★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 戦争60 > 1050.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
Re: 「米国株価が、8月初以降、原油高にもかかわらず持ち直すなど、米国株価の原油離れが生じている」
http://www.asyura2.com/0406/war60/msg/1050.html
投稿者 WW 日時 2004 年 10 月 04 日 06:31:04:sR33KXlyFJVSM
 

(回答先: Re: 中東の混乱の長期化を狙うアメリカ ー これに尽きると言うことだろう 投稿者 戦争屋は嫌いだ 日時 2004 年 10 月 04 日 01:14:22)

と、こう言っても、それはアメリカ市場の原油価格が「バレル50ドル」を下回っていた当時に限るね。「50」と言う「大台」を下回っていた内はと、言うべきかでね。世界の原油高は、ますます激化しているからね。これは、アメリカ経済の「トリプル赤字」とやらを、ますます加速するだろうと言う所以だね。

原油高の時代でも、アメリカの「株価」とやらが上がり続けると言うこの手の話は、あり得ない妄想だね。今週の世界の株式市場とやらも、原油高が「50」と言う「新次元」に突入した為、阿呆な「株主屋」どもの期待に答える程の「明るい」物では無かったしね。尤も、この手の「明るい未来説」を唱える「日本総合研究所」と言う会社は、日本の官僚屋とも深い関係にある、なかなかの「機関」らしいがね。

この一年半、アメリカとイギリスの主導で「突入」したイラク侵略戦争は、以来、泥沼に沈みつつあるね。この状況は、青天井の原油高を生み出し、世界の「経済大国」とやらまでが「崩壊」をしかね無い状況に陥っている。と言っても、「GNP」で日本を追い越そうとしている中国の事では無く、財政破綻に瀕した、アメリカと日本の事だがね。
そして、ここへ来て、「世界の高利貸し」である「IMF」は、イラクに「融資」をするらしいのだね。と言うよりか、これは、「押し売り」ならぬ、「押し貸し」と言う事でね。木曜、9月30日、IMFはイラクに「緊急融資」とやらをすると「決定」したと言うからね。

アメリカ政府が、イラク占領軍トップとして送り込んだ「総督」が、ブレマーだったね。ブレマーは、この6月、イラクから「脱出」する直前、およそ「百箇条」の「ブレマー令」を作り、法律として「署名」してから「逃走」したらしい。その「ブレマー百箇条」の中心をなす「命令」が、イラク原油の売買代金を使う「イラク復興事業」とやらは、アメリカ企業で無ければ受注でき無いと、言う物らしいがね。
これでは、イラクの原油も、「国営企業」の資産も、すべてがアメリカ企業の物になるだろうね。アメリカ企業の利益の為、イラクの国有資産が「民営化」され、あらゆる「うま味」がアメリカ企業の物になると、言う事でね。イラクのレジスタンスが、パイプラインを爆破し、原油の輸出を阻止しているのは、この「強盗」を阻止する為だがね。

似たような動きは、1999年のユーゴ侵攻で、NATOが「占領」したコソボでも起きたね。コソボでは、元々、ユーゴの「公有企業」だった貴金属の鉱山会社までが、「欧米」の物とされ、「民営化」されてしまったがね。まさに、強盗殺人事件でね。
このあたりの事情は、イギリス新聞ガーディアンが、9月の中ごろ、そっと記事をのせていたね。このコソボ侵略の立役者こそ、先だって「心臓病」で手術を受けたクリントンと、今、「心臓病」で療養しているブレアの二人だったのだがね。そして、その裏の「主役」が、アルカイダ系「コソボ解放軍KLA」だった事も、言うまでも無いがね。

