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1999年国際情勢セミナー年間研究レポート・中国分析「ネオ・ナショナリズム」と「多極化」
http://www.asyura2.com/0411/hasan38/msg/546.html
投稿者 愚民党 日時 2005 年 1 月 24 日 05:23:32:ogcGl0q1DMbpk
 

国際情勢セミナー年間研究レポートの送付について

http://asyura2.com/sora/bd4/msg/224.html

投稿者 gaattc 日時 1999 年 11 月 03 日


はじめに−−「ネオ・ナショナリズム」と「多極化への復帰」の時代
 
 21世紀は「中国の世紀」といわれるが,そうした中国問題の重要性は,西太平洋の沿海地域に及んだ工業化の波が中国の経済成長を促進するというベクトルとヨーロッパ,カスピ海周辺から陸路を経て中央アジア,ロシア極東部,中国内陸地帯へと及ぶもう一つの新しいベクトルとの接点にアジアの大国,中国が存在するという視点を加えたときに,はじめて地球規模の中国問題の重要性とその新たな意味合いが浮上してくるといわざるを得ない。言うまでもなく,この問題は,最近の日本が推進し始めた「ユーラシア外交」とも関連しており,1997年の「三つの大事」といわれたケ小平の死,香港返還,中国共産党十五全大会といった難題をなんとかくぐり抜けた江沢民政権が,一連の米中,中露,日中の首脳会談を展開してきた点とも論理的には符合する。

 さらにこれは,アメリカによるNATOの東方拡大がロシアや中央アジアの旧ソ連の分離主義とかかわり,ひいては「平成のシルクロード」を経てアジアの大国,中国のナショナリズムに根ざした「華夷秩序」に出会うことになるという,「ユーラシア国際システムの誕生」とそこでのパワー・バランスという側面ともかかわっている。従来われわれは,21世紀を「アジア,中国の世紀」と主張し,東南アジアの拡大ASEANを含めた西太平洋地域の成長という側面に目を向ける傾向が強かった。もとよりそうした視点が重要であることはいうまでもないが,冷戦後の今日,21世紀に向けた世界新秩序を模索するにあたって,今一つ新しい国際システムが中央アジアを中心にしてグローバルなかたちで出現しつつあることに対しても,目を向けておく必要があろう。

1 中国共産党十五全大会の分析−−人事を中心にして

 中国共産党十五全大会は,江沢民体制の今後を占ううえで多くの示唆を与えている。党のナンバー3の実力者,喬石を排除したことは,ナンバー2ながら総理の座を任期満了で降りなければならない李鵬の全人代常務委員長ポストへの転出を可能にした。朱鎔基副総理がナンバー3の座に格上げされたことは,彼が李鵬の後継総理であることを印象づけた。政治局常務委員のニューフェイスは尉健行(党中央規律検査委主任)と李嵐清(副総理,前対外経済貿易相)の2人にとどまり,高齢のため退任した劉華清中央軍事委副主席に代わる軍人の常務委入りはなかった。新たな江沢民指導体制は,素直に受け取れば反腐敗の綱紀粛正(尉健行)と国際経済重視(李嵐清)で内政,とくに経済重視の姿勢を鮮明にしたといえる。

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