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Re: 「罪状認否でフセインは」(読売新聞)
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投稿者 WW 日時 2004 年 7 月 03 日 07:10:10:sR33KXlyFJVSM
 

(回答先: Re:アルカイーダもビンラーデインもフセインも 投稿者 長壁満子 日時 2004 年 7 月 02 日 09:04:30)

この「裁判劇」は、「新政権」の試金石となる「裁判」だった筈だね。しかし、どうやら、それは、またしても「不発」に終わったらしい。やはりと、言うべきだがね。尤も、この裁判劇では、この「読売」記事が言うような、「罪状認否」とやらも無かったみたいだがね。
「罪状認否」と言うのは、検札官が法廷で「罪状」を読み上げた後の手続きだったね。そうして検察官が「告発」した「罪状」につき、告発された「フセイン」が、その検察官の「言い分」を認めるか否か、裁判官に答える事だ。しかし、この「軍事法廷」の場合、サダム・フセインは、その手の「認否」とやらを、求められてもい無いのだね。
そもそも、この裁判劇の場には、「検札官」も、丸で存在し無かった。被告である筈のフセイン「元」大統領の「弁護人」すら、丸で存在してい無いからね。今回もと、言うべきかね。

しかし、丸で存在し無い筈の「罪状認否」とやらを、日本の「読売」は、こうして「報道」をしているらしいね。何処から、その手の「内部情報」が「入手」できたのか、不思議だがね。と言うよりか、その手の認否とやらは、何処にも存在してい無いのだから、これも「うそ報道」に過ぎ無いのだね。

そして、またぞろ、日本メディア屋どもの「悪弊」復活で、「フセインは」と言う「呼び捨て報道」がまかり通っているのだね。「被疑者」やら「被告人」やらは、すべて呼び捨てで報道せよと、言う「昔の風習」で以ってね。その点だけは、なかなか、興味深い。読売新聞らしいと、言うべきかね。

この手の「報道」が、例の「少年A事件」とやらと同じく、大人の学芸会であり、日本メディア屋の「裁判ごっこ」である事は、言うまでも無いね。日本の自衛隊を、法令無視で以って、「海外派兵」する問題で、民衆の世論が「騒ぐ」からと、メディア屋と政治屋が、或いは「敬札」と「カンガルー裁判官」が共謀し、「少年A」の「呼び捨て報道」で以って、「世論操作」をやらかしたのと同様でね。世論の目をくらます為、「煙幕」として、「事件」を捏造する事は、「万死に値する罪」の筈だがね。

しかし、存在し無い「罪状認否」とやらについて、この手の「捏造記事」が、「新聞記事」として、こうして出回るような国は、落ち目の「日本国」だけだね。存在し無い筈の出来事について、落ち目の国の新聞社、それも「読売」だけが、世界で唯一、法廷内の「秘密情報」を得た筈も、無いしね。これも、また、「少年A事件」とやらのあれこれの「報道ごっこ」と同様、日本の「メディア」屋だけの、「妄想」の裁判劇だと、言う所以だね。その手の「異常者」は、相手にし無いに限るね。

しかし、この裁判劇について、侵略国の中枢を担うアメリカとイギリスでは、メディアは「不吉」な事を言っているね。1日のBBCが、そのウェブサイトで掲載した論評だがね。元々、「反フセイン」の報道姿勢を取って来た大英帝国のBBCですら、この「フセイン法廷」は「backfire逆噴射」するかも知れ無いと、言っている。「Saddam backlash? 'Trial of the century' may backfire on Iraq's new leaders 」とね。
それは、サダム・フセインが、その「法廷」の合法性を疑問視する「抗議」をしたと、報道されている為だね。それは、まったく、その通りだ。それでは、この「法廷」は、イラクの「新指導部」の足元を揺るがせかね無いのでね。これが、裁判劇にまつわるおのれの妄想を「報道」と称している日本の「新聞」エトセトラと一線を画す、西洋「近代国家」での、「正常」な反応だと言う所以だね。