しかし、イラクでは、ブレマーから「政権移譲」を受けたアラウィも、イラク原油がほとんど輸出できず、原油輸出の利益もほとんど入ら無い状況にあるね。それを考えれば、今度、IMFが、イラクに「緊急融資」をするはめに陥ったと言うのも、故無しとし無い。尤も、それは、侵略国が、イラクに「押し貸し」をすると言う事だがね。
それでも、アラウィには、IMFの他には、「融資」してくれそうな者も、無いらしい。落ち目の日本やら、イギリスやらを除けば、何処の「機関」も、何処の「国家」も、「イラク復興」と称する「強盗殺人」には、消極的みたいでね。それは、当然の反応だ。尤も、イラク緊急融資と言っても、500億円ばかりの物だがね。

このIMFにも、日本の「政府」とやらが送り込んだらしい「副」専務理事がいて、今度のイラク「緊急融資」でも大きな働きをしているみたいだね。日本人は、IMFトップにはなれ無いが、どうにか、「副」にまでたどり着いたと言う事だ。しかし、今後のIMFでは、或いはIMFと「こみ」になる「世界銀行」でも、イラク「押し貸し」の「ツケ」は、安くは無いだろうがね。

イラクのアラウィ政府は、侵略軍が作った「かいらい政府」に過ぎ無いね。かいらいの「ピストル処刑マニア」アラウィに500億円を「緊急融資」したと言っても、将来、イラクと言う国が、これは「融資」だからと、「返済」などするかね。「国連」で、アラウィはイラク「首相」だと言って見てもね。「グローバリズム」の先兵だった、「IMF+世銀」の「ブレトンウッズ体制」とやらも、先が見えてくると言う所以だね。

この9月、日本の通貨「エン」は、ユーロに対して大きく値下りしたね。日本円は、ドルの値下がりの「道連れ」で、下落を続けているらしい。尤も、この「ドル値下り」は、「原油高」と不可分の「現象」だね。原油高と言う事は、それすなわち、「ドル安」だからでね。

今現在、激化しつつあるこの「現象」について、石油資源の枯渇を題材とした著作「パーティは終わった」の著者ハインバーグ教授が、この8月、そのmuseletter.comの「museletter」で「歴史」を解説していたね。日本で、俗に「オイル・マネー」と言う言葉の、元の英語「ペトロドル」についてね。それを読めば、今の「原油高」現象の中、この「総研」が言うような、「米国株価の原油離れが生じている」などと言う「甘い見通し」は、出来そうに無いがね。しかも、アメリカでは、大統領選挙を控えながら、「公定歩合引き上げ」まで起きているからね。

ハインバーグの「レター」によると、今の「原油高」の原因も、昭和40年代までさかのぼる事が出来そうだね。その当時、ベトナム戦争で「国家破産」状況に陥っていたアメリカ政府は、ついに、ドルとゴールド「きん」を「交換停止」する事を決定した。アメリカ政府では、手持ちのゴールドが、「枯渇」してしまった為だね。そして、「ドル切り下げ」も「断行」され、アメリカ国債を買っていた日本のような「政府」は、かなりの損失を強いられたのだがね。
財政破綻の為、通貨の価値を保証してくれる「大もと」である所の、ゴールドが足りなくなったアメリカは、その代わりに、「ブラック・ゴールド」を「導入」したのだね。こうして、ヘンリー・キッシンジャーとサウジアラビア王家の「名案」で以って、「ペトロドル」が生まれたと言う事でね。日本で、俗に「オイル・マネー」と称する「ペトロドル」の「誕生」だね。この「ブラック・ゴールド」とは、つまり、黒いゴールド、「原油」の事だがね。

あれから30年以上が経ち、今、またしてもの「侵略戦争」の中、「USドル」は、その価値を失いつつあるね。となると、日本の「政府」とやらは、おのれが買い漁って来たところの、「アメリカ国債」の「評価損」とやらを、こうむりかね無いのだね。またしても、だがね。
それは、しかし、日本の官僚屋やら政治屋やらにとり、自業自得だね。尤も、今年は、3月までに15兆円もの「ドル買い」をした後は、ほとんど「ドル買い」も出来無い状況らしいがね。日本の政府とやらが、日本の民衆から取り上げた「税金」で以って、如何に「ドル買い」をして見ても、ドルの「落ち目」は、いかんともし得ない。日本の「エン」も、「ドル安原油高」と歩調を合わせ、「下落」を続ける運命だと言う所以だね。

