★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 戦争60 > 886.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
西側報道の中でアルカイダばかり強調されすぎているように感じます
http://www.asyura2.com/0406/war60/msg/886.html
投稿者 木田貴常 日時 2004 年 10 月 02 日 01:31:03:RlhpPT16qKgB2
 

(回答先: 「中東全域近代化」のためにはイラクの混乱と混迷は必要条件です。 投稿者 あっしら 日時 2004 年 10 月 01 日 23:15:56)

あっしら さん
こちらこそ いつもどうも です

> ル・モンドの記事の解説部分やイラク武装抵抗勢力の動きをそのまま真に受けるのは危険です。

私も同感です。
アルカイダが「ブッシュの友」であるかは判断を保留するにしても、西側報道の中でアルカイダばかり強調されすぎているように感じます。今日の「連続爆弾テロ報道」も。

愚民党さんが翻訳投稿してくれた、ガーディアンの記事

『ある男のレジスタンス――「なぜ私は反米になったか」 (Falluja April 2004)』
http://www.asyura2.com/0406/war60/msg/754.html
こちらの方に、私はリアリティを感じました。

=========================================
(引用)
・グループは欧州のイラク人から資金を提供されている。資金提供しているイラク人の中には英国在住者もおり,またサウジアラビアの富裕層で共感している人々からの資金提供もある。

・グループはアルカーイダ系「外国人戦士たち」やシーア派民兵と組むことを拒絶している。

・グループは連合軍内部の「友人たち」から情報を受け取っている。

・グループは対スパイ作戦を実行し,この数週間の間に2人をスパイ容疑で処刑した。

・グループは段々と洗練されたテクニックとプランを習得しつつあり,やがてはバグダードで大きな爆弾(複数形)を爆発させる。

アブ・ムジャヒドはまた,自分たちに対する治安作戦が続いていることの困難を語り,多くのイラク人は彼らの行動を支持していないと認めた。アブ・ムジャヒドの説明したことの多くは,いくつもの独立した情報源からも裏付けが取れている。

イラクにいる情報専門家たちは,反乱(insurgents)のタイプには大きく3つあると言う。

1つはシーア派のマハディ軍で,彼らはラディカルな主張をするムクタダ・アル=サドル師に従い,バグダード北部【=サドルシティなど】やイラク中部の聖都ナジャフ,また英国が管理する南部の港バスラでのレジスタンスを主導している。

これとは別に「アルカーイダ」がある。これはイラク人以外の民兵たちで,聖戦を戦うためにイラクに入った者たちである。

そして最後に,「前政権を支持する者たち」,つまりサダム・フセイン,あるいはそれが不可能であるならば,フセインのバアス党の復権を望んでいると言われる者たちである。

そういった分析をする人たちにとっては心配なことに,

アブ・ムジャヒドはこれらのわかりやすい分類のどれにも当てはまらない。まず,侵略の前は彼は米国を支持していた。「前政権下で息をする方法といえば,アメリカ映画を見てアメリカの音楽を聞くことだけでしたしね」と彼はいう。彼はボン・ジョヴィのファンだった。

「(アメリカの映画や音楽から)もっといい生活というのはどういうものか,少し見えました。アメリカ人がイラクを解放するためにやってくると聞いたときはとても嬉しかったですよ。これでもっとよい生活が送れる,旅行したり自由を満喫したりできる,そう思いました。私はもっとスポーツをしたかったし,新しい電気製品も新車も欲しかった。自分の生活を良くしたかった。アメリカはここに来れば,私たちの生活は180度変わるだろうと思っていました。」

そして彼は,友人が密かに輸入した衛星テレビを通じて,戦闘や爆撃による民間人犠牲者の「野蛮で残忍な」映像を見たときに,米国を信じる気持ちが揺らいだのだと語った。そしてその次の衝撃は紛争直後の混乱状態だった。バグダード中で略奪が行われた。

「人々が何もかもを持ち去っているのに,米兵たちは突っ立って見ているだけで何もしなかった。それを見て私は,アメリカは私たちを助けるためにここに来たわけではないのではないか,私たちを破壊するためなのではないか,と疑うようになりました。」
(引用おわり)
=========================================

しかしアフガニスタンの長期内戦の中で、タリバン=アルカイダ連合のイスラム原理主義が、
圧倒的人気を博し、ずば抜けた実力をもった時期があったことも確かですね。党派性が強いがゆえにそこに1時的凝集が起こるという現象が。
サダム・バース党世俗物欲主義の基盤が、心の変革なしに、一挙にイスラム原理主義に統括されてしまう、という可能性も否定できませんね。長持ちしない統合で、結局はイラク国民に不幸を招くでしょうが。

 次へ  前へ

戦争60掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。