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大手メディアに警鐘を鳴らす「ブロガー」たち【hotwired】
http://www.asyura2.com/0406/it06/msg/382.html
投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 9 月 28 日 22:15:25:WmYnAkBebEg4M
 

(回答先: 個人発信『ウェブログ』から民主的メディア革命を(上)【hotwired】 投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 9 月 28 日 22:09:16)

大手メディアに警鐘を鳴らす「ブロガー」たち【hotwired】
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/culture/story/20030108206.html

Noah Shachtman


2002年12月23日 2:00am PT  差別発言により評判が地に落ち、米上院院内総務の職を辞することになったトレント・ロット上院議員だが、問題の発言を行なう前、ウェブログ(ブログ)とは何なのかを全く知らなかったのだろう。

 だが今は少しはわかっているのではないだろうか。ストローム・サーモンド上院議員の100歳の誕生日を祝うパーティーの席でロット議員が行なった人種差別的発言に触れた『ABCニューズ・コム』の短信に最初に噛み付いたのが、そうしたインターネット上で意見を発信するページだったのだ。

 たとえばテネシー大学のグレン・レイノルズ教授(法学)が運営する『インスタパンディット』、左翼の政治コラムニストであるジョシュア・マーシャル氏の『トーキング・ポインツ・メモ』などのブログは、ABCの短信からロット議員の発言を拾い上げたあと、嫌悪感をもよおさせる同議員の過去の問題に焦点を当て続けた――そしてついに米国のメディア各社がこの問題を取り上げることとなった。

 ポール・クラグマン氏は『ニューヨーク・タイムズ』紙のコラムに次のように書いた。「ジョシュア・マーシャル氏のトーキング・ポインツ・メモは、政治の内幕を探る上では必読だ。トレント・ロット議員の不愉快な見解にその報いを受けさせる立役者となった」

 この1年で多くの人々がマーシャル氏やレイノルズ教授のようにブログを立ち上げた――1年前は34万3000人だった米ピラ社の人気のソフトウェア『ブロガー』の公認ユーザー数は、現在は97万人を超えている。そうしたなか、この急成長するコミュニティーは、ロット議員に苦汁をなめさせたばかりでなく、数々の出来事を全国的に議論すべき問題として露呈させてきた。

 2002年5月、サンフランシスコ州立大学で、親パレスチナ派の活動家がユダヤ人学生組織『ヒレル』の集会に乱入した。唯一同月12日付けの『サンフランシスコ・クロニクル』紙が小さい記事にした以外は、この事件を取り上げた国内メディアはなかった。

 だがバージニア州リッチモンドのフリーランス・ライター、メリル・ユーリッシュ氏を筆頭に、ブロガーたちは大々的にこの事件を報じた。

 事件は、それから数日のうちに全国的に議論される問題となった。ブロガーのジェイムズ・リレクス氏は14日、『ニューハウス・ニューズ・サービス』の共同配信コラムでこの件に触れた。それから5日後、ニューヨーク・タイムズ紙、『ロサンゼルス・タイムズ』紙、『ワシントン・ポスト』紙が、独自の記事を掲載してこれに続いた。

 全く同じ出来事がモントリオールにあるコンコーディア大学でも起こった。9月、パレスチナ支持者たちが、予定されていたイスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ元首相による演説の前に、警察の機動隊と衝突したのだ。その後12月には、コンコーディア大学のヒレルが、学生自治会から受けていた資金を削減された。イスラエル外に住むユダヤ人たちに対してイスラエル軍への志願を募る「マハール2000」プログラムのパンフレットを掲示したことが理由だったという。

 米国内でこれらの出来事に注意を払ったのはブロガーたちだけだった。フランスにおける反ユダヤ的な出来事についてはおびただしい数の記事が掲載されているにもかかわらず、コンコーディア大学における衝突は、メディアではほとんど報じられなかった。

 レイノルズ教授や、カリフォルニア在住のウェブデザイナーであるチャールズ・ジョンソン氏などのブロガーたちにより、読者たちの注意がこの問題に集まった。

 コンコーディア大学のヒレルの学生リーダーであるノア・ジョセフ氏はいま、自分たちを支持してくれる国際的なネットワークが得られたと感じている。

 「われわれはもの凄い数の電子メールを受け取っている――私の個人のアカウント宛てに400通、代表メールボックスには、さらにおびただしい数のメールが来ている」とジョセフ氏は言う。「一連の出来事の中で自分が独りきりではないとわかると心強い」

 ブロガーたちはまた、大手メディアが事件を歪曲して報道したときは、大いに圧力をかけた。オランダの政治家ピム・フォルタイン氏が5月に暗殺されたとき、米国の新聞は即座に、このドンキホーテ気取りだった首相候補に、フランスのネオファシストの政治家、ジャン=マリー・ル・ペン氏の二番煎じというレッテルを貼った。以前MTVのジョッキーを務めていたアムステルダムのアダム・カリー氏などのブロガーたちは、このステレオタイプ的評価を否定し、人間としてのフォルタイン氏を評するコメントを発した。これらがその後のフォルタイン氏に関する報道にどう影響したのか正確にはわからないが、9月には『ニューヨーカー』誌がフォルタイン氏について深みのある人物描写を行なっている。

 とはいえ、インターネット上で日記をつけるこうした人々が、つねに高尚な議論や高い理想を支持していると考えるのは大きな誤りだろう。マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボの研究者で、ウェブサイト『ブログデックス』でウェブログを追跡しているキャメロン・マーロー氏によると、実際ブロガーたちが抱いていると思われる最大の関心事は、自らウェブログをつけることそれ自体にあるという。ブロガーを自分たちだけの世界から引き離すことができるのは、検索エンジンの『グーグル』に関する話題や、カルト的に人を惹きつける米アップルコンピュータ社のマシンに関する話題だけのように思われる。

 「ブロガーは自己陶酔型の人間だ」と話すのは、南カリフォルニア大学ジャーナリズム学部の客員教授であるエリザベス・オスダー氏。「自分のスクラップブックをひけらかそうとする友人とたいして変わらない」

 「ブログには、自分の意見を込め自己表現するという過度の陶酔がある。専門知識も力量もなく、事実の報告も伴わない意見なのだ」

 そうかもしれない。ただブロガーたちの個人的見解は、主要なメディアが通常は取り上げないような問題を深く掘り下げることを可能にしている。

 ジャーナリズム教育を行なうポインター研究所の上級編集者であるスティーブ・アウティング氏は、電子メールに次のように書いている。「ウェブロガーたちが誰も目をつけないような出来事を発掘し、従来型のジャーナリストたちに対し、早い段階から警告するシステムとして機能する状況がますます増えてきていることは間違いない」


[日本語版:多々良和臣/岩坂 彰]

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