「オイル・マネー」と言うよりか、「ペトロドル」と言う「通貨制度」は、確かに、「名案」だっただろうね。サウジアラビアの石油資源が、「無限」であればね。しかし、サウジ油田も、「原油枯渇」と言う運命からは、やはり、逃れ得なかったらしい。そして、サウジの大富豪「ビンラディン氏」の名の下、3年前の「911」が起き、アメリカとNATO軍は、「予定通り」と言う事で、アフガニスタンを侵略したのだね。

アフガン侵攻から、去年のイラク侵攻までは、「ひとっ飛び」だったね。そして、今や、世界は「原油不足の時代」を迎える事となったのでね。今の原油不足は、どうやら、「不可逆」の現象らしいがね。仮に、イラク侵攻も無く、イラクの原油がフル生産されていたとしても、今の原油高は、変えられ無かっただろうね。

ドルの「価値下落」も、原油の供給不足と同じく、もはや、「不可逆」の現象みたいだね。そのドルに合わせて、日本円も、その価値を失ってゆく。しかも、日本の経済の場合、この「円安」で以って、輸出産業が潤いますよと、言う程、簡単な問題では無いのだね。
日本の場合、「オイル・マネー」ことドルを手に入れる為にと、政府とやらが、輸出産業とやらに「てこ入れ」を続けて来たね。「貿易で黒字を稼げ」と、民間企業を「激励」して来たのだね。しかし、今年3月からこちら、未曾有の「原油高」の為、夏には「国際収支」も悪化したらしい。そして、「貿易の黒字」が激減しているのだね。

これも、去年から今年はじめにかけ、「ドル買い介入」で以って「円安政策」とやらを進めた、日本の「モフ」やら「ニチギン」やらの、阿呆さ加減の証明だね。イラク侵攻の為、原油の供給不足が起きている中で、「円安政策」を進めれば、そうなるだろうと言う事は、判りきっていた筈だしね。今の日本では、おのれの買う原油の「代金」に当てるべき、「オイル・マネー」、つまりドルも、激減しつつあると言う所以だね。

日本の場合、昭和40年代からこちら、「最早戦後では無い」と、「右肩上がりの経済」とやらを妄想して来たね。しかし、こうして「石油資源」が「枯渇」の瀬戸際に来るまで、何ら「政策」としての「対策」は、無かったらしい。やはりと、言うべきかね。
右肩上がりと言う割に、日本の「学校教育」とやらは空洞化し続けて来たね。「教育」と自称しながら、その結果はと言うと、ここでもお馴染みの阿呆な「特務のスパイ」が「生産」されてくる程度だね。或いは、「受験勉強制度」で以って、阿呆な法曹屋が「大量生産」され、「弁護人ぬき裁判」が横行する状況に陥っている。ウラガネ「組織的横領」の「敬札」やら「検札庁」やらもあるね。
去年、イラク侵略がはじまる頃から、日本の「NKH」は、何と、「教育テレビ」で、娯楽用「アニメ番組」を放映しはじめたらしいのだね。日本の阿呆な官僚屋どもは、落ち目の経済を「救済」する為、「ジャパニメーション」を輸出産業にしたいと、本気で「政策化」をしているともね。その割に、阿呆な「受験勉強制度」が温存され、「ユニバーサル・アクセス」希望者全員入学制度とやらは、置き去りにされたらしい。政治であれ、経済であれ、日本人が直面する本質的な問題は、今でもなおざりにされたままだと、言う所以だね。

今度のように、イラクにIMFが「押し貸し」をして見ても、日本の経済が、それで恩恵を受ける事は、無いね。「50ドル」と言う原油高が、それで以って沈静化することも、無いしね。イラク侵略は、アメリカ「ペトロドル」経済やら「グローバリズム」やらの、或いはIMFやらブレトンウッズ体制やらの、自己崩壊を加速するだけだと、言う所以だね。

 次へ  前へ

戦争60掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。