★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 戦争58 > 913.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
イラク戦での米軍部隊は戦闘能力を失っている 国防省も金がなく物資の補給も底をついている
http://www.asyura2.com/0406/war58/msg/913.html
投稿者 TORA 日時 2004 年 8 月 21 日 17:26:17:CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu77.htm

--------------------------------------------------------------------------------

イラク戦での米軍部隊は戦闘能力を失っている
国防省も金がなく物資の補給も底をついている


2004年8月21日 土曜日

◆イラク戦での米海兵隊、「寄せ集め」通信システムの実態が明らかに
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20030610304.html

第1海兵遠征軍の将兵の前では、情報機器の氾濫を話題にしてはいけない。彼ら自身がそれを十分過ぎるほど承知しているからだ。

 今回のイラク戦争中、第1海兵遠征軍の兵士たちは、指揮官や兵士と連絡を取るために、しばしばヘルメット型ヘッドセットをかぶり、4台の無線機と2台のノートパソコンを同時に使わねばならなかった――それも、狭くて窮屈な軽装甲車両に乗って、メソポタミアの砂漠を移動しながらだ。

 イラク中央部において第1海兵遠征軍が経験したことの分析から、今回の戦争中にどのハイテク機器が役立ち、どれが役に立たなかったかについて、数多くの貴重な教訓が得られた。

 海兵隊システム司令部が作成した現地報告(PDFファイル)によると、調査結果でとくに注目されるのは、「海兵隊の隊員は、使用すべきものとされた通信装置の種類の多さに当惑してしまった」点だという。

 戦争中、米国の政府首脳陣や軍事アナリストたちは、米軍部隊間における情報のやりとりがどれだけ迅速に、どれだけ完全にシームレスに行なわれるようになったかについて、驚きを込めて語っていた。彼らは、サダム・フセイン大統領がバグダッドのレストランにいるとの秘密情報が、数十分後にはレストランの爆撃につながったと大喜びしていた。

 しかしどうやら、その完璧な通信ネットワークの実態は、必要以上に手の込んだ仕掛けに誰もが振り回される、というものだったようだ。

 「海兵隊は、あらゆる事態、あらゆる問題に対応できる通信システムを装備していた。だが実際のところ、各システムを統合していなかった」と、防衛政策のシンクタンクであるグローバルセキュリティーのアナリスト、パトリック・ギャレット氏は述べている。

 軽装甲車両に乗った1人の海兵隊員を例にとってみよう。現地報告によると、この海兵隊員は、車両内部にいる隊員とヘッドセットを使って車内通話装置で連絡を取り合う。分隊長から無線連絡があると、ヘルメットを脱いで携帯無線機を手に会話する。近くにいる海兵隊の一団と連絡するときは、別の無線機に持ち替える。そして、海軍特殊部隊員との連絡には、さらに別の無線機が必要になる。こうして機器を取っ換え引っ換えする間も、友軍と敵の位置を示す2台のノートパソコンに目を配っていなければならない。(後略)


◆<イラク情勢>在沖海兵隊1600人もファルージャへ投入 琉球新報


【ワシントン13日=本紙駐在・森暢平】在沖基地から派兵された米海兵隊の2個歩兵大隊(約1600人)がともに、激しい戦闘が続くイラク中部のファルージャに投入されていることが分かった。外務省は「在沖米軍はイラク西部の治安維持に当たっている」(5日、参院イラク事態特別委)と答弁したが、実態はまさに戦闘状態で、両大隊の死者は11人に達した。

 3月末に米民間人が殺害された事件の容疑者逮捕を目的に始まったファルージャの作戦だが、市街戦の様相を示している。

 当初、キャンプ・ハンセンから派遣された第5連隊第1大隊が、他の1個大隊と作戦に当たっていた。しかし、戦況が厳しくなった10日、キャンプ・シュワブから派遣の第4連隊第3大隊が増派された。、ファルージャで戦う3個歩兵大隊のうち、2個が沖縄の部隊となった。

 両大隊からは11日にも4人の死者が出た。作戦開始した5日ネ降の犠牲者は、第5連隊第1大隊が8人、第4連隊第3大隊が3人。このほか重傷者も多数いるもようだ。

 沖縄からイラクに派兵された海兵隊員は計3000人とされる。

◆バグダッド西方の戦闘で、米海兵隊員2人が死亡=米軍
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040821-00000790-reu-int