この日本の新聞記事には、サダム・フセインの「罪状認否」とやらにつき、こうあるね。フセインの「罪状」は、「7つの戦争犯罪容疑が通告されたと見られる。」とね。「見られる」と言うのも、どうも、「報道」とは言い難いがね。「罪状」と言うのであれば、「通告」の筈も無いのでね。
この記事では、その後、更に、「今後、特別法廷の検察官が正式に起訴。」するとも言うのだね。「正式」な起訴と、正式で無い起訴があると言うのだから、これ如何にと言うべき「新聞」だがね。笑うべき「報道」と言うべきだね。

今だ、「正式」起訴すらされてい無いならば、今の時点で、「検札官」が「罪状」を読み上げたかのように報道するのは、おかしいね。と言うよりか、この記事は、すべてが「ごみ」なのだね。日本のメディア屋の、「地金」があらわれたと、言う所以だね。

しかし、フセインが、ここに言う「7つの戦争犯罪容疑」とやらの「罪状」で裁かれるか否か、それも疑問だね。その内、「シーア派国民の抑圧(91年)」と言うのは、この新聞の言う「戦争犯罪」では、無いしね。そもそも、1991年の「湾岸戦争」直後に勃発した「イラク民衆蜂起」で、フセイン政権が「鎮圧」したのは、シーアの「蜂起」だけでは無い。北イラクのクルドの「蜂起」も、含む筈でね。それは、イラク国内で、「大量殺戮」を実行したと言う問題だね。
フセインに罪があるとすれば、それは、この1991年の「蜂起鎮圧」の際、大量虐殺をしたのでは無いかと言う問題だね。そして、それ以外でも、イラク国民に対し、あれこれの「人権侵害」をやらかし、「秘密警察」で以って、「秘密処刑」をしたのでは無いかと、言う問題でね。「戦争犯罪」とは、問題が違うのだね。
尤も、この「人権侵害」で以って、フセインが「死刑」だと言う事になると、アメリカのダブヤも、イギリスのブレアも、困るのでは無いかね。ご同様に、おのれも「死刑」を免れないかも知れ無いからね。更に、日本の政治屋やらメディア屋も、或いは「敬札」やら「カンガルー裁判官」やらも、おのれが「死刑」を免れないようになる筈でね。フセインよりか、おのれの運命を、心配するべき時だがね。

今度のサダム・フセイン法廷が、フセインの「罪」とする物は、国際報道の次元では、この「国内問題」を除けば、イラン・イラク戦争中の「クルド毒ガス事件」と「クエート侵略」の二つみたいだね。しかし、そのどちらも、「フセイン法廷」で以って、「罪状」として告発し得るか否かね。それは、今の時点では、かなり難しい話だがね。

ここでも、クルド毒ガス事件では、ハラブジャを「青酸ガス」で攻撃したのは、フセイン政権では無かったと言う話が出ていたね。この事は、最早、「通説」でもあるがね。この「青酸ガス」による毒ガス攻撃は、「マスタードガス」を使うフセイン政権で無く、イランの攻撃だったろうね。それを、今になっても、この手の「穴だらけ」の「告発」をしている体たらくでは、この「法廷」が「逆噴射」する事は、間違いが無いね。
フセインは、この「軍事法廷」で、この事件については報道やテレビで知ったと、語ったらしいね。それもその筈だね。今でも、「イラクが青酸ガスでクルドを攻撃した」などと、おかしな妄想にしがみついているようでは、フセインから、「それはテレビで見ましたよ」と「いなし」を食らわされるのも、故無しとし無い。この手の「裁判劇」は、「茶番劇」より出来が悪いと、言う所以だね。

