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Re: すこし詳しい記事 【日経プレスリリース】
http://www.asyura2.com/0406/health9/msg/442.html
投稿者 へなちょこ 日時 2004 年 12 月 11 日 00:19:15:Ll6.QZOjNOr.w
 

(回答先: 毛根増やすたんぱく質を解明、新育毛剤開発に期待 投稿者 PSYCHO BOY JACK 日時 2004 年 12 月 10 日 00:53:45)

ライオンと徳島大、男性型脱毛を制御する「発毛促進シグナル」のメカニズムを解析
男性型脱毛を制御する「発毛促進シグナル」のメカニズムを解析
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=88165&lindID=4
〜発毛促進シグナル「エフリン(Ephrin)※1」には"毛根の数を増やす"作用があった!〜


 ライオン株式会社(社長・藤重 貞慶)生物科学センターでは、毛髪科学分野において育毛に関する研究を進めております。2003年には、男性型脱毛と男性型脱毛でないヒトの毛乳頭細胞の遺伝子発現を網羅的に解析し、男性型脱毛部位では、発毛促進シグナル「BMP※2」「エフリン」の発現が特異的に低下していることを世界で初めて明らかにいたしました。

 この度は、さらに徳島大学医学部皮膚科学教室(荒瀬誠治 教授)との共同研究を進め、男性型脱毛を制御する発毛促進シグナルの1つである「エフリン」がマウスの毛包形成過程で"毛根の数を増やす"という新たな事実を世界で初めて発見いたしましたのでご報告いたします。

 なお、この研究成果は『第27回日本分子生物学会(2004年12月8〜11日 於:神戸国際展示場神戸市中央区港島中町6−11−1)』で発表する予定です。

 ※1「エフリン(Ephrin;形態形成因子の1種)」 → 発毛促進シグナルとして働くタンパク質。                                ※2「BMP(Bone Morphogenetic Protein;骨形成因子)」 → 発毛促進シグナルとして働くタンパク質。


1.研究の背景
 
 近年、「男性型脱毛症」で悩んでいる人は500〜1000万人といわれており、その発症メカニズムなどに関する研究も種々おこなわれておりますが、詳細はいまだに解明されておりません。
 当社は2003年、男性型脱毛のヒトの脱毛部位の毛乳頭細胞の遺伝子発現を網羅的に解析し、男性型脱毛部位では「BMP」「エフリン」を作る遺伝子の発現が著しく低下していることを突き止めました(当社ホームページ掲載資料参照: http://www.lion.co.jp/press/page/2003055.htm )。
 それまでは、「BMP」は骨形成、「エフリン」は神経や血管形成に関与しているとして研究が進んでおりましたが、毛髪との関連は明確ではありませんでした。しかし、2003年当社が、上記研究発表を行って以来、「BMP」の毛髪に対する作用の研究が注目されるようになり、当社も「BMP」が毛を形成するケラチンタンパク質の生合成を促進していることを新たに確認いたしました(2004年9月 第5回国際BMP学会にて発表済み)。
 そしてこの度、「エフリン」についての研究をさらに進め、「エフリン」がマウスの毛包形成過程において"毛根の数を増やす"という新たな事実を世界で初めて発見いたしました。


2.「エフリン」の毛髪形成作用メカニズムの検討

1)「エフリン」は成長期の"毛根に顕著に存在"していた
 毛髪は毛周期(ヘアサイクル;成長期→退行期→休止期)により、成長し抜けるサイクルを繰り返しています(図−1)。そこで、このような毛の形成過程で、「エフリン」がマウスの毛の形成にどのように関与しているかを調べるため、毛の形成時期である成長期における「エフリン」の発現状態を組織学的に検討いたしました。
 その結果、成長期の毛根に「エフリン」が顕著に存在していることが確認されました。毛根は成長期に発達し、退行期から休止期では萎縮した状態で存在しています。本実験で「エフリン」が成長期に出現していることから、「エフリン」が毛の形成に深く関与していると考えました。

2)「エフリン」は"毛根の数を増やす"
 次に、「エフリン」が毛髪形成にどのように関与しているかを明らかにするため、マウスに「エフリン」を投与し、その影響を組織学的に検討いたしました。実験は、マウスに生後3日齢まで「エフリン」を連続皮下投与し、「エフリン」を投与していないマウスと、その毛根形成に対する作用を形態の変化(毛根の数、毛根の大きさ〈直径〉、毛根の深さ)で比較いたしました。その結果、生後6日齢(毛根形成途中の状態)と12日齢(毛根形成が成熟した状態)のいずれにおいても「エフリン」を投与した方が毛根の数が有意に増えていることを突き止めました。また、「エフリン」投与により、皮膚の深い位置で形成される大きな毛根が出現することも確認いたしました。


 以上、当社は育毛に関する基礎研究において、男性型脱毛部位で遺伝子発現が低下していた「BMP」と「エフリン」の毛の形成に関する作用を検討し、[1]「エフリン」はマウスの"毛根の数を増やす"こと、[2]「BMP」はケラチンの生合成を促進すること、を本年明らかにいたしました。いずれの結果も、これら2つの発毛促進シグナル「BMP」「エフリン」がヒトの毛髪形成において重要な役割を担っていることを示唆しています。
 今後は、このような基礎的な知見をさらに応用し、男性型脱毛のメカニズムの解明やより優れた育毛剤の開発を目指し、鋭意研究を進めていく予定です。


◆ "発毛促進シグナル"エフリン(Ephrin)は『毛根形成指令』として作用している!

  (※ 添付資料を参照してください。)

第27回 日本分子生物学会】発表概要

◎開催日  2004年12月8〜11日(ポスター展示、説明9日)

◎会 場  神戸国際展示場

◎演 題  エフリン(Ephrin−A3)の毛周期に及ぼす影響について

◎発表者  ライオン株式会社 研究技術本部 生物科学センター1)、徳島大学医学部皮膚科学教室2)
        
      翠川 辰行1)、山田 裕子1)、吉野 輝彦1)、大寺 基靖1)、荒瀬 誠治2)


以上

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