[バグダッド 20日 ロイター] イラクのバグダッド西方にある2つの地域で、合計2人の米海兵隊員が戦闘によって死亡した。米軍が声明の中で発表した。
 そのうちの1人は、海兵隊第1遠征軍に所属しており、18日に受けた負傷がもとで死亡した。もう1人は、アンバル州での活動中に殺害された。
 米軍が主導してイラクを昨年侵攻して以来、これまでに少なくとも708人の米軍関係者が殺害されている。

(ロイター) - 8月21日12時58分更新

◆在沖米海兵隊、イラクへ増派=「部隊間移動」でヘリ運用−沖縄
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040820-00000470-jij-soci

在沖縄米海兵隊は20日、沖縄に駐留している約2200人の第31海兵遠征部隊(31MEU)に「イラクの自由作戦」への展開命令が出たと発表した。出発期日や展開期間は明らかにされていない。13日には同部隊所属のCH53D輸送ヘリコプターが米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)隣接の沖縄国際大学に墜落。20日には事故機と同型以外のヘリの飛行が再開されており、展開命令に連動した動きとみられる。
 宜野湾市によると、同日午後7時までに同飛行場からUH1N5機、AH1J4機、CH46E12機の計21機が離陸。勝連町のホワイトビーチ沖に停泊中の輸送船に着艦したとみられる。
 同市の抗議に対し、米側は「今回のヘリ飛行は部隊間の移動」と説明したという。 

(時事通信) - 8月20日21時0分更新

(私のコメント)
アメリカ軍の大規模な再編成が進められ在外米軍が6,7万人もの撤退計画が発表された。主にドイツや韓国からの撤退が中心であり、冷戦型から対テロ型への大規模な変換が行われる。しかしながら日本に駐留する米軍4万数千人は大した削減はないようだ。むしろ座間基地等への司令部が移るなど、在日米軍の機能が強化される方向にある。

アフガニスタンやイラクへ展開されている海兵隊は沖縄駐留の海兵隊であり、4月のファルージャにおける戦闘や、現在行われているナジャフの包囲作戦も海兵隊の精鋭が作戦を担当している。13万もの米兵が駐留しているにもかかわらず、戦闘能力を有しているのは海兵隊だけのようだ。

私は軍事専門家ではないのでよくわからないが、現在のイラク駐留アメリカ軍はかなり疲弊しているようだ。部隊の交代も思うように進まず1年半にも及ぶ駐留を余儀なくされている兵士もいるという。これでは兵士の士気も落ちる一方で、今年から投入された海兵隊しか使いものにならないようだ。太田述正氏は次のように指摘している。

◆<疲弊する米軍(その2)> 太田述正コラム#416(2004.7.20)
http://www.ohtan.net/column/200407/20040720.html#0

(2)慣れないミッション
 以上、数の不足についてご説明してきましたが、米地上部隊が疲弊してい
るのは、慣れないミッションに従事していることの方が大きいと言うべきで
しょう。
 ベトナム戦争が終わってからというもの、米地上部隊は正規軍と決戦を行
う、という「本来」の姿に戻り、イラク戦争を迎えました。
 ところが、イラク正規軍相手の戦闘はあっという間に終わり、それからは
予期せぬゲリラやテロリスト相手の非正規戦に移り、現在に至っています。
しかも、イラクという環境には砂と埃と酷暑という大敵がおり、何もなくて
も兵士のみならず装備も急速に疲弊し劣化します。
 その結果、5月中旬の時点で、米陸軍の戦闘能力の三分の一以上を占める
三つの陸軍師団が「戦闘能力なし(unfit to fight)」と判定されるという
空前の事態になっています。
 本来、軍隊というものは、戦えば戦うほど精強になるものなのに、正反対
の事態が生じているわけです。
 一例をあげれば、歩兵は射撃の腕前が重要ですが、いつ襲ってくるか分か
らない敵を延々と待ち受けたり監視したりしている内に腕はなまり、小銃の
引き金は砂や埃が入り込んで動かなくなってしまうのです。
 歩兵の場合はまだいいのかもしれません。戦車の操縦士が兵員輸送戦闘車
を操縦させられたり、砲兵が憲兵をやらされたり、空挺要員が敵の狙撃手や
道ばたの爆弾を見つける役を割り当てられたり、検問をやらされたりするの
ですからたまったものではありません。
 これでは兵士達の「本来」の戦闘技量がどんどん低下し、彼らの集合体た
る師団の戦闘能力が低下することは避けられないわけです。


