★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 政治・選挙5 > 224.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
天木直人・マスメディアの裏を読む─8月14、16日 自衛隊はサマワで今何をしているのか?他
http://www.asyura2.com/0406/senkyo5/msg/224.html
投稿者 天木ファン 日時 2004 年 8 月 16 日 14:39:16:2nLReFHhGZ7P6
 


http://homepage3.nifty.com/amaki/pages/ns.htm

8月16日

 自衛隊はサマワで今何をしているのか?

 イラク暫定政府の最大の試金石である国民大会議は米国のナジャフ攻撃に抗議して大混乱をきたしている。イラク全土でイラク当局とイラク武装勢力の銃撃戦が広がりをみせている。わが自衛隊が派遣されているサマワではオランダ軍とイラク武装勢力の戦闘でオランダ軍に死傷者もでた。そんな中でわが自衛隊は陸自第三次隊が派遣されている。
 時事のクエート発報道を読んで驚いた。第三次派遣隊の松村五郎一等陸佐はクエートの米軍キャンプで時事通信社のインタビューにこう答えたという
 「・・・イラクの情勢は複雑であり常に情報収集に努める。すきを見せない態勢をつくることで、自衛隊を攻撃しても成功しないということを相手にわからせたい・・・」
 これではまるで戦闘状態そのものではないか。おりしも赤旗の16日附では米海軍のホームページや米第五艦隊(中東担当)の機関紙などの公開情報から、テロ特措法に基づいてインド洋で洋上給油をやっている海自艦隊が昨年末に、イラク占領作戦を任務にした米強襲揚陸艦に燃料補給を提供しアフガニスタンを中心にした対テロ支援を目的としたテロ特措法の違反を行っていた事をすっぱ抜いている。
 一般紙の報道では人道援助のことばかり、それもテレビ局に無償協力して誇大宣伝までして自衛隊の人道援助振りを強調している影で、こんな状況がイラクで繰り広げられているのである。国民をあざむく小泉政権の真骨頂である。

 全国戦没追悼式の報道に思う

 天皇陛下、小泉首相、河野議長のどの言葉を読んでみても、何故当時の政策決定者はあれほど無謀な戦争を行って三百万人以上の罪の無い国民を殺したのかの反省と謝罪が一言も無いのか。
 「先に大戦においてかけがいのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い深い悲しみをあらたにします」(天皇陛下)
 「今日の平和と繁栄は、心ならずも命を落とした方々の尊い犠牲の上に築かれ・・・」(小泉首相)
 誰が彼らを死に追い込んだのか、心ならずも命を落とさざるを得なかった状況を誰がつくったのか、当時の記録を読めば読むほど、その言葉の空虚さに腹が立つ。
小泉首相の言葉の中にこういうのがあった「・・・過去を謙虚にふりかえり悲惨な戦争の教訓を風化させること無く不戦の誓いを堅持し・・・平和を大切にする国家として世界からいっそう高い信頼を得られるよう全力を尽くしてまいります・・・」
 その首相は「自衛隊は軍隊だ」といい、「集団的自衛権は認められるべきである」という。そしてアジア諸国の傷口に塩をすり込むようにかたくななまでに靖国神社参拝に固執する。こんな首相に戦没者追悼式の演説をさせてよく国民は黙っていられるものだ。「天皇陛下にも是非靖国神社参拝を」と話す石原慎太郎のほうが徹底しているだけスッキリしていると思えるのは皮肉に聞こえるであろうか。


8月14日

 渡辺オーナーの辞任騒動に思う

 13日夕、渡辺恒雄オーナー辞任のニュースが日本中を駆け巡った。14日の各紙はドラフト制の弊害やら裏工作の実態、さらには折からのプロ野球1リーグ制の動きはどうなるのかについての記事ばかりであったが、そのなかで産経新聞は「球界牽引車 唐突な退場」と題してこの種の不祥事なら球団社長か代表の辞任で幕は下りていたはずなのに「何も知らなかった」オーナーの辞任は前代未聞だ、何故渡辺恒雄オーナーは辞任したのか、疑問が残る。邪推すれば球界再編問題で悪役となった立場から降りる格好の機会と捕らえたかもしれない・・・という本質的な問題を提起していた。
 渡辺恒雄は、業界はもとより政界にも多大の影響を与えてきた男で、だからこそまわりの関係者が皆で持ち上げた。本人も勘違いをして自己の分限を踏み外した不遜な態度をますます嵩じさせていった。その極みが今度の球界再編成についての一連の強引な発言であった。ところが彼は大きな間違いをしたのだ。野球フアンや一般の若者は渡辺恒雄など何も怖くない。むしろ俺たちを無視した許せない老害でしかないのだ。「選手の分際で」という発想から伺えるように単なる労働者としか見ていない選手たちにも反発されてそれをファンが支えて応援をする動きみた渡辺は、ここではじめて自らの過ちに気づいたのではないか。そしてこのままでいけば巨人そのものまでも失う事に気づいたのではないか。
 時を同じくしてレコード会社「エイベックス」の人事をめぐる浜崎あゆみの反乱が同社の株価を下げて経営陣の退陣に繋がる事件が起こった。これなども主役はファンをひきつけるプレーヤーであって経営者ではないことを証明した事件である。
 この世の中で偉いのは誰か。それは権限を振り回して人を使う人間ではなくそれぞれの分野で活躍するプレーヤーなのだ。これを政治の世界に置き換えれば、政治家や官僚がこの国を動かしているのではない、納税者である国民こそが主役であるべきなのだ。政治家や官僚はその権限を恐れる者の間では偉いかもしれないが、関係の無いものにとってはただの不良債権なのだ。お前ら、調子に乗るんじゃないぞ。もっと真面目に仕事をしろ!渡辺恒雄の退任をめぐる騒動が我々に教えてくれたことは「権威」というものの虚像かもしれない。

