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『冬のソナタ』ヒットの理由は少女マンガの刷り込みである。たけし主演映画『血と骨』、あまりにも異なる韓国人ドラマ
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投稿者 TORA 日時 2004 年 11 月 16 日 14:32:58:CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望

http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu83.htm
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『冬のソナタ』ヒットの理由は少女マンガの刷り込みである
たけし主演映画『血と骨』、あまりにも異なる韓国人ドラマ

2004年11月16日 火曜日

◆『冬ソナ』ヒットの理由(1)少女マンガの刷り込み 平林享子
http://media.excite.co.jp/book/news/topics/094/p04.html

『冬ソナ』のテーマは「初恋」。脚本家ユン・ウンギョンとキム・ウニの二人が考えたドラマのコピーは「・・・・・・けれど、初恋が再び私を呼んだら、どうすればいいの?」。これはドラマ中にも登場した詩の一節。結論から言うと、この「初恋の人との再会」という設定こそ、こんなにも『冬ソナ』に日本中の中高年女性が萌えた理由だ。

『冬ソナ』のペ・ヨンジュンを見て感じたのは、「岩館真理子先生のマンガに出てくる男の人みたい!」ということだった。眼鏡をかけていない学生服のチュンサンしかり、眼鏡のミニョンさんしかり。『冬ソナ』は、少女マンガ的な要素が極めて強い。『冬ソナ』DVDに収録されたインタビューでユン・ソクホ監督も、ペ・ヨンジュンの魅力を「少女漫画に出てくる理想の王子様みたいな雰囲気がある」と言っている。脚本家たちも、韓国でもヒットした『キャンディ・キャンディ』に、少なからず影響を受けていると語っている。『キャンディ・キャンディ』といえば、私などはまさに小学生の頃、マンガとテレビアニメのダブルでどっぷりハマッた世代(数年前、いがらしゆみこ先生にインタビューさせていただいた際、改めて読み返して号泣しながら、自分がどれだけ『キャンディ・キャンディ』に影響を受けていたかを痛感した)。漫画の世界にしか生息しないと思っていた「理想の男性」が、この3次元の空間に、生身の肉体を持って存在していることの驚きと感動。昔ハマッた少女漫画の実写版を、30年後の今、テレビで見られるなんて。これでハマらないわけがない。
文芸評論家の斎藤美奈子さんが、これについて明快に書いてらっしゃる。

そうそう、そんな感じ!! 「生きててよかったー!」ですよ。ヨン様の出現は、まさに「初恋の男性との再会」。少女の頃にマンガの世界で出会った初恋の男性に、オバサンになってテレビの中でふたたび巡り合ったわけで。こうして『冬ソナ』における「初恋の男性と再会」という設定は、ある年齢層以上の日本人女性にとって、単なるドラマの枠を越え、自分の人生に起こったことになってしまった。自分とユジン(チェ・ジウ)の区別がつかない状態(ずうずうしい!)。そりゃ『冬ソナ』にハマって旦那の面倒を見なくなり離婚に至るという、『冬ソナ』離婚だってしますとも。さらに斎藤さんは、「南のヨン様」に対して「北の将軍様」(金正日)を忘れない。ヨン様が少女マンガの理想の王子様キャラなら、将軍様は、少年マンガの典型的な悪者キャラ。

おっしゃる通り。現実とフィクションを混同するのは危険です。でも、フィクションはフィクションだとわかったうえで、「現実の恋愛もやってみたけど、でも、マンガのほうがもっといいわぁー」ってのもアリだと思うんです。だって楽しいんだもん!

先日、翻訳家の柴田元幸さんにインタビューさせていただいた際(コチラ)、アメリカと日本の女性作家による文学の違い、そのベースとなる文化の違いについて、次のような興味深い話を聞いた。柴田先生のお話を聞きながら、そっかー、『冬ソナ』ブームは日本で起こるべくして起こったんだなぁ、と思った。

下半身の脅威のない、女性を守り、優しく包んでくれるお兄さんのような男性。それこそチュンサン/ミニョンだ。『冬ソナ』の中で、チュンサンがユジンに「キミを守ってあげられなくてごめん」という場面がある。愛する女性を守ってこそ男、というのが前提になっているセリフですね。このワールドにはフェミニズムなんて言葉は存在しません。そして、肉体的接触も「手をつなぐ」「おでこにキス」「抱き合う」「髪をなでる」、最大時で「フレンチ・キス」だ。海辺の初夜(とユジンが冗談っぽく言う。「新婚旅行」と訳されてますが、実際には「初夜」と言ってます。だからチュンサンもギクッとした顔をする)ですら、その時点で「血のつながった兄妹」だとチュンサンは思っているので、もちろんプラトニック。まさに、下半身の脅威のない、妹を守り、やさしく包んでくれる、いいお兄さんなんですよね。

