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ロマン・ポランスキー監督 『チャイナタウン』30年代を背景に米国の巨悪を描いた傑作映画
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投稿者 TORA 日時 2004 年 8 月 28 日 16:05:26:CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu77.htm

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ロマン・ポランスキー監督 『チャイナタウン』
30年代を背景に米国の巨悪を描いた傑作映画

2004年8月28日 土曜日

◆チャイナタウン 1974年 アメリカ映画
http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/CHINATOWN.htm

ロサンゼルスに事務所を構える私立探偵ギテスのもとへミセス・モーレイと名乗る女性が訪ねて来た。ダム建設技師の夫モ−レイに女がいるらしいので調査して欲しいと言うのだ。
早速、ギテスは調査を開始した。モーレイは確かに若い女と会っていた。公園のボートに乗ったり、とあるアパートで仲むつまじくしている写真を撮った。更に、妻イブリンの父親で町の実力者でもあるノア・クロスとモーレイは何かのことで対立しているらしいことも解った。

しかし、モーレイの不倫がゴシップ新聞に書かれたことから事態は急変する。弁護士を連れたミセス・モーレイ、イブリンが名誉毀損で訴えるべくギテスの事務所に乗り込んできたが、イブリンは最初調査を依頼してきた女とは違っていた。最初の女は誰なのか?チャイナタウンの元警官だったギテスの血が騒いだ。

貯水池から溺死体が上がった。モーレイ技師だった。深夜、立ち入り禁止の貯水池の調査をしているギテスに二人の男が近づいて来た。一人がギテスをはがいじめすると、もう一人がナイフでギテスの鼻を切り裂いた。

意地でも後に引けないギテスの調査で次第に核心へ近づいていく。そこにはイブリンの父クロスの姿が浮かび上がってきた。ギテスに問い詰められたイブリンの口から以外な事実が解った。モーレイと会っていた若い女は実はクロスの娘キャサリンで、しかも驚くことにイブリンの娘でもあった。イブリンが15歳の時、父クロスに犯されできた子だったのだ。

キャサリンを孕んだまま、メキシコへ逃げたイブリンはそこで知り合ったモーレイと結婚した。ロサンゼルスへ戻っても父クロスからキャサリンを会わさなかった。
クロスはロス郊外の砂漠地帯を手広く買い占めていた。市の予算でダムを建設し濡れてに泡の大もうけをたくらんでいたが、モーレイは反対して殺されたのだ。

再びメキシコへ逃げようとチャイナタウンへ身を隠したイブリンとキャサリンをクロスが見つけた。ギテスは来合せた刑事にクロスの悪行をまくしたてたが耳を貸さない。ロス警察は実力者クロスに牛耳られていたのだ。

クロスがイブリンの車に近づきキャサリンを降ろそうとした為、イブリンはクロスの腕を撃った。そして、車をスタートさせた。走り去る車に向けて刑事が拳銃を発射した。車は止まり、キャサリンの悲鳴が聞こえてきた。皆が駆けつけると運転席のイブリンは、後頭部に命中した弾丸が目から飛び出し息絶えていた。ギテス、クロスをはじめ、群がった中国人達はただ呆然と佇んでいるだけだった。

◆映画館主から

ポーランドを代表する映画監督ロマン・ポランスキーが「ローズマリーの赤ちゃん」の後、撮ったハリウッド作品です。
1930年代のロスアンゼルスを舞台に、レイモンド・チャンドラーの探偵小説を彷彿とさせるストーリー展開と退廃的なムード満点なハードボイルドです。

ギテス役には、「イージーライダー」でチャンスを掴んだジャック・ニコルソンが扮し、新境地を開きました。そして、印象に残るのはイブリンを演じたフェイ・ダナウェイでしょう。「俺達に明日はない」で強烈なイメージを焼き付けたあと、この作品でさらに演技に磨きをかけました。

そして、クロス役のジョン・ヒューストン。「マルタの鷹」「キーラーゴ」「黄金」「アフリカの女王」「天地創造」「白鯨」などの名監督ですが、役者としてもいい味を出してます。更に、ロマン・ポランスキー監督自身もジャック・ニコルソンの鼻を切り裂く不気味な殺し屋役で出演しています。「吸血鬼」でもとんまな助手役で出ていました。