 田中耕一さん、もっとあつかましく生きてください

 もう二年も前のことになるんだなと思い出していた。島津製作所の田中耕一さんがノーベル化学賞を受賞した事だ。その田中さんのインタビュー記事が14日の朝日新聞の別冊に載っていた。それを読んで思わず笑ったのは彼の次の言葉である。
 「ノーベル化学賞受賞が決まって以来、技術者としての仕事が出来ない状態が続いていた。これではいけないと記者会見で宣言したが講演や取材の依頼が後を絶たなかった・・・今やっと名実ともにエンジニアに復帰しました・・・受賞直後に母がテレビで言った言葉『耕一は、そんな偉い人間じゃないがやけど・・・』そうや、私は受賞がなければ普通の技術者やないか。何回も自分に言い聞かせた・・・受賞決定後常にカメラの目にさらされてきた。フラッシュが光ると体がビクッとするようになった。趣味の写真撮影もすっかり嫌いになった・・・8時前に出社し研究に打ち込む。ノーベル賞を受賞しなかった状態を基準に生きていこうと努力している・・・。」
 この気持ちよくわかる気がする。そしてこの謙虚さがいかにも田中さんらしい。しかし、田中さん、そこまで遠慮する必要はありません。この世の中あつかましい奴がいい目を見ているのです。私が見てきた役人の世界でもあつかましい奴、卑怯な奴が出世をし、お人よしな奴はいつも損な役回りをさせられてきた。
 経済評論家の江上剛も新聞の連載で書いていた。「・・・私には現場の警察官の友人が多い。彼らは本当に一生懸命働いている。頭の下がる想いだ。しかし、一生懸命働けば働くほど出世が遅れたり情報ソースとの癒着の噂をたてられたりと苦労している。むしろ働かない警察官のほうが出世するから始末が悪い・・・。」
 御覧なさいわが国の小泉首相を。とにかくありとあらゆる有名人を官邸に呼んで写真を取りまくっているではないですか。そしてそれを自分の人気取りに利用して恥じる事が無い。我々はこのあつかましさを学ばねばならないのです。もっともその為に失うものはあまりにも大きいものがありますが。

 何故沈黙するのか共産党、社民党

  拉致問題に関する先日の北朝鮮との実務者協議にはさすがにわが国の国民もあきれ返ったことだろう。何しろ手ぶらで帰ってきたのである。各紙の論評も一様に北朝鮮の不誠実さを批判している。小泉政権を日頃から擁護している読売、産経も批判的な論評を掲載しているし、北朝鮮よりの記事を書いてきた朝日新聞も「これでは前に進めぬ」という論評を掲げて、「・・・現状では国交正常化交渉を進めるための最低限の信頼関係さえおぼつかない」と締めくくっている。
 私は小泉首相の二度にわたる訪朝が、日本の戦争責任と拉致被害者の救済という本来の目的からなされたものではなく、自らの人気取りという不純な動機から急いで進められた売国的外交であると主張してきたが、ここにきてそれが明らかにされた。なにしろ二年前に金正日自らが拉致を認めて謝罪したというのに、「拉致をした特殊機関の協力が得られないので十分な調査が出来ないと」今になっても北朝鮮の実務者が言っているのである。今年の5月に小泉首相が最訪朝したときも金正日は再調査を約束しているのである。小泉首相は我々にウソをついてきたのか。それとも金正日が小泉首相を二度にわたって騙してきたのか。いずれにしても北朝鮮側の不誠実な態度に対する不快感はもはや国民的コンセンサスであろう。
 にもかかわらず共産党と社会党がこの点についての北朝鮮批判が党首の発言や機関紙などにまったく出てこない。共産党の政策は他のどの党の政策よりも国民の立場に立ったものであったはずだ。だからこそ私も共産党の政策に好感を持ってきたのであるがこの拉致問題に関する北朝鮮の責任に対する共産党の沈黙だけはどうしても理解できないものがある。
北朝鮮による邦人の拉致についてはどう考えても許されない。わが国がかつて犯した北朝鮮人強制連行問題に関するわが国の責任は私としても早急にこれを認め必要な措置をとるべきと思うが、そして北朝鮮との関係は武力によってではなく話し合いで平和的に解決されるべきであると思うが、そのことと北朝鮮の拉致問題に対する不誠実な取り組みとはまったく別のものである。共産党、社民党は何故北朝鮮の対応に沈黙し続けるのか?

 次へ  前へ

政治・選挙5掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。