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Re: マグネトロン(まぐねとろん) なら 我が日本国のオハコ 国際貢献もできまっせ
http://www.asyura2.com/0406/war59/msg/1440.html
投稿者 木田貴常 日時 2004 年 9 月 17 日 09:09:05:RlhpPT16qKgB2
 

(回答先: Re: 非致死性兵器(Lethal weapons) 投稿者 ものぐさ太郎 日時 2004 年 9 月 16 日 23:44:45)

マグネトロン
(まぐねとろん)
http://www.tepco.co.jp/corp-com/elect-dict/file/ma_006-j.html
電子レンジはマイクロ波といって、非常に高い周波数の電波で食品を加熱します。このマイクロ波を出す装置がマグネトロンで、電子レンジの中に組み込まれています。マグネトロンは1921年にアメリカのハルという学者が発明。現在のような形に発展(はってん)させたのは大阪大学教授の岡部金次郎という日本人でした。電子レンジのマグネトロンから出るマイクロ波の周波数は2450メガヘルツ[24億5千万ヘルツ]と国際的にきめられています。マイクロ波は電波の一種なので、電波障害を起こさないように、世界で統一されているのです。


日立マグネトロン   マイクロ波発振デバイス
http://www.englink21.com/i-eng/product/p001.htm
大出力「900W〜7500W」マグネトロン(マイクロ波発振デバイス)は主に産業用途に特化・開発してきました。アンテナドーム構造による高いマイクロ波絶縁性能・耐高温性・耐環境性・長寿命・小型軽量に特長があり、照明システムや半導体製造装置をはじめ、医療・食品・ゴミ処理関連などの幅広い分野への活用が期待されます。
(後略)

[医療線形加速器用マグネトロン]
http://www.njr.co.jp/j05/micro/j_m_mag.htm

マグネトロン
http://taihoh.z1.bbzone.net/vac/vac11.htm
--------------------------------------------------------------------------------
電子は磁界の中では進行方向に直角な力を受けます。従って均一な磁界の中でに入った電子は直進でなく円軌道を描きます。マグネトロンは中心の陰極と、これを円筒形に取り巻く陽極から成り、これに外部から垂直方向に磁界が与えられる構造になっています。この構造では電子は実際には等速でなく電界で加速されているのでそんなに簡単ではありませんが陰極から出た電子は陽極に直進するのでなくだんだん曲げられて陰極の周りを周回しながら陽極にたどり着くようになります。ここで磁界の強さがある値を超えると電子はついに陽極に辿りつけなくなります。つまり外部の磁界の強さで陽極電流を変調できるのではないかと予想されます。これを低周波増幅に利用できないかと考えて最初のマグネトロンが作られました。まあ、外部に相当に強い磁界が必要ですから成功したかどうかは定かではありませんが、アイディアとしては納得できるものです。(中略)

家庭で使用する電子レンジ(米国では以前はRadar-Range、現在はMicrowave Ovenと呼ばれます)ではこれと異なり連続波による加熱のために商用電源の半サイクルだけの印加による動作を行います。 これと同様のことを戦時中に飛行機の撃墜のための電波兵器として計画もされていました。
(後略)

ここでは番外編として ...
http://www.and.or.jp/~taihoh/radar/radar3.htm
このときに日本海軍での開発状況はどうだったのでしょうか?
実際のところ海軍研究部の超短波兵器の研究はいつのまにかレーダー兵器の開発からマグネトロンの学術的研究に変質してしまっていました。ここではマグネトロンの発振のモードなどを解析することばかりが行われていましたが、それもなかなか進展していません。このあたりは実用に向けてマグネトロンに見切りをつけて真空管発振器でとにかく兵器として実用化を行ったドイツとは大違いです。
ただ大出力化の研究だけは進んでいて、1939年には10cm波長の連続波で500W出力と言った世界でもトップレベルの水冷マグネトロン(M-3)が開発されています。しかしレーダーとしてのシステムに必要なその他の要素についてはほとんど研究されていませんでした。日本軍ではドイツにおけるレーダー実用化のニュースに驚き、その装置の見学の調査団を派遣し日本への導入を図ります。同時にマグネトロン使用のレーダー装置の開発に努めました。

一方で英国では
http://www.and.or.jp/~taihoh/radar/radar4.htm
(前略)
英国の技術を引き継いだ米国では1944年についに最終形態のシステムを完成させます。それは局部発振器に反射型クライストロンを用い、第一検波器にシリコン検波器を用いた3cm波長のレーダーで、ブラウン管上に2次元のパノラマ表示が行われる型です。日本もドイツも撃墜機などからこれを入手はしたのですが金属管の製造技術を用いたクライストロンの製造はできませんでした。マグネトロンが個々の物理的加工精度と陽極電圧、磁界の強度などで周波数が微妙に変化するのに比較して反射型クライストロンは僅かな電源と空洞の機械的調整で安定な発振ができるのです。
(後略)

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