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明治維新から137年、大東亜戦争敗戦から60年 日本人は思考能力を 失った。「思想的ニヒリズムの国日本」
http://www.asyura2.com/0411/bd38/msg/519.html
投稿者 TORA 日時 2005 年 1 月 13 日 08:33:26:CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu86.htm
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明治維新から137年、大東亜戦争敗戦から60年
日本人は思考能力を 失った。「思想的ニヒリズムの国日本」

2005年1月12日 水曜日

◆思想的ニヒリズムの国日本=何も考えない、何も信じない日本人 十返舎玉九
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/170111.htm

 Fさん、Tさん、皆さん、あけましておめでとうございます。  

FさんもTさんも、2005年がけっして明るいといえない予測をたてておられま すね。 

残念ながら、僕も同感です。昨年以上にひどい年になるかもしれない。どう してそう思うか、整理しようと思いました。まず、どうして日本人は何もまともに考えられないのかについての試論です。

◆明治維新から137年、大東亜戦争敗戦から60年 日本人は思考能力を 失った 

テレビに限らず週刊誌、一般紙を含めたマスコミを見ても、いわゆる論壇誌 の記事をパラパラと読んでも、日本人はものごとをまともに考える能力を失っ たというふうにしか思えない。  

どうして、日本人は思考能力を失ったか。それは、これまで我々が学校教育 で習ってきた明治維新や戦後民主主義というものが、はっきりいってデタラメの、イカサマだったから。おかげで、我々はものごとを正しく見ることができなくなった。  

現代日本人の思考基盤がしっかりしていないから、そもそも議論が成り立た ない。みんな好き勝手なことをいって、それでよしとしている。 

そもそもこの国の人間は、信じるべきものを持たない。思想的ニヒリズムの 世界を生きている。なぜか。

◆1) 明治維新のイカサマ性

まず明治維新がインチキだった。

明治維新は、江戸期の自然と調和していた文明を捨て去って、西欧の自然か ら略奪する文明に切り替えた。

欧米列強によって、無理やり開国させられたという不幸な革命だった。それ なりに国を護ろうと努力が行われたが、政権をとった長州藩の人たちがずいぶんひどいことをやっている。

たとえば長州藩は孝明天皇の息子を密かに暗殺して、長州出身の大室寅之助 とすりかえたという説がある。

この陰謀によって天皇家の家系が途絶えたことよりも、政府中枢が天皇を心 から尊敬しなくなり、あやつり人形のように軽んじて考えるようになったこと に問題がある。

純粋な天皇への忠心がバカにされ、226事件のような悲劇(天皇を神だと 信じ、神による親政を求めて決起した将校たちが、天皇の命によって問答無用で銃殺刑に処せられた)が起きた。

天皇は神だと大衆に教えていた宮内庁自身が、実は昭和天皇は神でないどこ ろか万世一系でもなく、本当の明治天皇を暗殺して長州藩がすり替えた替え玉だったという秘密を知っていたのだから、天皇を大切にするわけがない。

信じるべきものが実は腐っていた。226事件で死刑となった将校たちや、 神風特攻で若い命を国のために捧げた兵士たちを、天皇みずからが裏切った。 そこに明治国家日本の決定的な矛盾と悲劇がある。

天皇の人間宣言以降、日本人は何を信じていいのかわからない状況におかれ ている。だから、(最近はあまり使われないが)エコノミック・アニマルなどと蔑まれることにもなったのだ。

◆ 2) 戦後民主主義のイカサマ性

第二の問題は、大東亜戦争で戦勝したアメリカが日本で行った思想教育が、 実に巧妙であったこと。

アメリカは、日本の戦前を暗黒時代として全否定した。明治国家が江戸時代を 否定したように。

アメリカは、神風特攻のような無私の行為が二度と起こらないように、徹底 的に日本人の精神を軟弱にし、エリート層が育たないようにした。

終戦直後にまず行ったのが、教育改革。旧制高校を潰し、教科書を黒塗りさ せて自虐史観の教育を押し付けた。

それから軍隊を禁止して、祈ることで平和になるという平和憲法を押し付け た。おまけに、朝鮮戦争が勃発するや、アメリカの極東戦略の下働きをさせる 警察予備隊、後の防衛庁を作らせた。

◆3) 憲法の矛盾による思考停止の押し付け

極めつけは、憲法第9条と自衛隊という矛盾したものを押し付けて、思考不能 な状態に日本人を追い込んだことだ。

すなわち、占領国アメリカは、平和憲法で軍隊を禁止する条項を押し付けて おきながら、アメリカ軍を支援するために憲法条文と矛盾する軍備を作らせ た。

そのため、日本国内では、自衛隊の存在を認めないとする護憲派と、自衛隊 を軍隊として認めて現実に合わせて憲法を改正しようとする改憲派と、自衛隊は憲法で禁止している軍隊にはあたらないので合憲であるとするもっともものぐさな単なる現実追認の合憲派が生まれた。

