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「2005年キッシンジャー博士10の予測」 円やユーロがドルにとって代わるかは障害が大きすぎる、投資先がない
http://www.asyura2.com/0411/hasan38/msg/416.html
投稿者 TORA 日時 2005 年 1 月 11 日 16:48:43:CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu86.htm
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「2005年キッシンジャー博士10の予測」 円やユーロが
ドルにとって代わるかは障害が大きすぎる、投資先がない

2005年1月11日 火曜日

◆2005年キッシンジャー博士10の予測 日高義樹ワシントン・リポート
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/kokusai/1103447086/

◆第4部 ロシアのプーチンはいつまで持つか

日高 プーチン大統領はロシアの民主主義を急速に変えようとしています。州知事の選挙もやめ、議会の選挙もやめようとしています。また石油企業を国営化しようとしています。こうしたことは民主主義に反します。

博士 ロシアは他の国々に比べると常に大きく違っている。広大な領土を有しており統治が難しい。西欧的な民主主義体制をとった事も全くない。プーチンが大統領になった時、彼がやろうとした、また今もやろうとしているのは、国際体制の中で大国としての影響力を維持しつつ尊敬されるロシアの立場を守ることだ。彼にはロシアの人口減少やロシア経済は産業ではなく資源に依存しているというハンディキャップがある。それに歴史的にも政府のやり方は極めて独断的だ。ロシア国民には法律に基づいて行動する政府を持った記憶がない。プーチンは権力を手にしてから様々なことをやったが、これからは立憲体制に向かうよう期待している。アメリカについて見ればロシアが挑戦したら受けて立つべきだが、ロシアとの敵対を求めるべきではない。

日高 博士はロシアの事情に精通しておられますがプーチン大統領についてどう見ていますか?彼は専制的なやり方で政府を支配していますが、これは必要悪でしょうか?

博士 彼は非常なインテリだ。だが同時にKGB出身としての行動基準がある。問題によっては非常に協力的だったが、他の問題については対応が難しかった。最終的な判断をするには早すぎる。彼がソビエト政治を取り戻そうとしているとは思わないが、西欧的な民主主義体制を作ろうとしているとも思わない。問題は、民主主義ではないが交渉によって決着をつけようとする相手と我々がやっていけるかどうかだ。

日高 ウクライナ問題についてどう見ておられますか?ウクライナの若い人々は独立を求めています。新しい大統領候補のユシェンコでしたか・・・彼はロシアからの独立を望んでいます。ロシア大国の崩壊が始まったのではありませんか?

博士 ウクライナは法的にはロシアから独立している。少なくともこの10年間・・・問題はウクライナが真に独立した場合は西側との友好を求めることだ。ロシアの心理としては首都のキエフとウクライナはロシアに属している。1709年ロシアに併合されたからだ。ロシアの重要な戦いの多くがウクライナの地で戦われた。ロシアはウクライナの独立に賛成したが、ウクライナが西側に向かうことはロシアにとっては感情的な問題になる。だがロシアはそれに慣れなければならない。5000万人が住む場所をロシアの安心感のために差し出すわけには行かない。

日高 ロシア中央アジア地域の5つの共和国にとっても同じことですね・・・?

博士 それは少し事情が違う。ウクライナは歴史的にロシアの一部だが、中央アジアの共和国がロシア領になったのはほんの100年前だ。ロシアも同じだが、彼らはアメリカが中央アジアの共和国から来たイスラム武闘派と戦っていることは、彼らの領土のアメリカの空軍基地の存在を正当化すると考えている。だがウクライナと同じ問題もある。ロシアがこうした国々の自由行動を許すかどうかだ。2005年、明確に浮かび上がってくる問題の一つになる。

日高 2005年アメリカとロシアの関係は変わりますか?それとも2004年と同じでしょうか?