  アカデミーオリジナル脚本賞受賞作品です。


(私のコメント)
オリンピック観戦もそろそろ飽きてきたので、BS-NHKでジャック・ニコルソン主演の「チャイナタウン」を放送していたので見ました。すでに何度か見ているのですが、よく出来た映画なので何度見ても引き込まれる。主演のジャック・ニコルソンにとってもフェイ・ダナウェイにとっても代表作になるだろう。監督のロマン・ポランスキーにとっても代表作になる。

74年のアカデミー賞で11部門でノミネートされアカデニー脚本賞を取った。この年はゴットファーザー・パートUなど傑作が重なって、ジャック・ニコルソンやフェイ・ダナウェイは主演男優賞や主演女優賞をとりそこなった。この頃がハリウッド映画の最盛期で、80年代以降だんだんとハリウッド映画の質も落ちてきたような気がする。

「チャイナタウン」がアカデミー賞を総なめ出来なかった理由は作品内容にも原因があるだろう。「ゴッドファーザー」はマフィアのボスの物語だから大した問題はありませんが、「チャイナタウン」はアメリカの巨悪を暴いているから、ハリウッドの映画界もスポンサーに遠慮せざるを得なかったのだろう。

作品はフィリップ・マーロウ風のジャック・ニコルソンの探偵が、いつもあるような浮気調査から始まる。しかし調査を進めるうちに依頼人はじめ関係者の裏がだんだんと明らかになるに連れて、黒幕の大富豪の存在が浮かび上がってくる。その黒幕をジョン・ヒューストンが演じていますが、「マルタの鷹」などのハード・ボイルドものに敬意を表したのだろう。

ロサンゼルスは海と砂漠に囲まれた大都市ですが、水がない。そこでダムを作って水をロス市へ引く計画でダムが作られますが、実際は市には行かずに砂漠の灌漑に使われることが明らかになってくる。そこで黒幕は無価値な砂漠を買い占めて、灌漑設備が出来上がった時点で売れば巨額な利益が転がり込む計画を主人公の探偵は嗅ぎつける。

黒幕の大富豪は、日本で言えば田中角栄のような人物で、角栄は無価値の河川敷を買い占めて、その後で堤防を作って一挙に資産家になった。ロックフェラーにしても油田地帯の荒野を悪辣な手段で地主を追い立てて買い占めて巨万の富を築いた。日本もアメリカも高度成長期には広大な土地を金のなる木に変えて大富豪になったものが多い。

それがなぜ巨悪かと言うと公共工事の名の下にダムや堤防が作られて、先回りして土地を買い占めたものが巨額な利益を独占するからだ。日本国中に使われない鉄道が引かれたり、高速道路が出来るのも、巨悪が存在するからだ。この仕組みはアメリカも違わないこと描いている。

アメリカの国際金融資本が日本の不動産を買い占めようとしているのも、彼らは何らかの情報を掴んでいるからだろう。日本の資産を二束三文で買い叩くために竹中金融大臣を使って銀行潰しを図って、安く売りに出されたビルやゴルフ場を買い占めている。彼らはなんで日本を買い占めようとしているのだろう?

答えは「水」だ。日本では「湯水のごとく」と言うように「水」はただのように安い。小川の水や水道水がそのまま飲めるのは、先進工業国では日本ぐらいしかないだろう。おそらく近い将来水は石油よりも貴重な資源になるだろう。ロサンゼルスにしても最近は毎年のように山火事が起きて砂漠化が進んでいる。北京は砂漠が70キロの近さまで迫っている。大都市は水がなければやがては廃墟になる。

「チャイナタウン」は使われている音楽もジェリー・ゴールドスミスでよく出来た音楽で、最後のチャイナタウンのタイトルバックに流れてきますが印象的だ。巨悪を暴くと言う点ではジャック・ニコルソンの探偵も、「株式日記」のTORAも共通している。背広の似合うダンディーボーイであることもよく似ている。(笑)

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