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天木直人・メディア裏読み 8月27日 
http://www.asyura2.com/0406/senkyo5/msg/348.html
投稿者 天木ファン 日時 2004 年 8 月 27 日 21:17:10:2nLReFHhGZ7P6
 

8月27日 あまりにも不透明な普天間基地移設計画/小泉首相は本気で北方領土の返還交渉をするつもりか/男が嫌いな男は一位が渡辺恒雄、二位が小泉純一郎/郵政民営化と民業圧迫
8月27日 メディア裏読み


あまりにも不透明な普天間基地移設計画

 沖縄の基地がらみの話ばかりで恐縮であるが、米軍ヘリを契機に噴出した沖
縄問題は、当面の外交、内政の最大の問題となっていくことであろう。そして
またそうしなければならない。だから私は沖縄の基地問題に関するこれからの
ニュースについてはこのコラムで書き続けていこうと思う。

95年の少女暴行事件といい今回の米軍ヘリの墜落事故といい、不幸な出来事
が起こっては沖縄問題がとりあげられ、そして時とともに忘れ去られていく、
その繰り返しであった。そんなごまかしはここら辺でやめようではないか。
すべてを情報公開して国民全体が日本と米国とのこれからの安全保障関係を考え
ていこうではないか。政府、外務省、防衛庁にその決定を独り占めさせてはい
けない。そうしてきたからこそここまで状況が行き詰ってきたのだ。

27日の各紙は、ワスコー在日米軍司令官が26日の日本記者クラブでの記者会
見で、「普天間飛行場と嘉手納飛行場の統合につき日米間で協議していた」事
実を認めたという記事をいっせいに載せていた。
何故この発言が大問題になるのか。
それはこれまで外務省があまりにも秘密主義であるために、度重なる日米交渉
の中で普天間基地と嘉手納基地の統合が協議されていたことが我々に知
らされなかったからである。

報道によるとワスコー司令官は「普天間を嘉手納に統合することについても実
際に協議された事もあったと思う・・・米軍再編の日米協議については米側か
らの一方通行の議論ではなく日米双方向の政府間のプロセスだ」とこれまでに
さまざまな協議がなされてきた事を明らかにした(27日毎日)。
さぞかし外務省は当惑していることだろう。
外務省はこの期に及んでも「正式な場で米国の責任ある立場の方から示された
ということは確認していない」(逢沢一郎副外相)ととぼけている。
ふざけるんじゃない。在日米軍のトップである司令官の発言では不十分とでも言う
のか。

日本政府の受身の対応を「日本政府ひた隠し」と見出しをつけて実態を喝破し
たのは27日の毎日新聞一紙だけであった。まさに外務省はこれまでの基地移転
に関する日米協議を国民の目の届かないところにおいて問題の解決を先送りして
きたのである。日本側が消極的な最大の理由は、政府は苦労の結果99年12月に、
稲嶺知事や岸本名護市長を抱き込む形で、普天間基地を名護市辺野古沖に移転す
る方針を閣議決定した、今さら寝た子をおこすようにあらたな移転先の協議はし
たくない、それに新たな移転先の住民からまた非難を浴びる、そういう安易な考え
があるからである。
だからこそあくまでも合意済みの辺野古への基地移転に固執し、住民の反対を
押し切ってまでも強引に工事を始めたのである。
ところが移転後15年経ったら日本に返還するという条件付で認めた沖縄の立場に
つき米国側はこれを認めておらず日本政府は同床異夢を放置していたずらに8年が
過ぎた。痺れをきらした米国は、米軍再編を契機として普天間基地の移転問題に
ついてあらたな考えを日本側に示していたのである。
そして今回の墜落事故の批判をかわすために敢えてワスコー司令官に発言させて、
モタモタしている日本に圧力をかけようとしたのだ。

おりしも今日27日より外務省と防衛庁の局長がワシントンにでかけて交渉を始める。
今度こそ外務省は、そして日本政府はその交渉の内容を国民の前に明らかにし、国民を
騙すのではなく、国民の支持と信頼を得て沖縄問題の解決に誠意を示すべきである。


小泉首相は本気で北方領土の返還交渉をするつもりか

 小泉首相が北方領土を9月2日に視察することが26日に本決まりになったと
各紙が報じている。その中で27日付朝日新聞の記事を私はもっとも興味深く読んだ。

 まず、小泉首相が海上保安庁の巡視船に乗って視察する事にこだわったという。
これまで現職の首相が北方領土を視察したのは81年1月の鈴木善幸首相と01年
4月の森善朗首相に二人であるがいずれもヘリで上空から視察した。
これについて沖縄・北方担当相として自ら視察した経験のある細田官房長官は25日
の記者会見で
「(海上視察は)ちょっと私には府に落ちない」と発言したという。
海上からでは時間がかかり、空からのほうが北方領土全体をよく視察できる」と指摘した。
これに対し小泉首相は不快感を示し、あくまでも海上からの視察にこだわったという。
船のほうが北方領土へ近づけるということだが、本当の理由はヘリではマスコミが
同行できず、視察の様子を世論にアピールできないからだと聞いた。
あくまでもパフォーマンスを念頭においているのである。

