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貨幣論として、ワヤクチャさんとの議論 別にどなたでも議論いたしましょう
http://www.asyura2.com/0411/dispute20/msg/439.html
投稿者 縄文ビト 日時 2005 年 2 月 07 日 11:01:47: egUyw5BLxswRI
 

 ワヤクチャさんおはようございます。

 なにぶんにもパソコンがネットに繋がっている所と自宅とは違いがありますので返信は月曜日となってしまいますので遅れてしまいました。
>政治板で愚民党さんやODAウォッチャーさん達と「日本国民党」創設に向けて
対話しておりました。

私はまだ創設、そのことは考えておりませんが。なぜならまずマルクスの問題点を解明し、未来社会はどうあるべきかを書く必要があるからです。第一に言えることはマルクスが問題にしていたのは私有財産が不平等の原因であると考えていたことです。それはマルクスノ「経済学・哲学草稿」の中の「阻害された労働」の項を見ても。そこに数多くの私有財産という言葉が出てきます。また私有財産が不平等の原因だといった歴史は非常に古く1516年に出版されたイギリスの政治家で思想家のトーマス・モアの『ユートピア』という小説の中に、世界のどこかに存在するユートピア島について、その島の政治・経済制度および道徳、宗教のあり方を紹介する形として、私有財産制度の否定と社会的な共有制について書いております。つまりマルクスの不平等の原因は私有財産だという考え方が出発点になっています。
そして私、縄文ビトは不平等の起源を他者の労働の私有化が発生の原因であると捉え直しています。 
 
>NHK問題も目が離せません。イラクもですが。

確かにその通りだといえます。

>マルクスはシステムを問題にしたと思うのですよね。
ところが後輩の「マルクス主義者」達はシステムの問題よりも
階級間の闘争を重視する方向にシフトしてしまったのだと私には思えます。
それで人間同士の対立の話に摩り替えられたと思うのです。

 このところも私は違うように考えています。マルクスの論理性の欠陥(私有財産の否定)が多くの人々がいろいろな形で多種多様な方向性を引き出してしまい、収拾の付かない状態を革命後の社会に持ち込んでしまったことで、意見の不一致から権力闘争に始まってしまった。そこから勝ち残ったものが言論の自由があったのでは彼らの頭の中にあるマルクス絶対主義的な考えでの社会主義社会が成り立たないと判断し一党独裁体制をより強化していったと見ています。

 >階級間対立・国家間対立・民族間対立・宗教間対立などありとあらゆる人間集団同士
の対立は意図的に作られたものであるという感じが致します。
対立を煽る思想があり、まんまとそれに乗せられてしまったのだと思うのです。
確かにそのような面もありますが、やはりそこにも人間不平等の原因が理解できなかったからだと考えられます。たとえば宗教一つ取っても不平等の原因を物欲、つまり私有欲、それは私有財産の否定に結びついていくからです。また国家間の対立で誰が儲かるのかというときも一部の資本家であり。利益を得るのは国民全体ではないといえます。

人間全体の利益になるには国家を超えた社会ができるかという一言につきます。当然、階級間対立も二つの階級、マルクスが言うのには資本家と労働者ということになりますが、これは人間の歴史全体に当てはめることは出来なく、ただ資本主義社会の中での対立構図で考えていたからだといえます。人間全体の歴史的な中で考えるとすれば私が言うように不平等の原因は「他者の労働の私有化」の発生がそもそもの原因であったということになります。

 民族間対立もお互いの民族の、利益になるかならないかということで対立を生んでいるということになり、両民族とも平等の利益が成り立つならば対立は起きないといえます。対立している両民族に「人間とは何か」という学習が足りないのではないでしょうか。

>生産手段の所有の有無をめぐって人間同士が争うなんて本当は馬鹿げた争いだと
思いますよ。
この問題はもっと非暴力的に解決できるはずの問題であると考えます。
それが「生産手段の社会的所有」路線です。
マルクス以前の考え方、つまり資本主義的な考え方を一掃しないとこの問題は 解決しないと思います。また残念なことにマルクス主義では生産手段の社会的所有にはどんなことをやっても私有財産否定の論理ですので、どのような政党が政権をとったとしても行き着く先は百家争鳴となり同じことの繰り返しと見ますが、つまり後から詳しく述べますが日本共産党が未来社会がこうだといって政権をとったとしても同じことの繰り返しになるとはっきりといえます。生産手段の社会的所有にいくまでの確とした論理を打ち立ててからでないと同じことの繰り返しになります。私が最初のとこで言った「日本国民党」創設のとこで、まだ考えていませんと言ったのはそのことです、いたずらに公安警察を刺激するだけです。


