★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産37 > 956.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
ドル安だが円高ではない[朝日新聞_経済気象台]
http://www.asyura2.com/0411/hasan37/msg/956.html
投稿者 傍らで観る者 日時 2004 年 12 月 07 日 04:05:26:ayjHlPlEsGXTU
 

 円高とドル安は似て非なるものだ。今日、円高が進んでいるように見えるが、実はドル安であって、円は全通貨に対してみると円高になっていない。例えば、02年初から最近までに、ドル円は131円から100円近くにまで、2割以上ドル安円高になったが、ユーロに対しては115円前後から136円台へとむしろ円安になっている。この結果、日本の貿易ウエートによって各通貨を加重平均し、それぞれの地域のインフレ率格差を調整した円の実質実効レートは、この間横ばいで、必ずしも円高になっていない。

 その点、やはりドル円が102円まで進んだ99年や、静かに100円割れをみた94年とは事情が違う。当時の円は、他の通貨に対しても上昇したため、実質実効レートでみても大幅な円高であった。

 例えば、98年夏から99年末にかけては、ドルは147円から102円まで2割強安くなったが、この間の円の実質実効レートも約2割円高になっていた。その前の90年から94年にかけては、ドルが160円から100円に4割弱安くなり、円の実効レートは3割強円高になった。いずれも円は全面的に上昇し、文字通り円高であった。

 しかし、今回はドルと他の通貨とが相殺して、全体での円は安定し、94年や99年末と比べると、現在の実質実効レートは約2割、円安になっている。

 ドル円が102円台になっても企業から悲鳴が聞かれないのはこのためだ。米国向け輸出の採算が悪化しても、欧州向けやその他地域の採算改善でカバーできている。また大幅円高となった94年、95年当時でも、実質ベースの輸出は5%程度の増加を維持していた。今くらいの為替で輸出が出来なくなるはずがない。夏場から輸出が伸び悩んだのは円高のせいではなく、現地の需要鈍化に起因する。その海外需要もまた回復気味だ。今日の円高をもって景気の先行き不安を説くのはミスリードだ。(千) (12/06)

 次へ  前へ

国家破産37掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。