博士 今のところ緊張している。2年ほど前はプーチンはアメリカでほどほどの人気があった。今は大勢の人々が人権問題で彼を攻撃している。ウクライナ問題や子供達に対するテロ攻撃問題であまりにも手際が良すぎたことについても攻撃している。こうした色々な理由で、プーチンの立場はアメリカで、2年前より低下している。だが同時に私は2005年ブッシュ大統領とプーチンが数回にわたって会い、両国が敵対的関係に逆戻りするのを避けるために合意すると期待している。

◆第5部 石油とドルはどうなる

日高 アメリカドルと石油、ユーロと日本円について伺います。去年の今頃、1ドル120円でしたが、あなたは100円になると予測されましたが、その通りになりました。今104円です。正解でした。石油から伺います。石油の供給に何が起きたのでしょうか?石油の高値は供給の問題ですか?1バレル50ドルという高値の理由は何ですか?

博士 理由の大部分は需要だ。中国経済は石油の輸入を倍加させた。日本経済も石油のほとんどを輸入している。インドは開発が進むにつれてさらに輸入を増やすだろう。石油の供給は速い速度では増えていない。地球規模の経済、各国の工業化、政治的緊張、この三つが一緒になれば石油の価格が上がるのは避けがたい。石油の供給に対する圧力は続くだろう。中国が製造を増やし続けるからだ。日本経済が回復するにつれて日本の需要も増える。それに未解決の問題が一つある。主な供給源は中央アジアと中東だ。中央アジアについては特に日本、中国、インド、ロシアがロシア領土の真ん中で競争している。石油パイプラインの方角も大問題になっている。ロシアを通るか、カスピ海諸国を通るか・・・アジアを通るか、もし通るとしたらターミナルは日本か、それとも中国か・・・これは経済的問題のようだが、実際には政治問題でもある。

日高 供給の問題をどうやって解決しますか?新しい供給源は見つかりますか?不可能では?

博士 30年前、もはや十分な石油はないと言われたが、供給はどうにか需要を満たしてきた。論理的に考えれば石油の消費の増加と同じ速度で供給源を見つけられるはずがない。また大きな国々が生死をかけた問題として競争を続けたらどうなるかと言う問題がある。どこまで続けられるのか・・・だから私は世界の国々がエネルギー供給の割り当てについて話し合いを始めるべきと考えている。エネルギー危機によって生じる緊張を避けるために・・・

日高 石油の消費は一日当たり8000万〜9000万バレルですが、20年以内に50%〜60%増加します。1億2000万〜1億3000万バレルになる・・・

博士 消費国の間で、石油の供給の割り当てについて協定すべきだと思う。市場にはできない。

日高 供給はどうなりますか?石油の採掘には大きな資金が必要です。価格も当然上昇します。

博士 価格を上げる方向に圧力がかかっている。

日高 この先、消費国間で紛争が起きるのではないでしょうか?何か解決法は・・・

博士 主な消費国がエネルギー会議を開くべきだ。こうした会議を最後に開いたのは70年代だった。会議を開いて供給問題について議論すべきだ。この種の問題は論議なしには解決しない。

日高 ドルと石油の関係は?「オイルダラー」という言葉の通り、これまでは石油と言えばドルを意味しました。今ではヨーロッパの人々は石油の購入にユーロを使います。このことは国際的な紛争あるいは変化の原因になるのでしょうか?

博士 問題はドルが基軸通貨であることだ。ドルが信用をなくした場合、ユーロや円がとってかわるかどうかが問題だ。実際的に考えても、障害が大きすぎる。ドルが有効でなくなれば投資先がなくなってしまう。従って、ドルが徐々に下落を続けるにしてもその速度はゆっくりで今年中に適当な価格で安定し、その価格が続くだろう。

日高 ドルが下落する・・・何が原因ですか?赤字ですか、政治の影響ですか?ドルが徐々に値下がりする原因は何ですか?

博士 大きな理由は赤字だ。赤字と貿易収支・・・

日高 2005年は・・・?

博士 ブッシュ大統領は赤字を半分にすると決めている。彼がそう言えば、彼は努力する。彼はやるだろう。ちょうど半分とはいかなくとも・・・ドルは下がり続けるだろうが、釣り合いのとれたところで落ち着き、危機を起こさずに安定するだろう。

日高 80年代、ドルについて真剣な話し合いがありました。今、また赤字とドルの将来について話しています。繰り返しドルの問題が起きています。

博士 そうだが、ユーロの将来についても話している。私がドルは安定するだろうと考える基本的な理由は、他に貯金するところがないからだ。代わりになるような優れたものがない。

日高 2005年、ドルとユーロは対決するのでしょうか?

