10月１日（ブルームバーグ）：英金融情報サービス大手ロイターが英調査会社ＮＴＣリサーチを通じ１日発表した９月のユーロ圏製造業景気指数は53.1 と、８月の53.9を下回り、２月以来の低水準となった。原油価格が過去最高値を更新したことで需要が抑制されるなか、同指数は２カ月連続で悪化した。

　　ブルームバーグ・ニュースが39人のエコノミストに実施した調査での予想中央値では53.7へ若干の低下が見込まれていた。ただ、９月の同指数は、景気の拡大と縮小を分ける50ポイントは13カ月連続で上回った。

　　ユーロ圏では、米国とアジアでの販売増加が製造業景気を支えてきた。ただ、失業問題が内需を抑制しており、原油価格の高騰がさらにユーロ圏内外の景気に悪影響を及ぼす恐れがある。欧州最大の自動車メーカー、独フォルクスワーゲンは、需要喚起のために、値下げを断行している。

　　バークレイズ・キャピタル（ロンドン）のエコノミスト、ジェームス・ニクソン氏は、「世界需要が恐らく鈍化しており、非常に好調だった外需状況が過去のものとなっている」と指摘し、「製造業者にはあまり価格決定力がないので、利益がかなり圧迫されていることだろう」と述べた。

　　ロイターが英調査会社ＮＴＣリサーチを通じて約3000人へのアンケートを基にした調査内訳は、生産が54.8（前月は55.7）に、新規受注も54.1 （同55.5）にそれぞれ低下した。雇用は49.5（同49.4）とほぼ変わらず。在庫は48.8（同49.4）へ低下した一方で、入荷遅滞は43.9（同43.4）に上昇した。

　　同日発表された独仏伊３カ国の９月の製造業景気指数は、ドイツとイタリアがそれぞれ悪化したものの、フランスは前月と変わらずだった。ドイツは54.1 （前月55.1）、イタリアは51.6（前月52.3）へ低下し、フランスは前月と同水準の54.0だった。

原題：European September Manufacturing Slows as Oil Surges (Correct) （抜粋） {NXTW NSN I4WDDL0YHQ0X }

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更新日時　: 2004/10/01 18:01 JST

http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=90003015&sid=afsOJAb8EhpM&refer=jp_europe

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