昔は血縁のあるなしにかかわらず、「愛しい女性」のことを「妹(いも)」と呼んだ。妹背(いもせ。夫婦、愛し合う男女)は、妹(いも)と兄(せ)のこと。なんでもゲームや少年マンガの世界では「妹萌え」というジャンルが盛況だとか。日本限定ってわけでもないでしょうが、兄と妹の関係というのは、なかなか根が深そう。

ともあれ、日本の女性たちが潜在的にもっている兄妹願望にも、『冬ソナ』はピッタリだったのかもしれない(でも、男性たちの「妹萌え」と、女性たちの「兄萌え」は、接点がないかもしれないが・・・・・・)。ユン・ソクホ監督も、兄妹の設定が好きらしい。『秋の童話』でも、兄妹だから結婚できないという設定だった(血がつながってないんだから何の問題もないと思うが、兄妹として育った以上ダメ、という発想は、ちょっと日本人にはわかりにくい)。

ところが、かの渡辺淳一先生によれば、『冬ソナ』がダメなのは、セックスが描かれてないからだそーだ。

さすが、あの『失楽園』の著者だけあります。ぜ〜んぜん、わかってませんね。断言しますが、『冬ソナ』が素晴らしいのは、生々しいセックスがないからです。女性が恋人に求めている愛情表現は、セックスじゃない。何が大事かっていうと、きちんと言葉で愛情を伝えくれることですね。ところが、いかんせん日本男児というのは、気持ちを言葉にしませんから、日本の女子は、恒常的に愛の言葉には飢えている。かといって、いきなりラテン系のノリで情熱的な愛の言葉をささやかれても、ウソ臭く聞こえるし、そんな男性はまず詐欺師だと警戒する。だからこそ「誠実」「真摯」の権化のようなヨン様のあの低くてソフトな声で「サランハムニダ(愛してます)」と言われると、ストレートな愛の告白でありながら外国語なので霞がかかったように幻想的という、ちょうどいい塩梅なんです。

ヨン様ファンの中年女性たちは、あの笑顔を見るたびにどんどん女性ホルモンが分泌されて、更年期障害だって軽くなっているに違いない。ヨン様ファンには60代、70代の高齢者も多いが、老人医療費の削減にも多大な貢献をしてるんじゃないでしょうか。

◆「血と骨」の試写会へ行ったのそ のそのつぼやき
http://sonbe.at.webry.info/200411/article_1.html

今日は、M氏と「血と骨」の試写会へ行ってきました。
私は、先日小説「血と骨」上・下巻を読んだので、今回は内容を理解した上でのぞみました。

 「血と骨」という題名は、朝鮮では「血は母から、骨は父から受け継がれる」といわれている
というところからきているようです。
 主人公の金俊平はジコチューの極みという感じの、すごく大きくて感情的で暴力的な人間で、
それをたけしが演じるというので、楽しみにしていました。
すごく体が大きいという設定の割には、たけしの体は小さいですが、ウエイトトレーニングで
鍛えたらしい体がいつもより大きく見せていました。
しかし、まわりの大きい俳優さんたちに囲まれてしまうと、ちょっと違和感がありました。
それでも、たけしの暴力シーンは、さすがに迫力のあるものでしたが。
 奥さんの英姫役は鈴木京香でしたが、彼女は役にぴったりだと思います。
凌辱シーンは、思ったよりも露出が少なかったけど、その分他の女優さんたちが
がんばっていました。
(黒いボカシがたくさん出てきた映画を、ひさしぶりに観ました。)

 原作を読んでしまうと、どうしても不満が多くなってしまうものですが、今回の映画は
割と下巻の話がメインになっていたと思います。
私はどちらかというと上巻の方を詳しく映画化したほうがよかったのでは・・・と思いました。
俊平が、もともと腕のいい蒲鉾職人であるという話や、英姫との馴れ初めなどには
ほとんど触れていなかったのが残念です。
蒲鉾工場を作って財を成す前の、英姫がすっごく苦労したエピソードをもっとメインにして
ほしかったです。
「家族」ということにこだわりすぎたせいか、原作になかった人物を登場させたり、設定が
原作と違ったり(高信義の奥さんが、英姫の連れ子の晴美なんだもの!)、
もっと原作に忠実であってほしかったです。
俊平の晩年あたりは、原作の方が悲惨です。
 あと、全体的に、きれいすぎたような感じがします。
もっと匂いのしてきそうな、戦争前後の長屋の不衛生な感じが忠実に
再現されていたら、もっとよかったと思います。
 こういう映画だけに、観終わったあと、ドッと疲れてしまいました。
内容が重いだけに、しょうがないんですけどね。