(私のコメント)
現在のイラク戦争の実態は断片的に伝えられているニュースしかわからないのですが、4月のファルージャの作戦も8月のナジャフの作戦も同じ海兵隊だとすれば、その他の陸軍部隊の多くが戦闘能力を喪失していると言う話も辻褄が合ってくる。イラクの戦闘のニュースを見ると死傷者の多くが海兵隊である。

イラクにおける多くの米陸軍部隊が戦闘能力をなくし、わずかな新規に投入された海兵隊のみが戦闘を行っていると言うのは、私の行きすぎた推測だろうか。私はイラクの風土がよくわからないが、真夏には40度を超える灼熱地獄と砂埃による兵器へのダメージは、期間が長くなればなるほど大きくなり、1年半の期間が経って米陸軍部隊は、ただ駐留しているだけの張子の虎になっているようだ。

さらに最精鋭の米海兵隊も最新テクノロジーで武装していると言う触れ込みですが、逆に最新の情報機器も通信システムが錯綜して通信機器を一つ一つ持ち替えて連絡していると言うぶざまな状態のようだ。そのような最新のテクノロジー機器もイラクの砂塵が舞い込んで使いものにならなくなる。さらにはイラクの最前線のみならず後方の補給もかなり苦しくなって来ているようだ。

◆<疲弊する米軍(その3)> 太田述正コラム#417(2004.7.21)
http://www.ohtan.net/column/200407/20040721.html#0

3 補給上の隘路

 空軍はこのように頑張って地上部隊に補給をしているわけですが、おかげ
で南西アジア、ディエゴガルシア、及び欧州の米軍の装備品・補給品倉庫の
在庫は大きく目減りしています。(手がつけられていないのは韓国の陸軍の
倉庫とグアムの海兵隊の倉庫くらいです。これは、対テロ戦争下において
も、米国が北朝鮮や中国への警戒を怠っていないことを示しています。)
 このように在庫が目減りしている以上、早急に米本国から補給品を持って
きて目減り分を回復する必要がありますが、これが容易なことではないので
す。
 というのは、米国の軍需産業は、冷戦終焉に伴う縮小再編成によって、全
く余剰生産能力がないところまで生産ラインの合理化が進んでしまっている
からです(注3)。

 (注3)同様のことが州兵についても言えます。冷戦終焉後、州兵の即応度
    は低下し、今や最高即応度の州兵師団が出動するまでにも90日から
    120日かかる有様です。州兵の訓練のための日数もカネも不足してい
    るからです。

 応急的に対策を講じようにも、米国防省にはカネがありません。米議会に
頼んで補正予算を何度も組んでもらっていますが、タイミングは常に遅す
ぎ、額も十分ではありません。結局人件費や維持費を装備品購入費や補給品
購入費に緊急避難的に転用してやりくりしているのが現状です。

4 結論

 昨年12月に米陸軍戦争大学(War College)が実施した研究の結論は、米陸軍
は破断界に近づきつつあり、今後数年間は、どんなに努力しても米陸軍の戦
闘能力が低下した状態が続くことは避けられない、というものでした。
 対テロ戦争が長期にわたって続く可能性が排除できない以上、米国は応急
措置だけでお茶を濁すことなく、抜本的な政策転換を行う必要があると私は
考えています。


(私のコメント)
たとえイラクの米軍は張子の虎でも、駐留している限り大量の補給物資を消耗してゆく。しかしその補給物資も底をつきつつあり、新たな補充はリストラの影響で物資の生産が間に合わないようだ。数多くの戦車や装甲車やヘリコプターなど砂塵にまみれて使いものにならなくなり部品やフィルターなど常時交換していかないと動かなくなる。小銃火器も砂まみれで、次々と新品に交換しなければならない。

普通ならば軍需産業はフル生産で対応して軍需景気で潤っているのでしょうが、肝心の国防省に金が無いから軍需産業も大変なようだ。少なくともベトナム戦争の頃は軍需景気が日本にまで及んできて潤ったのですが、今のアメリカには金が無いから軍需景気は空振りのようだ。

このような状況でイラクやアフガンで戦闘を続けていれば、アメリカと言えどもソ連のような国家的な崩壊の原因となるだろう。イラクの戦闘の状況はアメリカでも十分な報道はされていないし、日本では通信社の報道しか入ってこない。だから米軍の状況はかなり厳しいようだと分析しているのですが、そのように指摘している人は僅かしかいない。


 次へ  前へ

戦争58掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。