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原油高騰はブッシュ政権に有利か?
http://www.asyura2.com/0406/war59/msg/204.html
投稿者 草の根 日時 2004 年 8 月 30 日 04:32:42:PfNx5sWzYkpAE
 

(回答先: <原油高騰の張本人はブッシュ政権>―戦略石油備蓄問題から― 投稿者 DOMOTO 日時 2004 年 8 月 30 日 00:45:45)


原油高騰はアメリカに有利 米の増産要請は欧州の支持獲得のため

 原油価格がバーレル当たり40ドル前後に高騰し、価格低下を図るためにア
メリカは、石油輸出機構(OPEC)に圧力をかけて増産させたと報じられて
いるが、実はアメリカこそ、石油価格高騰による第一の受益者であるとする分
析記事を6月3日付のネット紙、ミドル・イースト・オン・ライン(MEOL)が
報じた。
 
 レバノンの経済アナリスト、マルワーン・イスカンダルは、「アメリカが事
実上石油価格高騰で利益を得る理由は、二点ある。一点は、毎日世界中で80
00万バーレルの原油が売買されており、原油価格高騰により米ドルの需要が
増加することだ。原油価格がバーレル当たり僅か2ドル上がるだけで、米ドル
の需要は毎日1億6千万ドルにも達する」と解説する。
 
 「利益の二点目は、アメリカは石油消費量の半分を自国産石油で調達してい
ることだ」
 
 「日本や、英国を除く大半の欧州諸国は、石油を産出しないから、全ての石
油を外貨で購入しなければならない。そのため、石油価格の上昇で、国際収支
や成長率が犠牲になり甚大な被害を受けるが、アメリカはこたえない」
 
 「アメリカのガソリン価格は、欧州の工業国と比較して最低である。ガソリ
ンの消費税は、アメリカで27%に過ぎないのに対して、フランスでは75
&、ドイツで78%にもなる」
 
 「石油市場を安定化し価格を引き下げるために、アメリカが消費量を減らし
たければ、ガソリン消費税を上げる決定をするはずだ。それにより赤字減少と
消費抑制が同時に実現できるのだ」
 
 「OPECの増産の効果は、世界のガソリン消費量の30〜35%を消費す
るアメリカの消費政策次第だ」

 イスカンダルは他方、「アメリカは90年代にクウェートからイラク人を追
い払い、そこに居座るようになって以来、OPEC諸国の影のパートナーと
なった。全てはアメリカの手に握られるようになってしまった」と見ている。
 
 「国連がイラクで、石油・食糧交換プログラムを押し付けた際、アメリカが
後押しして、1992年以来、イラクの原油生産の決定権を握った」
 
 イスカンダルは更に「イラクとクウェートのみならず、アメリカはサウジア
ラビアにも手を伸ばした。OPECが増産を決めても価格上昇が続くのは、も
ともとそれを狙っているアメリカの政策に起因する」と断言した。

 「アメリカは、イラクで大窮地に陥るかも知れない。イラクでの窮地から脱
出するために多少は欧州にも配慮しようとしている。そこで、原油価格を下
げ、欧州を支持を取り付けるために、増産を要請するわけだ


http://www.geocities.jp/voiceofarab/04070712.htm
イラクの石油施設破壊は抵抗勢力の戦略か、占領軍の方針か

 イラク人への所謂主権移譲が実施されて10日経過したが、石油関連施設へ
の襲撃事件は後を絶たない。通常の報道では十把一絡でテロリストによる行為
としか報道されないが、一体誰が背後にいるのか? 7月6日付のロンドンに本拠を
置くクドゥス・プレス通信は興味深い報告を掲載した。
 
 イラクの騒擾事件は、爆発物を積んだ車両や道路上に仕掛ける爆発物などに
より、米占領軍を直接狙うものから、イラク警察を的とするもの、また、イラ
ク政府高官を標的とするもの、民間人だけが犠牲になる公共の場所での爆発な
ど様々な様相を帯びている。学者や大学教授を襲撃の対象とすることもあり、
原油パイプラインなど石油関連施設への襲撃もある。
 
