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既存メディアのジャーナリストからブロガーに転向――ブログ運営者の会議【hotwired】
http://www.asyura2.com/0406/it06/msg/384.html
投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 9 月 28 日 22:21:38:WmYnAkBebEg4M
 

(回答先: 個人発信『ウェブログ』から民主的メディア革命を(上)【hotwired】 投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 9 月 28 日 22:09:16)

既存メディアのジャーナリストからブロガーに転向――ブログ運営者の会議【hotwired】
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/culture/story/20040422207.html

Mark Baard


2004年4月19日 1:03pm PT  マサチューセッツ州ケンブリッジ発――ウェブログは、主流メディアを締め出された元ジャーナリストたちを含め、数多くの人に発言の場を与えている――17日(米国時間)にハーバード大学で開催された会議『ブロガーコン』(BloggerCon)では、ブロガーたちからこんな意見が出た。

 参加したブロガーの中には、かつて非営利のラジオネットワーク米ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)や米CNN、『ニューヨーク・デイリーニュース』紙などに所属していた生え抜きのジャーナリストもいたが、彼らからは、従来のジャーナリズムの基準や倫理はブログに適用すべきでないとの指摘もあった。ウェブコンテンツの読者は事件や問題をただ機械的に報道する以上のものを望んでいるから、というのがその理由だ。

 会議では、すべての読者がリチャード・チェイニー米副大統領のニュースに対するちょっと生意気なコメントや、イラク戦争の報道を盛り上げる気の利いた一言を期待しているという意見は出なかった。

 しかし、ある参加者によると、多くのウェブ読者は、それが自身の政治的意見と合おうが合うまいが、はっきりした語り口を持つサイトのニュースを好む傾向にあるという。

 「読者は偏った意見を求めている」と、『ブダペスト・ビジネス・ジャーナル』紙の元編集者で、現在は『ブログアド』(Blogads)の運営会社で最高経営責任者(CEO)を務めるヘンリー・コープランド氏は話す。ブログアドは、『トーキング・ポインツ・メモ』など、多くの超人気ブログの広告スペース販売を手がけるサイトだ。

 「以前は、あるニュースについて、1つの新聞に複数の見解を載せる必要があったかもしれないが、今では、ブログを2つか3つ購読すれば、1つのニュースをさまざまな角度から見ることができる」と、コープランド氏は言う。

 コープランド氏によれば、ブログ読者は、ブログのニュースをどれぐらい割り引いて読むべきかわかっているという。主流メディアの報道と違い、ブログには「裏に隠した意図がない」とコープランド氏は話す。「彼らは自分の偏った意見をそのまま提示する」

 ブログは定期的に更新されるオンライン日誌で、しばしば読者のコメントが挿入されるものだが、今や『ニューヨーク・タイムズ』紙のような大手メディアも無視できない一大トレンドとなった。ブログサイトはさまざまなホスティング・サービスを通じて提供されており、その数は今年1000万を越えるとの予測もある。読者数は1日数十人というブログもあれば、数千人、数万人というところもある。

 メディア企業の多くは、すでにサイトのコンテンツにブログを追加し始めている。あるいはブログ形式をまねて、独自のテーマや頻繁に更新される短い記事で構成したページを作っているところもある。

 ニューヨーク・タイムズ紙のブログ『タイムズ・オン・ザ・トレイル』(Times on the Trail)は、ブログのレッテルを貼られないよう気を配っている(編集者たちはこれを「継続的に更新されるレポート」と呼んでいる)。だが執筆者たちは、わざわざ文章にくだけた一言を混ぜ込んで、ブログらしさを出そうと工夫している。たとえばこんな調子だ――「あなた方に(つまり、うるさく付きまとう同行記者団たちに)この立食を用意したのは、よく大学に学食サービスを提供している民間企業だ」

 タイムズ・オン・ザ・トレイルには、従来ならコピーエディター[記事の校正などを担当する編集者]が卒倒しそうな俗語的な表現も使われている。たとえば、『nixed』(拒否される)とか『bunk up』(押し上げる、〜と寝る)とかいった言葉だ。

 ジャーナリスト出身のブロガーの中には、大手メディア企業のブログ参入を、新興の文筆形態への侵略行為だとする意見もある。ブログは従来の編集者や巨大な権力を排除した媒体でなければならないというのだ。

 「(メディア企業は)米国がイラクへ侵攻したのと同じ理由、つまり単にそれが可能だからという理由だけで、ブログに手を出している」と語るのは、オンラインラジオ局『ブロギング・オブ・ザ・プレジデント:2004』(The Blogging of the President:2004)で司会を務めるクリストファー・ライドン氏だ。ライドン氏は以前、NPRのトーク番組『コネクション』の進行役も務めていた。

 ブロガーコン会議で、ジャーナリストとブロガーが論じ合うディスカッションに参加したライドン氏は、メディア企業は「何のとがめも受けず、ノブレス・オブリージュ[高い身分に伴う義務]の感覚からブログを発信している」と述べた。

 だが一部のブロガーからは、メディア企業はニュース報道を独自の見解で特徴づけることによって、ジャーナリズムの仕事を変えつつあるという意見も出た。

 ジャーナリスト出身のブロガーの中には、たとえば自分の意見を記事に入れないようにするといった古い習慣が、なかなか抜けずにいるという人もいる。

 元CNN特派員のレベッカ・マッキノン氏も、自身のブログ『ノース・コリア・ゾーン』(North Korea Zone)に文章を書き込む際、「自分の意見を遠慮なく表現できるようになるのに、しばらく時間がかかった」と明かしている。

 以前『ニューヨーク・デイリーニュース』紙の日曜版の編集者を務めていたジェフ・ジャービス氏は、自分の記事をチェックしてくれる編集者がいなくなったことが残念だという。

 ジャービス氏は、自身のブログ『バズマシン』(BuzzMachine)に政治に対する見解を書いているが、編集者がいないと完全に自由なので、ただの口うるさい人間になってしまったと話す。

 「近々書き込もうと思っているのは『ブログが私を嫌な奴にした』という文章だ」とジャービス氏は述べた。


[日本語版:近藤尚子/高橋朋子]

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