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サパテロも９１１委員会の証人喚問へ
１０月５日付のスペイン各紙は、サパテロ首相が３１１調査委員会の証人席に立つことを委員会が了承した、と報道しています。これは、アスナール前首相が証人喚問に応じた事態を受けて国民党が強く要望していたことで、昨日サパテロがこの要求を呑んで喚問に応じることを発表していました。
３１１委員会の決議では、与党の社会労働者党、国民党および統一左翼連合が賛成しましたが、カタルーニャ左翼共和党、バスク民族主義党などの少数民族政党はこぞって批判の声をあげています。
エル・ムンド紙（電子版）１０月５日付の記事から、主要部分を訳出します。
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『サパテロの証人喚問が委員会で了承される』
マドリッド：
３１１委員会は政府首相ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロの証人喚問を了承した。彼の喚問は社労党（PSOE）、国民党（PP）および統一左翼連合（IU）が賛成したが、バスク民族主義党（PNV）、カタルーニャ左翼共和党（ERC）と混合グループは反対した。集中と連合【カタルーニャ民族主義保守派：訳注】（CiU）は白票を投じた。あとは日程の調整を残すのみだが、証人喚問の最後は被害者の代表になる予定だ。
PPやIUと同様にPSOEも事前にサパテロの証人喚問に賛成する意思を表明しており、これは昨日の委員会で可決された。「首相の意思を尊重する」ことで党内の調整がついたのである。一方、IUのリーダーガスパル・リャマサレスはサパテロの喚問について、委員会にとっては「威信」を保つことであり、「新しい何物か」をもたらすだろう、という確信を述べた。
ERCの違憲はこれとは根本的に異なった。スポークスマンであるジュアン・プッチは閣僚の長の証言は委員会を「捻じ曲げる」ものである、と考える。
国会会派の他の党派もサパテロの喚問は「不必要である」との認識を示す。PNVのエミリオ・オラバリアは、この党がこの喚問は「今までの委員会のあり方を壊すことだ」と認識していることを説明した。同様に、ジョルディ・ジャネー（CiU）は「委員会はその方向性を失った」と主張する。一方、混合グループのスポークスマンであるホセ・アントニオ・ラボルデタは「これは悪い冗談だ」と嘆いている。
【後略】
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/10/05/espana/1096944996.html
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ここで、右派の国民党、および昔からそれと馴れ合う社労党はともかく、旧共産党系の統一左翼連合までがサパテロの証人喚問を歓迎し、その一方で、各地方の少数民族派政党がことごとく反対に回っていることに、いぶかしく感じられる方も多いでしょう。
この記事には書いていませんが、民族派正統が「委員会の方向性を捻じ曲げるもの、壊すもの」と批判している裏には、アスナールとサパテロという前と現在の首相が、３１１調査委員会を「テロ対策を利用した中央集権主義の強化」の宣伝の場に変えてしまうことへの強い警戒心があります。
お知らせはしていませんが、現在スペインでは、憲法改正を念頭において、バスクやカタルーニャなどの少数民族とマドリッドの中央政府との間でどのような関係を付けるべきか、の論争が盛んになっています。マドリッドからの離反を許さない中央政府と、徐々にでも相対的独立を図りたい民族政党との関係は微妙になっています。
社労党と国民党は、この少数民族対策に関しては一致しているわけです。要するに「テロの政治利用」はあらゆる範囲に及んでおり、「真相解明」という名目から逸脱しているではないか、というのが、各民族派の主張です。
もっとも、どの政党も「イスラム・テロ」という路線では一致しているのですが。ただ、今後の喚問の中で、国家警察や国家防衛隊の責任者、例の「密告屋」とつながっていた部署の責任者が、どのようなボロを出して、「イスラム・テロ」にクエスチョンを投げかけることになるのか、だけが楽しみです。
ただし、社労党政府はすでに「警備当局者の証言よりもデル・オルモ判事の判断（作文！）を信用する」という表明を出して、予防線を張っています。「左の旦那方」のやることは「右の旦那方」よりも卑劣ですね。右や左の旦那様、テメエらの恵みなんぞ、いらんわ！
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http://www.asyura2.com/0406/war60/msg/784.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 10 月 01 日 00:13:51
３．１１関連、続報：政府は警備担当者の証言よりも判事の「作文」を信用するそうな
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題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。