博士 いや、ドルは徐々に下落するがヨーロッパの国々は、アメリカが努力し、ヨーロッパと対決することなく適正なドルのレベルを見つけるのを認識することになるだろう。

◆第6部 日本の将来をどう見る

日高 吉原氏に加わってもらいます。世界における日本企業の原状と日本の将来について話し合いたいと思います。彼はロンドンから到着したばかりです。彼はシャトルビジネスをやっています。ちょうどあなたが30年前シャトル・外交をなさったように・・・彼は国際ビジネスマンです。まず、彼がロンドンから来ましたので、ロンドンで見た日本企業の現状と将来について話してもらいたいと思います

吉原 私はロンドンに5ヶ月前に引っ越したばかりですが新しい任務のおかげでヨーロッパや世界の企業とビジネスをする機会がありました。ヨーロッパは日本と日本企業を非常に尊敬しています。知識や技術面で大きな貢献をしたからです。長い歴史や文化も認めています。

博士 以前の何回の番組で私がいつも日本が本格的に立ち直ると予測したのを覚えていますか?日本が長期的な計画に長けているからだ。規律もある私企業精神も旺盛だ。働く人々にも規律がある。こうしたことが一緒になって日本の本格的な回復を促した。

日高 数年前、あなたが日本企業について楽観的な予測をなさった時半分しか信じませんでしたが今、正かったことがわかりました。では今後の予測をお願いします。

博士 まず日本経済の大きさからいって問題はいつでも起きてくる。いつの年にも指摘される問題があり、しばしば、その問題は金融体制だが私は真剣にとったことがない。なぜなら日本にはアメリカの方式以外にも経済成長のための資金を提供する手段があると思ったからだ。私は日本が回復を続けると予想している。技術面で進んでいるし我々より先を行っているほどだ。これも数年前に計画されたことだ。こうした現状が続くと思う。

吉原 まず日本経済そのものについて・・・人口と高齢化を考えると大きな最長はないでしょう。その観点からすると国内消費に依存する日本企業は成長する経済にかかわることができません。次に、ここ数年に焦点を当てると日本経済の目覚しい回復はアメリカの消費パワーと中国のおかげです。この両国に大きく依存している。ところがこの2つの市場をめぐって厳しい世界的な競争が起きています。日本企業がこうした競争の激しい市場で勝ち、生き残るためには世界中から才能ある人々をひきつける必要があります。多くの挑戦が待ち受けているのです。いくつかの日本企業は確かにうまくやっています。しかし日本中の企業に回復と成功がいわたるわけではありません。明白な勝利者になる企業もあれば、市場競争に生き残れない企業もある

博士 だが、それが自由市場と言うものだ 。誰かが勝ち、誰かが負ける。

吉原 その通りです。基本的に・・・でも、日本は10多年前勝つのが大好きだった。実際には15年前です。彼らが国内市場に焦点を当てていたからです。これが可能だった。規制も厳しかった。非常に平均的で誰もが生き残った。極めて奇妙なやり方で純粋な市場経済ではなかったのです。むしろ社会主義経済でした。だがFTA、WTOなどによって事情が変わってきています。国境のない経済になったのです。

日高 2005年、日本企業にとって重要なことは何でしょう?通貨の交換率、中国の影響、アメリカとの政治的関係でしょうか?この国ではもはや日本たたきと言う言葉が聞かれなくなりましたが

博士 日米の政治関係は頂点に達しており私はこのままの状態が続くものと期待している。日本は中国問題と中国による挑戦には神経質になっているのでアメリカと協調体制をとろうとするだろう。アメリカの利害も同じだ。我々は共に中国との厳しい競争に直面しているが、忘れてならないのは中国に比べ日本経済が依然として実質的に大きく活発だということだ。中国の経済成長率は目覚しいが日本に比べれば極めてペースが低い。

吉原 その通りです。中国経済は依然として日本経済の4分の1です。9%〜10%で成長しているとしても・・・日本企業の将来の成功はアメリカやヨーロッパの激しい市場での真剣な競争にかかっています。中国の市場でもそうです拡大が起きているのが中国市場だからです。

