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2004.09.09
Web posted at: 12:16 JST
- CNN
モスクワ（ＣＮＮ） ロシア北オセチア共和国ベスランで少なくとも３３５人の犠牲を出した学校テロ事件について、ロシアのウスチノフ検事総長は８日、プーチン大統領に事件の概要を報告後に会見し、事件について説明した。検事総長は会見で、特殊部隊が突入するきっかけとなった爆発は、犯人グループが仕掛けていた爆弾を誤って爆発させたものとの見方を、初めて公式に示した。
ウスチノフ検事総長によると、４８時間におよんだ占拠事件の実行犯は３２人で、うち２人が女性。学校襲撃前に全員が学校近くの森に集まり、車２台とトラック１台に分乗し、学校へ向かった。途中で警官隊と銃撃戦になったが、これを突破し、学校に到着。始業式に集まっていた生徒や家族約１２００人を人質に、学校を占拠した。
グループのリーダーは「大佐」と呼ばれる人物だった。犯人グループの中では、子供を人質にすることに反対する者もいたため、「大佐」はその１人を、人質と犯行メンバーの全員に対するみせしめとして射殺した。
さらに「大佐」はその日のうちに、体に爆弾を巻き付けていた女性メンバー２人も、リモコン操作で爆死させた。
犯行グループの中で、工学系の訓練を受けていた３人が、校舎や校庭に地雷を設置。体育館内にも、爆弾を仕掛けた。
検事総長によると、犯行グループは人質に向かって「みんな一緒に死ぬんだ。われわれはそのためにここに来た」と全員を脅していたという。
検事総長は、体育館の爆弾が爆発したのは、犯行グループが仕掛けを動かそうとした際、誤って爆破させたためと話した。大勢の人質が集められていた体育館が、この爆発によって大破し、逃げ出した子供たちを他の犯行グループが射撃し始めたため、包囲していた特殊部隊が強行突入するに至ったとされている。
これまでに捜査当局は、現場から犯行グループ３０人の遺体を発見し、８人の身元を確認している。ほかに、容疑者とされる男性１人が拘束されている。
ロシア当局は、捜査官６０人、鑑識官１３３人、監察医１８０人の態勢で、事件の解明にあたっているという。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200409090004.html
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