フセインの「クルド毒ガス事件」とやらが、妄想である事は、言うまでも無いね。その手の「罪」を捏造し、「フセイン裁判」とやらを進め得ると考えているようでは、そそくさとアメリカに逃げ帰ったブレマー「総督」も、どうかしている。それは、この「軍事法廷」のシーア派「裁判長」も、イラク「新政権」も、同じ事だね。
占領軍に「任命」され、「軍事法廷」の「裁判長」を務めるこのシーア派判事は、元々、フセイン政権で裁判官を務め、その後はブレマー「総督」の下で「通訳」として働いていたらしいね。ロバート・フィスクの記事に、そうあるね。通訳の後、また「裁判官」に「任命」され、この春には、アル・サドルを「殺人犯」とする「逮捕令状」まで「発行」した人物らしい。この手の胡散臭い「裁判官」の「法廷」なのだから、この「軍事法廷」も、最早、先は見えたと言う所以だね。

今、フセインに「死刑」をと、求めているのは、クルドやシーアだけでは無いね。1990年の夏に、「突然、フセインに侵略された」と言う「クエート王」も、その一人だ。と言うよりか、クエートの首長こそが、フセインにとり、最大の「告発者」だと言うべきだね。しかし、この「クエート侵略」も、果たして、侵略行為であったと立証し得るか否かは、別問題だね。

元々、このクエート侵攻の当時、イラクの領土内にある油田に対し、クエートは、「ななめ」に油井を掘る事で以って、イラク原油を「どろぼう」していたと言うね。隣国の領土内にある地下資源を、表向きは「領土侵犯」をせず、「ななめ」に掘って盗むと言うのは、なかなか、手のこんだ話だがね。尤も、クエートにとり、イラクの方が、石油資源が遥かに豊かである事は、言うまでも無いがね。
この「石油」資源を巡るイラクとクエートの「資源紛争」は、「話し合い」では解決できずじまいだった。しかし、イラクの方は、それまで、アメリカのレーガン政権に「応援」され、「イラン侵攻」の戦争をしていた為、経済が疲弊している情況にある。「資源紛争」が、いつ、「火薬庫」に引火しても、不思議は無かったのだね。
それが、1990年の夏、フセインの「クエート侵攻」となり、「勃発」した。この紛争の具体的な情況から、果たして、イラクが「突然、侵略」をしたと、「法廷」で、「合法的」に、立証し得るか否かね。尤も、今まで、表向きは、イラクが、「突然、侵略」をした事にされているがね。

この「クエート侵攻」当時も、裏で、アメリカ政府やイラク駐在アメリカ大使が、クエート領土の一部をイラクに割譲させると言う「密約」をしたと、噂されたね。しかし、それも、「噂」でしか無いと、かき消されたのだったね。そして、「少年A事件」とやらと同様、あれこれと、メディアによる「騒乱」情況が引き起こされる事となった。それは、ある種の「街宣行動」だったがね。

そして、イラク軍の「残虐行為」を「PR」するアメリカのメディア屋が暗躍する事となったね。その結果、アメリカ合衆国が中心となり、「国連」の「お墨付き」 で以って、第一次のイラク侵略も「正当化」される事となった。こうして、1991年、第一次イラク侵略の「湾岸戦争」が起きたのだね。日本の「国家」が、日本自衛隊を「海外派兵」したいと、本気で画策し始める契機となったのも、この「やらせ戦争」だったがね。

しかし、クエートとイラクの間の「石油紛争」が、1990年夏の「クエート侵攻」とやらの理由である事は、否定し得ない事実だね。その原因が、クエート政府による、イラク領土内の油田への「ななめ侵入」であったと、言う事もね。そういう事実を明らかにする事で、イラクがクエートを「一方的に侵略」した事が、立証され得るかどうかね。それは、「PR」会社を雇い、メディアで「騒乱」を引き起こさせても、そう簡単に出来る事では無いと、言う所以だね。

