を集めてきて、わたしが主張を述べてきた。

読者からコメントやトラックバックが寄せられたが、それは新聞の「読者の声」欄のようなものだった。つまりブログという新しいメディアの体裁を取ってはいるが、やっていることは「上から下への情報の一方通行」という従来型メディアとそれほど変わらなかった。

 しかし今回、共同通信ブログ問題を調べていている中で、分かっていたはずの事実を再認識し、愕然とした。

 それはこのブログの読者の中には、わたしよりも情報収集力、分析力、筆力に勝る人が数多くいるという事実だった。同問題で何が起こったかを時系列に並べてみようと思っていたときに、「Fireside Chat」が一足先に完璧な情報を集めていた。

共同編集長の主張とコメントを寄せたユーザーの意見を対比させようと思っていたら、「あざらしサラダ」が既にバランスの取れた議論を行っていた。共同ブログを画期的な試みとして評価する主張を展開しようと思っていたら「カトラー:katolerのマーケティング言論」が、わたしには到底書けそうもない素晴らしい文章を既に書いていた。

それでは小池編集長を応援する文章を書こうと考えていたら「週刊!木村剛」に完璧な主張を先に書かれてしまった。わたしにできることは、「これらのブログはわたしの書くものより優れているので、そちらを読んでください」と言うことだけだった。

 これまでの職業人生の中での、初めての経験だった。
 この経験はわたしの中に2つの感情を呼び起こした。

 1つは、敗北感である。商業ジャーナリズムに身を置く自分が、報道を生業とする自分が、ブロガーに勝てなかったのだ。非常に残念ではあるが、どうしようもない事実である。

 もう1つの感情は、希望である。ジャーナリズムがまさにこれから変わろうとしているという実感である。報道機関の入社試験にたまたま受かった者だけがジャーナリストになれるという、これまでの閉鎖的なジャーナリズムはやがて幕を閉じる。

一般市民を巻き込んだ参加型ジャーナリズムの時代が今まさに来ようとしている。商業ジャーナリズムは市民ジャーナリズムという助っ人を得ることになる。インターネットは決してジャーナリズムの敵ではない。ネットは、ジャーナリズムにとっても、民主主義にとっても、心強い味方になり得るのだ。

◆8月21日 参加型ジャーナリズムの課題
http://kusanone.exblog.jp/i10

dawnさんは、取材の裏付けもなく、また十分な検証材料もないブロガーの主張が世論を扇動する恐れがある、と指摘している。

 この懸念に対し、わたしは「取材の裏付けを得たプロのジャーナリストの主張が、議論の健全化を可能にしてくれるのではないか」という考えを示した。

 このほかにも、「プロのジャーナリストが出て来なくても、市民は十分に賢明だ」という意見もあるだろう。偏った議論に対しては「根拠を示せ」という議論が必ず起こる。「それに、先の大戦ではプロのジャーナリズムは議論を健全化するどころか軍事化の片棒をかついだではないか」という意見だ。

 それとは別に、ブログが社会の言論空間を変えようとしているように、議論の偏向を是正してくれるような新しいコミュニケーションツールや、技術、仕組みがいずれ登場するだろう、と考える人もいると思う。

 しかしプロがネットの言論空間にいつまでたっても参加してこなかったり、市民の情報発信の自浄作用が機能しなかったり、新しいツールが登場しなかったら、どうすればいいのだろう。参加型ジャーナリズムは、単なるポピュリズムになってしまう。

 そうならないように、健全な議論が行われるような枠組み作りを考えておく必要があるのではなかろうか。(中略)

もともと情報発信が少ない「エディター的ブロガー」を発掘する仕組みを作ることが2つ目の課題だ、ということだ。Fireside Chatさんは、一般ブロガーの中にエディターブロガーを見つけるほうがインターネットの特性に合っているし、そのほうがジャーナリズムとしての力が大きくなると主張している。

 何度も言うが、参加型ジャーナリズムの究極の姿をわたしはまだ予想しえていない。予想できないものの、最終的には、市民エディターが力を発揮するようになるのかもしれない。確かにそんな気はする。

 しかし、中期的には「エディター」の仕事は報道機関が担うようになるのではないか、と考えている。

 共同ブログ騒動の際に、数多くのブロガーの意見を集約し、「エディター」役を果たしたのは「週刊!木村剛」だったと思っている。なぜ木村さんが「エディター」になったのか。それはブロガーの意見を集約する能力が木村さんにあったというということもあるが、木村さんが有名人でアクセスが集まりやすかったという理由があるのではなかろうか。

 これまでは実社会とは違うところにネットという空間が存在していたような感じがあるが、これからはネットと実社会が融合してくるだろう。現に、実社会の有名人はネットでも有名人となり、アクセスを集めている。

 もし報道機関が一方通行の情報発信を改め、ブログ的な双方向の情報発信に乗り出してくれば、報道機関が「エディター」の役割を果たす可能性は十分にあると思う。(というかそうあってほしい。報道関係者としての身勝手な希望かもしれません)