 武装襲撃事件はそれぞれが連携を取って実施されているのではないようだ。
米軍を狙ったものであれば、イラクの完全主権回復のために占領軍を攻撃した
との理由付けが出来るが、他の多くの事件は理由を説明するのが困難なことが
増えている。イラク人の間では、一体誰が原油パイプラインの襲撃の黒幕で、
誰が実行しているのか論議を呼んでいる。厳重な治安対策が採られているの
に、何故、事件の実行者が滅多に逮捕されないのか?
 
 これに関してイラク石油省のある情報筋は身元を明かさない条件で、本通信
の記者に語った。「驚くべきことには、これらの事件は高度なプロの手口によ
るものである。更に驚くべきことはこれらの事件はイラクの特定の場所に限
定、或いは集中しているのではなく、南はバスラから、北はクルクークで、ま
た首都バグダードでも起きているし、サマラや、ビージーなど諸都市でも発生
していることだ」
 
 「誰もイラク経済に数百万ドルにも及ぶ甚大な被害をもたらすこのような襲
撃事件の目的を特定できない。イラクの経済は基本的に石油に依存しており、
今日、破綻している経済を建て直すために一滴の石油をも無駄に出来ない。こ
のような破壊行為はもともと空っぽの国家予算をますますやせ細らせるだけ
だ」
 
 バグダード南部の町、ムサイブのパイプラインが5日夜、鋼管の下に取り付
けられた爆薬により爆破された。このパイプラインは、イラクで「戦略ライ
ン」と呼ばれる最重要かつ最大のものである。石油専門家たちによると、「こ
の破壊はイラク経済に甚大な損失をもたらす。しかし逆に、イラク原油の生産
量が減るので、国際市場での原油価格は上昇する。つまり、原油輸出国の懐が
潤うことになる」
 
 多くのウォッチャーは、イラクの抵抗勢力による石油施設襲撃があり得ない
ことではないと見ている。抵抗勢力は何処を襲撃すべきか熟知しており、占領
軍とそれを支援する政府に圧力を加え、人的及び戦備の損失の点で占領は金を
食うことを知らしめる確かな戦略を持っている。
 
 しかし別な見方をするアナリストグループもいる。彼らは、抵抗勢力が原油
パイプラインを標的とする可能性は認めるが、多くの場合は、抵抗勢力以外の
手で実行されていると見る。
 
 一部のウォッチャーは、イラクのパイプライン襲撃の主要な理由に、イラク
原油の輸出量と国際原油市場での価格の上昇が反比例していることを挙げ、特
別の利害を有すこの地域の諸国との見えない糸を指摘する。【湾岸産油国の関
与を示唆している】このようなパイプライン破壊事件は、多くの場合イラク原
油に対する世界の需要が増大した次期と一致している。
 
 しかし本通信の記者がイラク内務省のある情報筋から入手した情報が、前記
の諸分析を引っ繰り返してしまった。爆破事件の黒幕は全く別の機関であると
いうのだ。
 
 同筋は驚くべき証言をした。「イラクの石油施設やパイプラインの警備要員
が、イラク西部のサルサール地域近くのパイプラインの下に爆薬を仕掛けよう
としていたイラク人二人を捕らえた。管轄の機関に引き渡す前に、警備要員た
ちは、誰が黒幕であるかを白状させるために二人を殴打した。その結果得られ
た供述によると、米軍はパイプラインの下に1個爆薬を仕掛けるごとに二千ド
ル呉れるというのだ。同筋によると二人は、同じ供述を取り調べの治安判事の
前でも繰り返した。
 
