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アメリカ少数派ハイテク奴隷軍再論「マムルーク王朝史」
http://www.asyura2.com/0406/war56/msg/656.html
投稿者 木村愛二 日時 2004 年 6 月 13 日 04:56:40:CjMHiEP28ibKM
 

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『亜空間通信』790号(2004/06/13)
【アメリカ少数派ハイテク奴隷軍再論「マムルーク王朝史「好人不当兵」(兵は中国語で兵は戦争の意)】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

以下の投稿を拝見。旧稿を再録し、温故知新。「天が下に新しきものなし」(ラテン語の格言)、確か、null novi sub sol。

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Re:今気がついたのですが占領アメリカ軍の幹部ってマイノリティ・アメリカンが多くない?
http://www.asyura2.com/0406/war56/msg/645.html
投稿者 木田貴常 日時 2004 年 6 月 12 日 22:30:32:RlhpPT16qKgB2
(回答先: 尋問方法、駐留米軍司令官承認と米紙報道 イラク人虐待 [asahi.com] 投稿者 ひろ 日時 2004 年 6 月 12 日 22:03:09)

サンチェスという名と写真を見て、今気がついたのですが、
占領アメリカ軍の幹部って
マイノリティ・アメリカンが多いような気がするんですけど。

ということは、
幹部将校から末端の兵まで、
とことん、マイノリティで構成されたアメリカ軍。
正規軍すら傭兵集団。

「ヤンキー・ゴー・ホーム!」といっても
誰のこっちゃ、って感じではないでしょうか。

ここにも「帝国主義」の変容を見るような。

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私は、今から15年前に、アメリカ軍を「「地球最後のハイテク奴隷傭兵」(初出は『噂の真相』91・4)とする以下の文章を発表していた。

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http://www.jca.apc.org/~altmedka/gulfw-21.html
『湾岸報道に偽りあり』
隠された十数年来の米軍事計画に迫る
第四章:ジッダ会談決裂の衝撃的事実(1)
(その21)アメリカ傭兵戦略の中での会談は「すでに戦争」
[中略]
日本ジャーナリスト会議(JCJ)は一九九一年度の「JCJ特別賞」の受賞者として板垣雄三を選んだが、その「受賞名」は「一連の中東問題に関する編集・出版活動」であり、「受賞理由」は、「『湾岸危機』発生後、多数の中東問題研究者の研究成果を国民に提供する機会をつくり、湾岸問題に関して国民が認識を深めるうえで多大な貢献をしたことに対して」であった。八月十五日に日仏会館で行なわれた受賞式の演壇で、「多くの中東研究者や出版人など関係者全体の名誉と考えて賞を受ける」という趣旨の挨拶をした板垣雄三は、途中で軽く微笑みながら「マムルーク」について語った。JCJの機関紙『ジャーナリスト』(91・9・25)には、次のように記されている。

「目立たないかたちで中世史をやっている人が『マムルーク』という西アジア、中東における奴隷軍人の歴史を書いた本を出した。今回、サウジアラビアに展開した米軍は、ある種のマムルーク、雇われた軍隊と見ることもできると思っている」(欄外に木村愛二注)

 中東問題の研究者なら、単に「マムルーク」だけで意味が通ずるのだが、後で聞くと、日本のジャーナリズム関係者でこの言葉を知っていたのは非常に少数だったらしい。

 従来の日本の公認学校教育歴史学は、イスラム支配、アラブ時代、サラセン帝国、トルコ帝国ぐらいの説明で終わっていた。だが、「マムルーク王朝」と呼ばれる元奴隷軍人による一連の王朝は、中東の覇権がアラブからトルコに移行する中間期に、一二五〇〜一五一七年という約三世紀にもわたって続いたのである。日本の歴史でいえば徳川幕府の三百年に匹敵する期間である。アラブ人は、彼らから見て「黒人」のアフリカ人奴隷兵を「アブド」、「白人」のトルコ、チュルケス、モンゴル、スラヴ、ギリシャ、クルド人奴隷兵を「マムルーク」と呼んだ。この「マムルーク」が権力を奪取したのである。また、ひるがえってそれ以前の歴史から見直すと、アラブ人の王朝が次第に奴隷兵に依存するようになり、やがて、奴隷兵出身の職業軍人に権力を奪われたのである。

「歴史は繰り返す」というが、常に新たな要素が加わる。私は『噂の真相』(91・4)で「地球最後のハイテク奴隷傭兵」という表現を用いた。ブッシュは、経済的奴隷制ともいうべきアメリカの現状の上に立って、「志願」の貧しい若者を戦場に追い込んだ。ハイテク兵器(中古品も「売りつくし」らしいが)をふんだんに使用して、そのツケを世界各国に回している。こんなにモラルの低下した大国の戦争商売は、人類史上初めてである。
[後略]
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木村愛二注:私は、この板垣の話を聞いた当時、その時より15年も前の発行の『エジプト・マムルーク王朝』(大原與一郎、近藤出版社、1976年10月20日)を所持し、当然、読んでいた。板垣が語ったのは、『マムルーク王朝』(佐藤次高、1991)のことである。拙著『古代エジプト・アフリカ史への疑惑』(絶版で電網宝庫無料公開中。近く木村書店から改訂新版発行予定)の初版の発表は、1974年である。
以下は、その中の関係箇所の抜粋である。

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 バルカン半島の住民によって、オスマン=トルコ最強の奴隷軍団、イェニ=チェリが組織され、北アフリカにも配置された。この軍団の兵士は、バルカン半島の住民のなかから、5年ごとに、健康で美貌の少年を選抜し、強制改宗と特殊訓練とによって、最も狂信的なイスラム親衛隊員にきたえあげたものである。最大時は、14万人に達した。この伝統は、確実に300年は続いている。
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 以上。

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