「主権委譲」とやらをそそくさと終え、さっさとイラクを逃げ出したブレマー「総督」は、おのれの「懐刀」として、今度のシーア派裁判官を任命したのだね。そのカンガルー裁判官とやらが、「弁護人なしの軍事裁判」で以って、フセインを「死刑」にしようとする。それは、余りにも「出来すぎ」た「シナリオ」だね。焦りに満ちた「茶番劇」だと、言う所以だね。
ちなみに、フセインは、この「読売」記事にあるような、この裁判は「茶番」だと、言う発言をしたのでは無いね。フセインの言葉が、英語で伝えられた通りならばね。フセインは、すべて「シアター」、つまり「芝居」だと、言ったのに過ぎ無い。「茶番」と言うのなら、「ファース」エトセトラと言う「単語」も、出てくる筈でね。
フセインの発言の中には、この法廷は芝居であり、「本当の犯罪者は、ブッシュだ」ともあるね。それは、その通りだね。戦争犯罪の本当の「裁き」は、まだまだ、始まりそうにないと、言う所以だね。

2003年からこちら、激化する一方の、第二次のイラク侵略戦争は、この手の「裁判劇」で以って、「終息」する事はあり得ないね。まだまだ、これからも、イラクのゲリラ戦争は、激化するだろう。まだまだ、地獄の戦場が続くのだね。
そして、アメリカ軍では、交代も帰国もでき無い情況に陥った末端の兵士たちの間に、厭戦気分がまん延しているね。毎日、イラク・ゲリラからの攻撃にさらされ、既に、疲労の極致にあるからだね。さもあろうね。

こうして、疲労の極致にある自分の部下たちが、毎日、無為に死んで行くのを見ながら、ダブヤもブレマーも、何ら、正しい解決方法を探ろうとし無いね。ブレマーは、まったく「そそくさ」と、「家に帰りたい」と、イラクから逃げ出すような「最高司令官」だったがね。それでも、アメリカ軍の内部で「反乱」が起き無いのは、「命令拒否」にたいし、異常な「厳罰」が加えられる情況にあるからだね。或いは、6月末、20才ばかりの若いアメリカ軍「二等兵」が処刑されたように、「ゲリラ」と称する集団の「捕虜」とされ、「処刑」される事件が起きている為だね。

しかし、ゲリラと称しながら、何ヶ月もの間、「捕虜」を拘束し、食事を与え得る余裕があったと言うのも、解せ無いね。そして、挙句に、「捕虜を処刑」と言う、文字通りの戦争犯罪をやってのけている事もね。それが、本当のイラク・ゲリラであるか否かは、別問題だと言う所以だね。
そして、例の「アルカイダ」流儀で、「斬首」すると脅しのビデオが公開された、レバノン系アメリカ人の海兵隊員アリ・ハッサンの場合、単に「捕虜」となったのでは無いらしいね。疲労と精神的ダメージから、イラク人の手引きで以って、「脱走」したと言う話が、ニューヨークタイムズ新聞、6月30日記事として、出ている。イラク人の手引きを得て、陸路、家族のいる「故国」レバノンに帰ろうと、「脱走」したらしいがね。その脱走兵が、「ゲリラ」に引き渡されたとね。しかし、「脱走アメリカ兵」が、「敵ゲリラ」の捕虜となり、アルカイダ流儀の「斬首」で以って、うまい具合に「処刑」されてしまうと言う話は、アメリカ軍にとり、余りにも「都合」が良すぎる。いずれにしろ、この手の「敵ゲリラが脱走兵を処罰してくれる」と、言う胡散臭い実例が出て来れば、アメリカ兵も、脱走を諦めざるを得なくなると、言う所以だね。

ゲリラ戦争が続くイラクの情況は、裁判劇とやらで以って、どうにか変え得る物では、無いね。つまり、今度の「フセイン法廷」とやらにも、アメリカやイギリスの反戦世論を「逆転」し得る程の力は無いのだね。となると、アメリカ帝国の「属州」に過ぎ無い日本でも、この手の「芝居」が、反戦の世論を逆転する事は、あり得ないのだね。おかしな日本のメディア屋どもが、どれ程、「狂乱報道」を仕組もうと、「騒乱情況」を巻き起こそうと、それは、どれも無駄であり、その手のメディア屋やら政治屋エトセトラに、逆噴射するだけだと、言う所以だね。

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