のその感想・・・6.5点(10点満点で)
※注:今回はどうしても原作と比べてしまいました。ごめんなさい。
   M氏は7点と言っています。

 映画を観に行く(または行った)方には、絶対、原作本をお薦めします。
小説「血と骨」上・下巻は、きっとハマります。
何しろ、原作者の父親の実話だというところがすごい!


(私のコメント)
昨日のテレビ朝日の「たけしのTVタックル」で「過熱する韓流ブーム」について放送していましたが、私も遅ればせながらレンタルビデオ屋でDVDの「冬のソナタ」があったので借りてみました。VHSだと吹き替えなので、その吹き替えが酷くて見るに耐えなかったのですが、DVDだと字幕で見られるので、これから見る人はDVDで字幕にして見たほうがいい。ヨン様の人気の秘密が声の良さにもあるからだ。

「冬のソナタ」は韓国らしさを消してしまった無国籍ドラマだ。音を消してしまうと日本のドラマと間違えるだろう。役者のファッションも最新流行ファッションで、家の中のインテリアもモダンなもので、韓国的なものは一つもない。その意味では最初から輸出商品として作られているのかもしれない。

レンタルビデオ屋では他にも韓流ドラマが続々と並べられていますが、本当に韓流ブームはあるのだろうか。「冬のソナタブーム」は確かにあった。レンタルビデオ屋でもNHKで放送されている時は冬ソナのビデオも空っぽになった。しかしそれ以外の韓流ドラマは新作が並んでも借りる人はあまりない。洋画の新作は並べられると直ぐに空っぽになりますが、韓流ドラマはそのようにはなっていない。

だからテレビのワイドショーでも韓流がブームだと煽ってはいても、相変わらず冬ソナのヨン様や競演しているチェ・ジウやパク・ヨンハの話題でブームをつないでいる。映画でも「ミルシド」や「ブラザー・フッド」などのレンタルも始まりましたが、新作にもかかわらず貸し出し状況は良くない。だから韓流ブームとテレビで煽っているのに比べレンタルビデオ屋での体験とはズレがある。これはブームの主体が中年女性にあるからだろうか。

中年女性の冬ソナの感想があったので紹介しましたが、人気の秘密が少女マンガにあると指摘しています。たしかにドラマを見てみると最初は学園ドラマそのままであり、ヒロインの前に星の王子様のような転校生がやってくる。スポーツ万能で天才的才能の持ち主で甘いマスクが素敵なヨン様はピアノもうまい。まさしく少女マンガだ。

ヒロインのチェ・ジウも日本の鈴木京香に似た美女で、日本の中年女性が感情移入しやすいタイプだ。むしろ日本で「冬のソナタ」のようなメロドラマが作れなくなったほうが問題なのだろう。最近の女子高校生の半数が性的体験を持っている状況では、メロドラマを作りたくても日本の若い世代の状況が出来なくしている。

日本の少女達にとっては「初恋のときめき」などというものはすでに死語になっており、女子高校生たちは中年のおじさま族と援助交際でいそがしい?。まだ韓国ではそれほど性の乱れも進んでいないから冬ソナのようなドラマも作れるのだろう。

「たけしのTVタックル」ではもう一つの日本製韓流ドラマの「血と骨」をとり上げていましたが、私はまだ見ていないのですが、暴力とセックスのバイオレンスドラマらしい。同じ韓国人が舞台のドラマですがシリアスな社会派ドラマだ。しかし演じているのは日本人の役者で原作と監督が在日の韓国人。

かたやおとぎ話の夢物語のメロドラマと、暴力とセックスの社会派ドラマ、比べてみたところで意味はないのですが、同じ韓国人が主人公でも、片方はいつも優しく笑顔のヨン様と、もう片方は暴力とセックスのタケシ様、どうしてこんなに違うのか。いつも夢物語を追いかけている韓国人と、社会の醜いところを直視しようとする日本人。しかし現実社会は正反対ではないのか。


   \テレビ局に圧力をかけて韓国ブームを煽らせています/
         ∨             __-=≡////// ' '丶\
     彡三ニ三ミミミ-、      /             ヾ:::::\
     xX''     `YY"゙ミ、     /              \:::::::\
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