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プーチンのロシア、イラクへ四万の軍を派遣へ 密かな要請に呼応し、米国へ恩を売る姿勢を示唆
http://www.asyura2.com/0406/war57/msg/916.html
投稿者 TORA 日時 2004 年 7 月 21 日 15:00:29:CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu75.htm

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プーチンのロシア、イラクへ四万の軍を派遣へ
密かな要請に呼応し、米国へ恩を売る姿勢を示唆

2004年7月21日 水曜日

◆「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 平成16年(2004)7月21日
http://www.melma.com/mag/06/m00045206/

プーチンのロシア、イラクへ四万の軍を派遣へ
ブッシュ政権の密かな要請に呼応し、米国へ恩を売る姿勢を示唆

本当に政界は一寸先は闇である。国際政治もまた。
 
 ブッシュ米政権は、日に日に独裁色をつよめるプーチンの非民主的姿勢や政策を黙殺し、イラクへ四万人規模の軍隊派遣を要請、密かな協議が続けられてきたが、最近になったプーチンは前向きの方向にある、という。

 「国際世論の手前、イラクがまずいと判断された場合は、ロシアはアフガニスタンへ軍を派遣するであろう」(STRATFOR、7月16日号)。

 ブッシュ政権にとっては、もしロシアが軍派遣となれば、再選を控えたタイミングゆえに好都合。

それも十月初旬までに電撃的発表が望ましい。
 プーチン側からみれば、国内にチェチェン問題を抱えて、さらに深刻な頭痛の種となるはずだが。。。
 じつはプーチンは笑いが止まらないのだ。

 かねてより石油、ガスの利権の大半がプーチン体制翼賛のメカニズムに組み込まれてきたことを小誌は報じてきた。
 昨日付けでは、金鉱脈、ダイヤモンド利権までが、ほとんどプーチンに転がり込んだことを分析した。

 七月初旬、ロシア治安当局は石油大手ユコス本社ビルを封鎖し、差し押さえた。
 これでプーチンを脅かした最大の政敵ホドルコフスキーは完全に失脚。ユコスの国有化は避けられない事態になり、プーチン大統領の石油利権独占、KGB独裁への路が示された。
この間、エリツィン前大統領につながる政治家を徐々にコーナーへ追いやった。

 ユコスは九百九十三億ルーブル(約三千七百億円)の追徴税を言い渡され、しかも全銀行口座が凍結される。
 このあこぎな遣り方はロシア帝政、スターリンの独裁を彷彿とさせる。


 ▲政敵不在、利権独占、マスコミを掌握

 一方、プーチンはKGB復活を目指して言論統制を強め、人気討論番組だった「言論の自由」など二つの番組を中止させた。
 これでロシア三大ネット局はすべてクレムリン傘下となり、共産党時代に逆行している。

 しかもNTVの経営権はプーチン系の「ガスプロム」が握っており、プーチン大統領の大学同窓生が第一副社長。

 さらにプーチン大統領は國家保安委員会(KGB)の後継機関である「連邦保安局」(FSB)を「保安省」に格上げした。
 当時、KGBは対外情報局(SVR)、連邦警護局(FSO)、国境警備局(FPS)に三分割されたが、これらをFSBに統合させ、KGBに準ずる新組織と生まれ変わらせようとしているのである。
 もっとも組織改編の詳細は依然として機密に包まれているが。。。

 これで「やりたい放題」ができる立場にたったプーチン、国内世論がたとえイラク厭戦ムードにあろうが、アフガニスタンへの軍派遣に反対であろうが、マスコミを自由に操作できるのである。さすがに元KGB出身者だけのことはあるなぁ。

 ただしプーチンの側近のなかには、もしイラクへ派兵すれば、ロシアの国連における独仏との主導権連合がくずれるばかりか、チェチェン問題でも明らかなように、イスラム・テロリストのさらに過激な攻撃がモスクワへなされる懼れを言及している。

 これら国内要因、難題を乗り越えてでもイラクへ派兵するとすれば、ロシアはブッシュ再選へ貢献することで米国に多大な恩を売り、米ロの経済的結びつきを強めていこうとするプーチン一流の戦略が見え隠れしている。
モスクワの魑魅魍魎は今日も逞しい。

◆BREAKING NEWS - Europe Russia - Putin Considers Sending Troops to Iraq
http://www.thedailygrind.cx/articles/index.cfm?issue=209&id=5964

BREAKING NEWS-ヨーロッパ・ロシア-プーチンはイラクへ軍隊を送ることを考えています。

Stratfor July 16, 2004 --- Moscow is considering a request by the Bush administration to send Russian troops to Iraq or Afghanistan this fall, just before the U.S. presidential election.The move would be of enormous benefit to U.S. President George W. Bush and a risky venture for Russian President Vladimir Putin, who faces his own Islamist insurgency in Chechnya and public opposition to U.S. policy in Iraq.Torn between his desire to support Bush and his need to address domestic concerns, Putin will delay his final decision to the eleventh hour.

Stratfor  2004年7月16日---モスクワは、この秋イラクまたはアフガニスタンへロシア軍を送るためにちょうど米国の大統領選挙の前に、ブッシュ政権による要請を考慮しています。その動きは、ジョージ・W.ブッシュ米国大統領、およびロシアの大統領ウラジミール・プーチン(この人は、チェチェン、およびイラクの米国の政策への公の反対で自分のイスラム教徒暴動に面する)のための危険な賭けにとって巨大に有益でしょう。ブッシュを支援する彼の望みと国内の関係に取り組む彼の必要の間で分かれて、プーチンは、土壇場まで最終決定を遅らせるでしょう。

Moscow and Washington are quietly negotiating a request by the Bush administration to send Russian troops to Iraq or Afghanistan this fall, Russian government sources tell Stratfor.The talks are intense, our contacts close to the U.S. State Department say, and the timing is not insignificant.A Russian troop lift to either country before the U.S. presidential election would give U.S. President George W. Bush a powerful boost in the campaign.

