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イラク米兵の妊娠 実態は?「避妊に失敗したようなんです」「いますぐにでも合法的に戦場から逃れたい」 【東京新聞】
http://www.asyura2.com/0406/war56/msg/1204.html
投稿者 どさんこ 日時 2004 年 6 月 27 日 09:00:40:yhLXMcSQdrkJ2
 

イラク米兵の妊娠 実態は
 主権移譲を目前にイラクの治安は悪化の一途だ。二十四日には北部モスルなど各地の同時ゲリラで、約三百人が死傷した。反米、イスラム勢力という「外患」とともに、米軍は隠された「内憂」を抱えている。兵士たちの離脱、中でも女性兵士の妊娠問題だ。米軍は実態を明らかにしてはいないが、数の増加を指摘するメディアは少なくない。「戦場の妊娠」の実態を探った。 (中山洋子)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20040627/mng_____tokuho__001.shtml

 「避妊に失敗したようなんです」

 イラクに派兵され、妊娠を理由に帰国したある米女性兵士の母親は本紙の電話取材に対し、戸惑いながら心痛を打ち明けた。「予想外の妊娠で、娘のショックはとても大きくて…」

 秘密保持の軍紀で、娘は家族にも多くは語らないという。だが、この母親は娘の言葉の端々から、イラクから妊娠を理由に帰国した女性兵士は少なくないと感じている。「友達も妊娠したと言っていました」

■テロとの戦い女性兵士1割

 二〇〇二年十二月から「テロとの戦い」で、アフガニスタン・イラクに派兵された米国の女性兵士は、これまで約六万七千人。女性兵士に関する軍事政策アナリストのローリー・マニング元海軍大佐によると、女性兵士の割合は「国防総省の説明では、『テロとの戦い』で送り込んだ兵士のうちの10%ほど」という。現在は、アフガン・イラクを合わせて約二十五万五千人の米兵が駐留し、うち二万八千百人が女性だ。

 男女平等と個人のプライバシーの尊重という米国倫理を反映し、米軍では女性兵士は陸上戦闘を除く任務に就け、軍内での性交渉についても特段の内規はない。

 米ワシントン・タイムズ紙によると、軍はシングルマザーの天国とされ、イラクにも五人、六人と多くの子どもを持つ母親が派兵されているという。兵士の家族をも対象にした社会福祉が行き届いているためだ。

 マニング元大佐は「兵士は任務に支障が出ない時期を見て妊娠するはずだ」と強調する。しかし、昨年七月七日付の米クリスチャン・サイエンス・モニター紙は「イラクで地に落ちた部隊のモラル」と題した記事で、赤十字の報告として「帰国やそれが必要な兵士の数は増えている。日常的に妊娠した女性兵士が送り返されている」と報じた。

 英国防省は派兵されている女性兵士の数こそ明らかにしてはいないが、今月中旬、イラクから昨年一年間で病気を理由に戦線離脱した兵士約千七百人のうち、八十三人が妊娠を理由にしている、と発表した。

 一方、米国防総省は上下院の議員らが繰り返し求めているにもかかわらず、イラクでの女性兵士の妊娠の実態を公表していない。

 とはいえ、妊娠問題はいまや公然の事実だ。きっかけをつくったのは、イラク・アブグレイブ刑務所の虐待事件で、くわえたばこで全裸のイラク人男性の性器を指した写真で一躍有名になったリンディ・イングランド上等兵だった。

 虐待事件の渦中、彼女が妊娠していた事実が発覚した。彼女は学費を稼ぐために軍に志願したが、同刑務所勤務中に婚約。婚約相手で、捕虜虐待の共犯でもある技術兵との間に子どもを身ごもったとされる。

 イラク戦争での妊娠の実態について、情報公開を申し入れてきたミシガン州にある独立調査機関「軍事準備センター」のイレーン・ドネリー代表は電話取材に対し、「米軍では平時に女性兵士の10−15%の兵士が妊娠している。一九九一年の湾岸戦争のときには妊娠する女性兵士の割合が急上昇し、部隊によっては20%をはるかに超えたという情報もあった」と語る。

 代表的だったのが当時、後方支援任務にあった駆逐艦内で、任務中に三十六人の女性兵士が妊娠した事件だ。米メディアは当時「ラブ・ボート」とやゆし、軍紀の乱れを批判した。

 「今回のイラク戦争も同様か、それ以上の高い妊娠率が予想される」

 逆に、前出のマニング元大佐はイラクの戦場でも数字の大幅な違いはないとみる。元大佐は「妊娠は女性兵士が戦闘地域を離れる理由の一、二番目ではない。軍全体における妊娠率は極めて安定しており、一般の同年代の妊娠率よりも少ない。女性が戦場に赴くこと自体に反対している人々が『妊娠』を問題視しているだけ」と冷ややかだ。

 ただ、数はともあれ、妊娠が性的暴行と関係している可能性はないのか。マニング元大佐は「軍は性的暴行については真剣に考えている。暴行があった際の処置の訓練などが実際に施されている」と説明する。

 実態については「女性兵士で未遂も含めてレイプなどを受けたことがある兵士は5%。一方、セクシュアルハラスメントは60%で、米国の一般社会とほぼ同じ。男性兵士も1%が性的暴行に遭っている。性的暴行は一件だけだったとしても多すぎることに変わりはないが」と平静を装うが、レイプなどの数字は一般社会に比べ、極めて高い。

 そのためか、軍は女性兵士らの妊娠に神経質になっている。元大佐も「兵士たちのために、軍はピルやパッチなど数多くの避妊具を用意している。戦闘地域での避妊具の使用は個人の意思に任されているが、個人的には女性兵士が避妊具を使うことを望む」と語る。

■兵士の性行為前提に装備品

 米海軍のサイトなどで公開されている女性兵士の健康管理マニュアルでは、軍の「装備品チェック」の項目で、医療器具や簡易便器などとともに、具体的な避妊薬名を挙げて「避妊薬は配備の期間中、十分に供給できるか確認しなさい。破損したり、生理痛の対処などにも使用できるため、余分な量が必要になる」と強調している。軍は兵士同士の性行為を前提に、装備を用意しているようだ。

 万が一、望まない妊娠をした場合はどうなるのか。民主党のロレッタ・サンチェス下院議員によると、現行法では、軍の施設での人工妊娠中絶は認められていない。まず、司令官から戦地を離れる許可、米国へ戻る許可、休暇許可を申請しなければならない。その後も航空券の手配、病院探しなどすべて自分で負担しなければならないという。

 同議員は「軍の認識は甘く、法律では可能であるにもかかわらず、最近までレイプ被害者すら、軍の施設で中絶手術を受けられなかった」と批判する。

 こうした背景もあって、ドネリー氏は「女性兵士たちは、一般女性よりずっと避妊について知識を持っている」と指摘する。

 にもかかわらず、なぜイラクという戦場で妊娠するのか。ドネリー氏は「女性兵士が増え、通常なら戦地に赴かない女性州兵が多いため」と指摘するが、それだけではなさそうだ。

 この問題を問うた米国の電子掲示板「アウトサイド・ベルトウエイ」に複数の米国人女性らは「それは彼女たちが妊娠したかったから」とあっさり答えた。

 「理由はいますぐにでも合法的に戦場から逃れたいから。それ以外ないわ」

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