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プロ野球とIT企業=柴沼均(サイバー編集部)【毎日】新規参入のIT企業を敵に回すなら野球に未来はない
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投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 9 月 22 日 19:28:28:WmYnAkBebEg4M
 

(回答先: 楽天、長野市に新球団の拠点打診 田中知事も誘致に意欲【朝日】 投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 9 月 21 日 23:46:48)

プロ野球とIT企業=柴沼均(サイバー編集部)【毎日】新規参入のIT企業を敵に回すなら野球に未来はない
http://www.mainichi-msn.co.jp/column/kishanome/">http://www.mainichi-msn.co.jp/column/kishanome/

新規参入を表明した三木谷・楽天社長(中央)を取り囲む報道陣=都内で16日、手塚耕一郎写す

 ◇スピードと決断力に期待−−新規参入を認めよ

 史上初のストライキを決行した日本プロ野球選手会と日本プロ野球組織(NPB)との再交渉が22日から始まる。交渉で最大の焦点となっているのが、「球団の新規参入」問題だ。来季参入に「最大限の努力」(選手会)か「最大限の誠意を持った審査」(NPB)かを巡り、ぎりぎりの協議が行われるとみられる。

 新規参入に名乗りを上げているのは、「ライブドア」の堀江貴文社長(31)、「楽天」の三木谷浩史社長(39)。他のプロ野球オーナーからは孫といってもいい若いIT(情報技術)企業経営者2人だ。いずれも、いきなり参入の意思を表明して、「球団のない宮城県に本拠地を置く」「野球とサッカーのコラボレーション効果」など、とっぴに近い斬新さを打ち出している。2人の行動に巨人軍前オーナーの渡辺恒雄氏ならずともビックリする向きも多かったはずだ。

 だが、IT分野を担当する記者として、彼らの「行動原理」「体質」は十分理解できる。50年ぶりの新規参入であり、時間をかけた審査が必要というのがNPB側の主張である。だがIT業界は、生き残るためには、この2人に限らず、常に「スピードと決断力を持って次に挑戦し続ける」姿勢が不可欠。「2年もかかる」こと自体“非常識”だ。

 この業界では短時間での「業態変革」「買収」などは日常茶飯事だ。例えば三木谷社長の楽天は、この1年間で、ネット証券会社「DLJディレクトSFG証券」を買収し「楽天証券」を発足、「あおぞらカード」の買収とクレジットカード「楽天カード」発行……。アメーバのように事業拡大を図り、売上高は2・6倍になった。

 また「無謀に見える参入」も当たり前だ。IT業界の雄としてもはや知らぬ人はいない孫正義社長率いるソフトバンクグループが、ブロードバンド(高速大容量通信)事業に本格参入したのは01年のこと。当時、“古参”のNTT関係者からは「資金が続かず、すぐ撤退する」との声さえ聞こえたが、見事に成功。孫社長も40代の若さである。

 NTTドコモの立川敬二・前社長は「日本社会では準備が完ぺきでトラブルが起きないようにしなければ物事が始まらない。(しかしIT業界では)まず、スタートして不具合があれば、そのつど対応していくようにする。そうしなければ後れを取ってしまう」と私に語ったことがある。新興から旧勢力まで、激しくしのぎを削るこの業界を端的に言い当てた言葉だと思う。「古いこと、大きいことがいいこと」ではないのだ。

 こうした面を持つ業界から見ると、「新参者を受け入れない」「2年後なら参入できるかも」というプロ野球の体質は信じられないものといえる。

 もちろん、ITバブルがはじけてから業界では多くの企業が倒産するなど「死屍(しし)累々」で、勝ち組はほんの一握りだ。生き残るためには、遮二無二走らなければならないという事情があった。しかし、その厳しい競争を生き抜いたことで、彼ら2人を含めたIT業界が、日本を世界最先端のブロードバンド国家に育て、現在、この分野では国際的な競争力を維持していることは事実である。

 両社が新規参入した場合、それを求めてストを打った選手たちが、幸せになるかどうかは分からない。IT業界は完ぺきな能力主義でコストに厳しい。ライブドアは出資先企業に早急な経費削減を求めたため、逆に提携解消を求められて泥仕合となり、訴訟ざたまで起きている。楽天もかつて料金制度を急に変えたため、出店者から猛反発を受けたことがある。

 両企業ともプロ野球経営で赤字を許しておけるほどの資本と体力を持った企業ではない。初年度から収益を最優先に、人件費などコストはギリギリまで削減され、旧来の経営陣に比べ、「血も涙もない」場面が出てくることも予想される。

 それでも、IT企業にはプロ野球に参入してほしいと思う。かつての「王、長嶋時代」のように国内で閉じていたころとは異なり、プロ野球は今や、米大リーグやサッカーなどスポーツ界には手ごわい競争相手がそろっている。

 若い世代のプロ野球離れも深刻だ。厳しい競争に打ち勝てる可能性を、若者に支持されている経営者たちに託す意味は大きい。待ったなしの球界改革のためにも、来シーズンから「ベンチャー魂」の参入を認め、球界の風土を一新できるよう、NPBの英断を期待したい。

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 ご意見、ご感想は〒100−8051 毎日新聞「記者の目」係へ。メールアドレスkishanome@mbx.mainichi.co.jp
毎日新聞 2004年9月22日 東京朝刊

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