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歴史学宣言  エリック・ホブズボーム(Eric Hobsbawm)/訳・吉田徹
http://www.asyura2.com/0411/bd38/msg/549.html
投稿者 愚民党 日時 2005 年 1 月 16 日 03:08:47:ogcGl0q1DMbpk
 

(回答先: カール・マルクスは蘇るか?!  (森田実) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 1 月 16 日 02:57:08)

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 「ル・モンド・ディプロマティーク」
http://www.diplo.jp/index.html

歴史学宣言
エリック・ホブズボーム(Eric Hobsbawm)
イギリス人歴史家
訳・吉田徹

http://www.diplo.jp/articles04/0412.html

 いわゆる「文明の衝突」から現に起きている社会的危機にいたるまで、あるいは実存的な不安から帰属集団への退行にいたるまで、現代の諸現象は歴史家に人類と社会の発展を理解するための研究の再構築を促している。過去数十年にわたり、歴史学においても相対主義が伸張してきた。それは多くの場合、政治的なコンセンサスと結託してきた。しかし、いま必要とされているのは、新たな歴史観を打ち出していく「理性の共同戦線」である。現代における偉大な歴史家の一人、エリック・ホブズボームはそう説く。以下は、彼が2004年11月13日に、マルクス主義歴史学に関する英国学士院のセミナーで行った閉会スピーチである。[フランス語版編集部]

 「哲学者たちはこれまで世界をさまざまに解釈してきたが、必要なことは世界を変革することである」。ドイツの哲学者フォイエルバッハに関するマルクスの有名な二文からなるこのテーゼは、マルクス主義歴史学者を啓発し続けてきた。1880年代以後、マルクス主義に帰依した大部分の知識人は、労働運動や社会主義運動とともに、まさに世界を変革せんと望んだ。歴史学者たちも例外ではない。こうした運動の多くがマルクス主義の影響のもと、大衆的な政治勢力となりつつあった頃である。民衆史や労働者史などは、その頃当然のように左翼の関心を集めはしたものの、もともとはマルクス主義的な歴史解釈となじみの薄い領域だった。だが世界変革を願う歴史家は、政治運動との共闘を通じて、これらの研究領域にごく自然に近付いていった。だが1890年代を過ぎると、社会的革命家であることを止めた知識人の多くは、マルクス主義も同時に捨てた。

 知識人の関与を再燃させたのが、1917年のロシアの十月革命である。大陸ヨーロッパの主たる社民政党が以後公式にマルクス主義を棄却するのは1950年代、あるいはさらにその後のことになる。その間にまずソ連、続いてソ連の支配下にあった共産圏で公式的マルクス主義史観なるものも誕生した。ファシズム期にはマルクス主義を基盤とした反体制闘争がこうした動きへの追い風となった。

 この動きは先進国では50年代に入ると沈静化したものの(第三世界では続いた)、大学教育の普及と学生運動を背景に、60年代になると再び、世界を変革せんとする新たな人びとが大学の中核に大量に生み出されることとなった。もっとも、彼らはラディカルではあったが、心底からマルクス主義者であった者の数は多くはなかった。マルクス主義とは無縁の者も存在した。

 マルクス主義の再興の気運は70年代に頂点を迎える。しかしその直後には、またもや政治的理由から、反マルクス主義の大きなうねりが再び生じている。このうねりの最大の影響は、人間社会を組織化する特定の方法の成功を歴史的分析によって予言できるという考え方が、そうした信念を堅持したネオリベラリストを除けば、完全に葬り去られたことにある。歴史は目的論(1)から分離されたのである。

 社民主義運動と社会革命運動の今後の不確実な見通しからすれば、政治的な動機に立ったマルクス主義が再興するとは考えにくい。しかし、あまりにも西洋中心主義的な観点は避けた方がよいだろう。私の著書に対する需要をみる限り、マルクス主義は80年代から韓国と台湾で、90年代からはトルコで、今日ではアラブ圏で発展しつつあるからである。

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http://www.diplo.jp/articles04/0412.html

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