 わたしの希望が通れば、取材の裏づけで議論を健全化するのは商業ジャーナリズムだし、エディターの役割を果たすのも商業ジャーナリズムということになる。

 しかし報道機関の実際の動きを見ていると、ネットという新しい言論空間の中で重要な役割を果たす絶好の機会をみすみす見逃すのではないか、と心配になってくるのも事実だ。

 一般ブロガーの中からエディターを発掘する仕組みというものも、考えておく必要がありそうだ。


(私のコメント)
私が「株式日記」を書き始めたのは、1997年の5月からですが、その頃のサイトで有名だったのは田中宇氏やビル・トッテン氏でしたが、2000年頃から爆発的にサイトの数も増えて、百花繚乱状態ですが、いずれは既存のメディアを凌駕して、ジャーナリズムの主体になるだろう。

最初の頃は、見て分かるとおり数行の文章を書くのも四苦八苦で、タイピングだけでも往生していた。いまだに二本指でタイピングしているのですが、これでも考えるスピード以上のタイピングは必要ないので間に合っている。「株式日記」で一番時間がかかるのは今日の話題を探し出すことで、話題が見つかれば(私のコメント)自体は1時間もかからずに書いてしまう。

最近はブログが大流行で誰でも気軽にサイトを持つ事が出来るようになり、言論系のサイトも増えてきて「株式日記」でも紹介しきれないくらいですが、私のサイトは相変わらずのIBMの「ホームページビルダー」を使って書いて、FTPでアップロードするホームページのままだ。

最近気になるのは、このようなネットジャーナリズムの影響がだんだんと大きなものになり、特に「2ちゃんねる」などを中心に情報が走り回り、テレビや新聞メディアがネット情報に遅れをとっていることだ。また分析記事などもブロガー達の記事のほうが厚みがある記事を書く人が増えた。

もはやジャーナリズムは、一部の報道機関の入社試験を受けて受かったものたちだけが、一方通行の記事を書いていた時代は終わった。不思議でならないのは朝日や読売といった大手の新聞記者たちがなぜネット界に移動してこないのかと言うことだ。それだけのジャーナリストとしての能力に欠けているのかもしれないし、新聞社から独立するより記者でいたほうが収入がいいからだろう。しかしそんなことでは時代の流れに乗り遅れる。

ブログの登場によりHTMLを知らなくても、直接ブラウザーに書き込んでアップロード出来るようになった。パソコンマニアでなくともインターネットが身近になった。後はジャーナリストとしてのセンスさえあれば一時間程度の時間があれば、かなり読み応えのある記事が書けるはずだ。

やがてはサイトも有料化されて、一度読むたびに10円とか100円の料金が入るようになるだろう。例えば毎日千人の読者がいれば毎日1万円から10万円の収入が入ってくることも夢ではない。そうなった時点でプロのジャーナリストが参入してきて勝てるのだろうか。今は雨後の竹の子のようにブロガーが登場している。その中で勝ち抜いてきたブロガーに、新聞やテレビの温室育ちのジャーナリストは勝てないだろう。

おそらく近い将来、新聞記者たちにもリストラの嵐が吹き荒れるだろう。今の新聞は私が見てもくだらない記事のオンパレードだ。その中でほとんどの記者がリストラされるだろう。昨日のテレビでもアメリカのCBSがブロガーに報道の間違いを指摘され、キャスターのダン・ラザー氏が解雇の危機にさらされている。既存メディアに安住しているとブロガーにジャーナリストの生命を奪われるだろう。

◆ブッシュ大統領の軍歴疑惑報道はデタラメ--ブロガーがCBSに異議申し立て
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040913-00000012-cnet-sci

いずれ執筆される歴史書には、2004年の米大統領選においてブロガーらが行った真の貢献は、政治論争の的となっている事柄の真偽をチェックする多くの素人探偵集団を生み出したことであると記されることだろう。

 過去24時間、インターネット上では、Bush大統領の経歴について書かれたメモについてブロガーらが数多くの書き込みを行い、大騒ぎになっている。彼らは、米CBSが番組内で取り上げたBush大統領のNational Air Guard時代の経歴について書かれたメモが偽造されたものだと主張している。全米中のブロガーらはそのメモを極めて詳細に分析し、そのメモのタイポグラフィー(活字印刷)と1970年代初期のタイプライターの技術仕様書とを比較した。

 果たしてその結果は?問題のメモが「でたらめ」と主張するブロガーらが勝利したと結論づけるのは時期尚早だ。しかし、8日夜に放送されたCBSの「60 Minutes II」の放送内容の信憑性に関する問題が、主要メディアでトップニュースとして取り上げられるまでに至ったプロセスに、ブロガーらが寄与したことは間違いない。またそれにより、大統領選挙期間中の最もセンセーショナルな、あるいは単に最も風変わりな話題となりうる話の筋書き作りにも寄与した。(中略)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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