モスクワとワシントンは、この秋イラクまたはアフガニスタンへロシア軍を送るブッシュ政権による要請をを静かに検討している、とロシア政府情報筋がStratforに伝えます。会談は極秘であると米国国務省に近い私たちの消息筋は言います。また、タイミングは些細ではありません。米国の大統領選挙の前の一方の国へのロシア軍派遣は、キャンペーンでジョージ・W.ブッシュ米国大統領の強力な後押しをするでしょう。

Russia, as Stratfor reports, has agreed 'in principle':

ロシアは、Stratfor報告書として、「原則としては同意した」:

Sources close to Russia's Security Council tell Stratfor that Russian President Vladimir Putin has agreed to the request "in principle" and has directed the Russian General Staff to work up a plan by the end of the month.

ロシアの安全保障理事会に近い情報筋は、ロシアの大統領ウラジミール・プーチンが「要請」に原則としては同意しその月末までに計画を上へ働くようにロシアの参謀に命令したとStratforに伝えます。

The size of the contigent is significant as well, leaving room for the United States to act more pro-actively in the region:

アメリカが地域で活動的に行動するべき余地を残して、統治地域のサイズは同様に重要です:

If a troop agreement is reached, the Bush administration would enjoy not only a timely spike in the polls during the campaign season, but also the strategic, long-term benefit of having a sizable contingent -- as many as 40,000, Stratfor sources say -- of Russian troops relieve beleaguered American forces and free them up for regional purposes beyond Iraq.

軍隊の合意が得られる場合、ブッシュ政権は選挙戦シーズン中に投票の適時の攻勢だけでなくロシア軍のかなり大きい分遣隊(40,000およびStratfor情報筋も言います)に囲まれたアメリカの軍隊を取り除かせ、イラクの向こうの地方の目的のためにそれらを解放させる戦略の長期利益も享受するでしょう。

Formations considered for the Russian deployment include three mechanized infantry divisions and one airborne brigade, Russian military sources say.

ロシアの配備のために熟慮した構成は3つの機械化された歩兵師団および1つの空挺旅団を含む、とロシアの軍事の情報筋が言います。

There is, perhaps, a price for Russian deployment:

そこに、恐らくロシアの配備の見返りである:

The Prime Minister's office has issued a directive to the ministry to prepare a Russian "wish list" for Washington seeking some level of quid pro quo, including steps to return Russian oil companies to Iraq and approval of Russia's joining the World Trade Organization.

首相のオフィスは、世界貿易機構に加わるロシアのイラクおよび承認にロシアの石油会社を返すステップを含むあるレベルの代償を求めるワシントンのためにロシアの「購入予定リスト」を準備するために省への指令を出しました。

More as it develops.

それが発展するとともにより多くです。

◆<ロシア>参謀総長を解任
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040720-00002079-mai-int

 ロシアのプーチン大統領は19日、クワシニン国防第1次官兼参謀総長を解任し、後任にバルエフスキー参謀第1次長を就ける大統領令に署名した。ロシア軍の通常戦力重視論者として知られる同参謀総長の更迭は、プーチン政権を担うイワノフ国防相が進める兵員削減策の一環とみられる。(毎日新聞)
[7月19日21時22分更新]


(私のコメント)
イラクの石油をめぐる戦争は、ブッシュが半分白旗を掲げてロシアのプーチンに援軍を要請したようだ。この話がもし本当でロシア軍40000人がイラクへ派遣された場合、アメリカ軍の面子は丸つぶれになり、イラクの石油の利権を半分ぐらい明け渡すぐらいの見返りをブッシュはせざるを得ないだろう。アメリカ国内世論もこれを容認するだろうか。このニュースはとても信じられない。

ロシア軍の対応も複雑なものがあるだろう。ロシア軍参謀総長の解任もこの影響によるものかもしれない。もともとアメリカ軍のイラク攻撃はロシア・フランス・ドイツの反対と、その他国連決議を経ないで行われたアメリカの先制攻撃による戦争だけに、ブッシュがプーチンに援軍を要請するなどブッシュも狂ったとしか考えられない。

ロシア軍だってアメリカ軍の援軍としてイラクへ派遣されるわけではない。むしろアメリカ軍をイラクから追い出すために出撃したいくらいだろう。その辺のロシア軍内部の意見対立があり参謀長の交代があったものと思える。もし本当にプーチンがロシア軍を派遣した場合、アメリカに恩を売ると同時に石油利権も手に入るのだからうまい話だ。

ロシアが4万の軍隊を派遣するのなら中国軍もイラクへ派遣される話もありうる。中国軍なら10万や20万の軍隊を送るのはわけはない。石油利権のためなら当然考えられる。ロシアも中国も独裁国家みたいなものだから最高権力者が決断すれば軍隊を簡単に派遣することが出来る。その反対にドイツやフランスは国民の反対を押し切ってまで軍隊を派遣は出来ない。

おそらくこのニュースは政治的なアドバルーンだろう。NATO諸国がイラクへ派遣されるのとロシア軍がイラクへ派遣されるのとでは意味が180度違ってくる。地政学的に見てロシア軍の4万とアメリカ軍の13万とでは規模で大きな違いがあるように見えますが、地続きで近いロシア軍は兵站的にアメリカ軍の数分の一で軍隊を維持できる。アメリカがそのような危険を犯してまでロシア軍のイラク進駐を認めるのは泥棒に追い銭をやるような話だ。

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