 この話が真実であれば、今日のイラクは魑魅魍魎が跋扈する謎に包まれた世
界で、誰もこのパズルを読み解ける者は居ない。一体誰がイラク人の敵で、誰
が見方なのか? このような複雑な方程式を前にして、どんな可能性も排除で
きず、どんな仮説も成り立ち得る。
 
 http://www.qudspress.com/data/aspx/d11/6201.aspx
 
 【イスラエルのモサドが、ハイファへのパイプラインを復活させるために、
キルクーク-ジーハーン(トルコ)間のパイプラインの破壊工作をしているこ
とはしばしば報じられている】


http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/message/4
原油価格高騰の最大の受益者はブッシュ当局

 放置すれば今冬には70ドル/バレルにも達するとする予測まである原油価
格の急騰ぶりだが、その最大の受益益者はブッシュ当局だとする国際石油アナ
リストの見解を、23日付のエジプト最大野党、新ワフド党の機関紙、アル・
ワフドが掲載した。
 
 複数のアナリストは、一部のものが考えるように、石油危機によって産油国
だけが利益を得たわけではないと強調する。他の通貨に対して年頭から米ドル
のレートが20%減少したことを考慮すれば、現在の実質的な原油価格は33
ドル/バレルになるのだ。
 
 また別のアナリストたちは、石油高等の最大の受益者は、以下の理由でブッ
シュ政権だと主張する。

1)ブッシュ当局は、「選挙民に直接の経済的影響(石油高騰)の原因は所謂
テロである」と説得する。
2)ブッシュ当局は、原油価格の狂乱的高騰で莫大な利益を上げる米国石油大
企業と深い関係がある。
3)これらの大企業は、カスピ海地域など石油掘削費が10ドル/バレルに上
昇したために掘削していない新しい地域にも活動を広げられるようになる。
4)それにより、特にアラブやイラン等の産油国の優越的な地位と重要性が低
下、大企業の利益増加につながる。
5)その結果、税収が増える。
6)更に原油価格の高騰は、中国やアジアに経済的打撃を与え、アメリカの覇
権を強化し、国際パワーバランスを変えようとする意思を挫折させられる。

 ブッシュ当局は危機解決のために石油輸出国機構(OPEC)に真剣に圧力
を加えなかったことに、アナリストたちは注目している。それを反映して、O
PEC議長でベネズエラのエネルギー相は、現在の急騰にも拘らず、OPEC
総会開催を早める意志が無いことを表明している。
 
http://www.alwafd.org/front/detail.php?id=647&cat=reports

http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/message/11
キルクーク−ハイファ、パイプライン再建が再浮上

 米国の大統領選が近づき、イスラエルの報道メディアが再びイラクのキル
クークとイスラエルの南部港湾都市ハイファを結ぶパイプライン建設の話を取
り上げている。8月28日付のイラクの著名サイト、バスラ・ネットが報じた。
 
 イスラエルのメディアによると、米国防総省(ペンタゴン)とイスラエルの
首相府とは、キルクークとハイファを結ぶ口径42インチのパイプラインの再
建を真剣に検討している。42インチということは、1948年以前にイラク
からパレスチナに伸びていた旧パイプラインの5倍(輸送力)である。
 
 イスラエルのインフラ相ヨセフ・バリツキーは、「来週の訪米時に米エネル
ギー相とこの件で話し合う」と語っている。
 
 アナリストやウォッチャーたちは、この問題を蒸し返す動きの裏には、自国
の港湾都市に大量のイラク原油を運んでいるトルコに圧力を掛け、イラク原油
の輸出ルートにシリアやレバノン通過の可能性を妨害するアメリカの狙いがあ
ることを隠そうともしない。

http://www.albasrah.net/maqalat_mukhtara/arabic/0804/bashor_280804.htm
*****
米英軍のイラク侵攻開始前から現在に至るまで、イスラエルが様々な形でイラ
クに関与しているが、その大きな狙いの一つにイラクの原油確保がある。大統
領選が近づいた現在は、アメリカにパイプライン建設を認めさせる圧力を掛け
るのの最も適当な時期であろうが、アラブ・イスラム世界からの猛烈な反対を
押し切れるのであろうか。

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