この合憲派は、ものごとを深くまじめに考えると大変であるから、なるべく 深く考えないようにしようとする政治的無関心層とまったく同じ政治的立場である。現在の政治的無関心を生んだ大きな要因が、憲法第9条条文と自衛隊存 在の矛盾と、それへの対応であるということができるだろう。

護憲派は、憲法条文を金科玉条として自衛隊存在を否定し続けたが、自衛隊 をなくすことはできなかった。1993年に成立した自・社・さ連立の村山内閣に おいて、ついに社会党が自衛隊存在を合憲と認めて、合憲派の立場をとったと き、さほど大きな議論が生まれなかったことから考えると、この違憲派も合憲 派と同じように形だけ自衛隊に反対していた(労働組合の命令などによって) だけで、実は何も真剣に考えてなかった。憲法すら信じていなかった。

改憲派も、何をどう改憲するかというところで具体策を打ち出せないでき た。人々を説得することができないできた。なぜなら、明治国家の矛盾や、天皇が信じるに値しないということを、歴史的事件に学んでいないからだ。

本来であれば、敗戦と戦後の占領政策をきちんと研究して、アメリカの押し 付けた罠の正体を明らかにして、立ち直りのための努力が必要だった。しかし、敗戦の事実は、日本人のトラウマ(心の傷)となってしまったために、誰もきちんと癒して治すことができなかったのだった。

こうして、何も信じない、何も考えない、現代の日本人が形成された。食べ ることと、金儲けにしか興味がないゾンビのような民族となってしまった。

この状況から立ち直るのは、なかなか大変なことである。まずは、明治維 新、そして占領政策を冷静に評価して、自分たちの置かれた状況を理解する必要があるだろう。 (2005.1.2)


(私のコメント)
日本という国は言論統制がされていないようで、目に見えない言論統制がなされている。つまり「そのことに関しては考えてはならない」という暗黙の圧力がかかり、おかしいと思っても意見として発表してはならないという圧力がかかるのだ。一般的にはそれを「空気」と呼んでいるが、日本人はムードだけで物事を決めてしまうようになった。

コンピューター・プログラムでも矛盾した命令をプログラムに書き込むと、コンピューターは停止してしまう。それと同じような事が明治維新以降繰り返して起きていたようだ。

十返舎玉九 氏も指摘しているように、明治維新前後の天皇に対する様々な陰謀説が出回っていますが、学会ではまともに議論された気配がない。あってはならないことは「ない」とされて疑問を持つとすらはばかられて、天皇は神格化されて、絶対不可侵とされてしまった。

明治の元勲達の行動を分析してみれば、十分に疑うべき事実もあるのだが、明治維新の不透明さは学会でもほとんど取り上げられず、権力者達は小説家や御用学者を総動員して疑問を封殺してしまう。NHKの大河ドラマなどでもそれが繰り返されていくうちに疑うこともしなくなってしまう。

天皇の「人間宣言」なども、あたかも天皇が戦前においては神であったとする証拠になるのでしょうが、明治維新においてなぜ天皇を神として位置付けたかの元勲達の意図を考えれば、明治時代から日本人が狂い始めたのがわからないのだろうか。なかには美濃部博士のように天皇機関説のように当たり前の事を言えば、弾圧されたことからも狂っている。

同じようなことは、戦後にも起きている。十返舎玉九 氏が指摘するように、平和憲法を押し付けながら、同じ米軍が自衛隊を作らせた。そのことによって憲法は「神格化」されて神聖にして犯すべからざるものとなり、戦前の天皇の神格化と同じ事をやっている。

日本人の知的エリート達は完全に機能停止して、まともに考えなくなり、憲法はおかしいと考えるだけで、右翼暴力団、保守反動と決め付けられて、学会などもまともに議論の対象にならない状況が続いた。

「株式日記」でも改憲や自主防衛や核武装など率直に意見表明してきましたが、少なくとも北朝鮮の拉致問題が表面化するまでは、暴論として相手にされなかった。2002年9月17日以前は朝鮮総連を批判すれば、マスコミなども数百人の活動家が押しかけて批判は封殺された。ところが最近では暴論が正論になってきてテレビなどでも国会議員が討論している。

ネット界でも「株式日記」で書いていることを「電波」として見ている人もいるようですが、少なくとも自分で考えたことをネットで意見表明しているのですが、日本人の思考停止病は多くがまだ罹ったままだ。私の意見に反論があるのなら論文を書いて反論すればいいと思うのですが、嫌がらせやレッテル張りに終始して議論にならない。

ネットという自由に意見表明できる媒体が出来たにもかかわらず、日本人は自分の意見を発表したがらない。サラリーマンは特にそうだ。アメリカではブロガーが数十万人もいて既成マスコミを脅かすほどなのに、日本ではブロガーといえるのは驚くほど少ない。多くの日本人がまだ思考停止状態にあるからだ。


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