博士 私が言ったように日本は長期的な計画には長けている。日本は長期的計画では目覚しい進歩を遂げるだろう。問題は少しよくなったとはいえ日本の人々が時に活動の拠点とする外国の人々の心理を理解しないことだ。日本の特殊な性格ゆえに・・・だが新世代の日本企業経営者たちはそのことを非常によく学びつつある。国際化の問題点の一つは世界的な生産過剰だ。自動車をはじめいくつかの分野で・・・従って、一つの国ではなく世界的なベースで生産力の後退が起きるだろう。企業が世界的な買収にあったり、どこに位置しているかといったことが競争にかかわってくる。これが国際的な競争と言うものだ。

日高 2005年、ヨーロッパととアメリカの関係はどうるでしょうか?特にブッシュ政権との・・・

博士 2004年、関係はよくなかった。ヨーロッパの人々はアメリカ大統領選挙の結果に失望した。だが今や双方とも理解しヨーロッパの人々もブッシュ大統領とやっていこうとしている。ブッシュ大統領としても常に批判の対象でいたいとも思ってはいない。従って、アメリカとヨーロッパの関係は調整されるだろう。アメリカと日本の関係が2004年悪くなったことはない。良好な関係が続く。たぶんさらに改善される。もっとも今でも極めて良好だが。中国との関係は基本的には良好だ。だが状況に従って不断の調整が行われる。中国経済の変動や台湾問題などだ。アメリカの新聞がアメリカと世界の難しい関係について云々しているが日本の関係については本当ではないし中国、ロシア、インドについても本当ではない。アメリカとヨーロッパの関係について言えば、大統領が2月にヨーロッパを訪問すれば関係は大きく改善に向かうだろう。


(私のコメント)
ロシアのプーチン大統領は人権問題などでイメージダウンして、かつてのソ連時代に戻るかのような印象ですが、キッシンジャー博士にとってもプーチン大統領は油断できない相手だ。ユダヤの石油財閥を強引に国有化して、再び中央政府の権限を強化するなど、将来は再び冷戦時代のような米ロ対決時代が来るのかもしれない。博士としては挑戦してくれば受けて立つといっているが、当面は敵対関係にはならない。

またロシアは西欧型の民主義国家になることもないだろう。それは国土が広大で統治が難しく、帝政国家でなければ統一が保てないからだ。この点では中国も同じであり実質的には帝政国家だ。帝政と言っても大統領は選挙で選ばれますが、実質的なものではなく形式的な手続きが行われるに過ぎない。この点ではアメリカも帝政国家になりつつあるのだろうか。

キッシンジャー博士はドルについては、意外なほど楽観的であり、ユーロがドルにとって代わるとは見ていない。ブッシュは赤字を半分に減らすとも言っているし、投資先も貯金先もドル以外にはないとしている根拠は何なのだろう。イラクに拠点を構えて産油国に睨みを利かせればうまく行くだろうが、イラクに米軍がいつまでもいられるとは思わない。イラクで失敗すればドルは紙切れになりかねない。

インタビュー全体を見ても博士は非常に饒舌ですが、ドルに関する問題には言葉が少ない。やはりユーロの挑戦が気がかりなのではないかと思う。ユーロにはロシアや中国も一枚絡んでいるから、ユーラシア連合とアメリカ連合の構図がだんだんと見えてきて、見回してみたらアメリカの味方をしてくれる大国は日本とイギリスしかないという考えは博士にはないようだ。

ヨーロッパとアメリカが再び関係を改善していくには、キッシンジャー博士がヨーロッパを駆け回って改善しなければならないのでしょうが、アメリカ国内のキリスト教原理主義者たちはどう考えているのか、アメリカ自身の保守的な体質が目立ってきているだけに、ヨーロッパとの融和は博士が考えているほど楽観的には考えられない。

最後は日本との関係ですが、これもキッシンジャー博士は驚くほど楽観的だ。小泉首相が首相でいる限りは楽観できるだろう。日本の政治家なら楽に扱えると思っているのでしょうが、アメリカにとって一番頼りにしなければならない国は日本であり、日本がある程度自立して経済的にも外交的にも軍事的にもアメリカと対等な同盟関係を築くことがアメリカにとってもプラスになるが、日本の政治家にそれだけの気概のある人がいるのだろうか。

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