>>確かにマルクス主義としてはプロレタリアーと(労働者)が団結し革命を起こし、つまり暴力的に政権を取るという事があります。それは背景となる時代的社会が現在のように民主的(現在も真の民主的社会とはいえないが)な要素が無いことから、またマルクス自身が人間を信じすぎていたという面があると思いますが、まさか労働者が政権を取った時一党独裁として、政治を動かす者が権力者になり民衆を支配するとは考えられなかったのではないでしょうか。

>権力を取った瞬間から腐敗は始まると思います。
うまい汁を吸おうとするのです。
それが人間の常であり「人民に奉仕する前衛党」神話などは権力を取るまで
党員に犠牲を強いる為のデマゴギーであると考えます。
つまり党権力者による党員の手段化です。
確とした理論を打ち立てればその心配は無いと考えます。また後でこのことに触れていきますが、簡単に言えば「あなたの行いは他者の労働の私有化に当たる行為ですよ」と注意をすれば権力(その社会では権力者は存在できるのか?)者は社会的な糾弾を受けるのを恐れやめざるを得ないのではないですか、その社会では百家争鳴は「あなたの行いは他者の労働の私有化に当たる行為ですよ」と言うだけで社会がまと纏まっていけるものと考えています。

>同じものです。
一刀両断ですね

>しかし、階級闘争論では無い、経済システム変革論者が勝利をしていれば
世界はもっとよくなっていた可能性もあります。

 マルクス主義の中に「百家争鳴」になってしまう要素がありどのようなことをやったとしてもムダだと考えます。もし真理としての理論でしたら世界が同じようになっていたと思います。計画経済は資本主義国と社会主義国の差を広げてしまったものではないでしょうか。「経済システム変革論者」といえども計画経済に入らざるを得なかったのではないですか。マルクスが描いた経済システムは資本主義経済では数年に一度の割で「経済恐慌が起きる」そこから経済システムを計画的に需要に応じた生産を行う。それが計画経済です。でも結果的には市場経済に敗れてしまったということです。

>マルクス主義者との論戦で敗れていった人の中にそのような人はいたでしょう。
「改良か革命か」という二者択一を迫られる論法に私は非常に胡散臭さを感じます。
それらは二者択一ではなく、相伴って前進するものでは無いのでしょうか?
そこにはまだマルクス主義が完全だと思っているのではないでしょうか。

>>たぶん今よりも人権が無く支配者が、マルクス的に言えば搾取の限りを尽くしていたということがいえます。
>それは何とも言えません。
歴史において「もし、マルクスがいなければ」という仮定に基づいて推測する事には
ほとんど意味がありません。
実際に起こった事は1つだけの歴史であり、無数の要素の絡まり合いで歴史は動いて
いるのであって、その中のたった1つの要素をのぞいたらどうなるかなんて考えようも
無いのです。
>ヘーゲル左派の中から同じような事を主張する人が代わりに出てきたかも知れまん。
しかし、そんな事を言っても無意味です。

ヘーゲルは最終的には唯神論に結びついていったのではなかったかと記憶していますが。そこからヘーゲルの観念論弁証法に対しマルクスの唯物論弁証法が出てきたと私の頭の中に入っておりますが。やはりものを考えるには唯物論弁証法が科学的方法論だと信じています。

>>残念なことにソビエト社会にしても、中国・東ドイツ他、諸々の国にしても社会主義が>失敗してしまった。何がその原因を作ったのかを、これから出来る範囲内で書いていきますが、ただ、言えることは社会主義がだめで資本主義が人間の社会だという風潮は木を見て森を語ることに過ぎないということになります。
社会主義がだめなのは特権官僚を生み出したからでしょう。
資本主義もまた貧富の差の拡大を抑制できないという意味においてダメなのです。

 社会主義がだめなのではないと言い切れます。現在の役人(国家公務員・地方公務員)にしても社会主義的な要素の中で終身雇用性が守られていますが、それはあくまでも支配者側についてきた歴史の中でのことであり、この先の資本主義社会が生き残っていく中では民間企業化されていくと判断できます。つまり利潤追求の中では公務員といえども契約社員化されていくとよんでいます。

 それが小泉総理の郵政民営化論だといえます。本来我々民衆のチェックが入れば済むことだからです。公務員にしても我々民衆のチェック機能が入らないのが原因ではないでしょうか。そこから公務員は支配者側に従属した組織から出発したために、彼らは民衆の上に君臨すると勘違いしているのです。これから民営化の手が公務員といえども自分達に降りかかれば我々に助けを求めてくるはずです。
まだまだ書きたいことはありますが少しずつ出していきます。

また議論しましょう。それから様ではなく、さんで行きましょう

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