それだけならばまだ許せる。
私が驚いたのは小泉首相の北方領土訪問がロシア側に警戒感を抱かせているという
指摘である。小泉首相は今年の6月、米国のシーアイランドでプーチン大統領と会談
した際「平和条約の問題は二人の任期中に解決しよう」と呼びかけた。

06年秋の自民党総裁の任期切れまでに領土問題の解決と日ロ平和条約締結を実現し
て歴史に名を残したいのだろう。
しかしその小泉首相がパフォーマンスにこだわるあまりロシア側を警戒させてしまった
のである。笑い話である。

既に今年の4月山崎拓前自民党副総裁が「首相は北方領土訪問に意欲を示している」
と記者団にしゃべり、これが報道されたことにロシア側は警戒心をあらわにしていた
という。すなわちロシュコフ駐日ロシア大使は日本メデアのインタビューに相次いで
応じ
「(北方領土訪問は)問題解決にはならず問題を生むだけだ。信頼関係にとって非生
産的な行為だ」と批判した。その当時小泉首相は「訪問はない」と否定したらしいが、
とうとうパフォーマンスの最後の「切り札」の誘惑には勝てずロシア訪問を決めた。
その結果としてロシュコフ駐日ロシア大使を騙したことになったばかりか、領土交渉
の機運をそいでしまった。外務省は小泉首相に何を助言しているのか。
本気になって北方領土を取り戻そうとしているのだろうか。


男が嫌いな男は一位が渡辺恒雄、二位が小泉純一郎

 やっぱりそうだったのかという思いがした。9月2日号の週刊文春を読んだ時の感想
である。20代から50代の男性1000人に「嫌いな男性著名人」を選ばせた結果、
一位が渡辺恒雄の209票、二位が小泉純一郎の199票であった。ちなみに三位は出川哲朗
の184票であるが四位以下はぐっと差がついて木村拓哉 95票、明石家さんま80票、
みのもんた77票、タモリ58票と続いている。
 「たかが選手が・・・」と暴言を吐いたナベツネが嫌われるのはわかるがここまで
小泉首相が男性から嫌われているとは驚きである。その理由はやはりアメリカ追従の
政治姿勢、口先だけの改革、見え透いたハッタリ・センチメンタリズム、論点をずら
した言い逃れなど。よく見ている。

 額に汗して働いている成人男子であれば、小泉首相のようなパフォーマンスだけの
政治家には誰でも反感をおぼえる、私はかねてからそう思ってきた。苦労せずに政治家
になった三世議員。ろくな実績もないのに自民党の弱体化に乗じて首相になってしまっ
た政治家。政策についての勉強はせずただ権力争いに興味がある男。パフォーマンスさえ
上手くやっていれば馬鹿な国民は騙されるといわんばかりの言動。
どれをとってみても男としてほれ込むようなところはない。

一年ほど前、やはり非常に暑い8月の末に私はタクシーに乗った。丁度その時小泉首
相は欧州を外遊しておりメディアは連日小泉首相のパフォーマンスを伝えていた。
やれドイツでワーグナーを鑑賞したの、やれ日本のロボットをどこかの首相にプレゼント
したの、やれ欧州の歴史ツアーを楽しんだなど、車のラジオが流していた。
すると突然タクシーの運転手が怒鳴りだした。
「じょうだんじゃあねぇよ、俺たち毎日クソ暑い中で必死に働いているというのによ。
こいつら俺たちの税金を使って遊んでやがる。もっとまじめに政治家をやれってんだ・・・!」
 その剣幕にさすがの私も「そうですよねえ」と相槌をうつしかなかった。
そりゃそうだろうなぁ。あんなニヤケタ態度を毎日見せられていたら惨めに働いている男は
怒るわなあ・・・。

その小泉首相の支持率が5割近くもあるんだからよっぽど小泉首相は女性に人気があるという
ことなのかと妙に感心させられたのである。


郵政民営化と民業圧迫

 クロネコヤマトの新聞広告がよほど効果があったと見えて、各紙面には「民業圧迫
懸念広がる」「消えぬ民業圧迫懸念」などの記事が目に付いた。そのなかでも8月26日
付朝日新聞夕刊の経済気象台の記事は私の言いたい事を見事に表現してくれていた。

「・・・官の仕事は、その役割を終えたなら本来廃止すべきものだ。その事業が世の中に
とって不可欠なものなら民間参入を促し官としての仕事は縮小、終焉させなければならない。
・・・役所の仕事を民営化する場合には中途半端は許されない。一部に聖域をつくりあるいは
優遇措置を与えながら民営化するようなことは絶対避けるべきである。
・・・いわんや国営の郵政公社が一部のコンビニと提携し事業拡大を図るような話はもって
のほかである。・・・郵政公社に限らず行政改革に絡めた官の焼け太りが目に付くが、多くの
場合出身者がそこにかかわっている。
いくつもの特殊法人が民間人を受け入れ、それを陣頭に立てながら事業拡大、権益拡大を
企図している。・・・役人の組織防衛、組織拡大に手を貸す事になるなら本末転倒である。
国のなすべき事は民間企業の育成、支援であり民業を圧迫することであってはならない。」


http://homepage3.nifty.com/amaki/pages/ns.htm

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