２００５春季生活闘争/当面の方針

http://www.jtuc-rengo.or.jp/new/kangaeru/koyou/tousou2005/toumen/sono2.html

第2回中央闘争委員会／2005.1.20

２００５春季生活闘争　当面の方針（その２）

I． 最近の特徴的な動き
　 　連合は、1月18日に春季労使交渉をめぐって日本経団連との首脳懇談会を開催した。
　賃金改定について、「経営側としても従業員を大事にする姿勢を持っているが、一律アップの余地は少ない。個別企業の判断で余裕があれば賃上げすべき」との考え方を示した。連合として規模間格差の是正や均等待遇への対応を求めたものの、前向きな見解は示されなかった。
　社会保障改革について、「早急に抜本改革を行うことが不可欠であり、労使共同で努力する必要がある」との認識で一致した。
　地域での雇用対策については、「地方経協の意見も聞いて、労使就職支援機構の継続などを検討する」とした。（詳細は、「日本経団連との定例首脳会談の概要」を参照）

　1月21日から通常国会がスタートする。政策課題に対し、以下の最重点課題と重点課題を設定し、取り組みを進める。
＜最重点課題＞
・これ以上の負担はもう限界　定率減税の縮小・廃止反対
・安心の年金・介護・医療を　社会保障制度の抜本改革実現
・働き方による差別を許さない　パート労働者の均等待遇法制化
＜重点課題＞
・若者と地域に元気と活力を　雇用と地域活性化の予算編成
・労使協議なき賃金決定に反対　公務員の労働基本権確立

II． 当面の闘いの進め方
１． 政策制度の取り組みと行動
　 　「2005年春及び第162回通常国会に向けた政策・制度実現の取り組み方針」（1月20日第18回中央執行委員会で決定）に基づき、「格差拡大と負担増の小泉構造改革にＮＯ！」の全国運動を展開する。
　産別・各組合は、政策重点課題に関する職場学習会の開催や機関決議などを行う。
　地方連合会は、上記の活動に連携して取り組むとともに、地域での集会や街宣活動、地方自治体への要請活動、地方議会での決議採択、団体署名などに取り組む。

２． 職場総点検活動と要求提出に向けた準備
・ 各組合は、1〜2月を中心に職場点検活動を行い、法律・労働協約の遵守、安全問題への対応を徹底し、公正なワークルールを確立する。
・ すべての組合は、「要求書は、原則、２月末まで､遅くとも３月末までに提出する」との方針にそって準備をすすめる。前段における職場総点検活動を強化し、その結果なども踏まえ要求づくりを行う。
・ 各産別は、主要組合の平均的・標準的な賃金カーブ維持分や定期昇給相当分を２月末までに連合に報告し、連合はこれを公表する。

３． 中小・地場共闘強化の具体的進め方
中小・地場共闘について、以下の枠組みで具体化をはかっていく。
　 （１） エントリー参加基準
　要求書を提出し、交渉を展開する中小組合（組合員300人未満の組合）で、おおむね6月末までに解決が見込める組合とする。

（２） 産別登録
　参加基準を満たす組合を抱え、連合と連携し中小・地場組合の交渉を支援する産別は、１月末までに連合中小共闘センターへ登録する。

（３） 組合報告
　産別は、業種（製造業、商業・流通、交通・運輸、その他業種）、規模（100〜299人、100人未満）、解決見込み時期ごとの組合数、組合員数を２月末日までに連合中小共闘センターへ報告する。

（４） 賃上げ集計
　産別は、集計日程にあわせ単組ごとの賃上げ妥結結果を連合中小共闘センターへ報告する。連合は、賃上げ集計結果を発表する。

（５） 地方連合会の対応
　地方連合会は、地方中小共闘センターを必ず設置し、産別地方組織等と連携、参加組合を集約し、共闘強化の具体的前進をはかる。また、状況に応じ、地方中小共闘センターを拡大し、産別地方組織の代表者や単組代表者も参加させる。こうした取り組みを支援するため、産別は、産別地方組織や単組、支部の指導をする。

４． 企業内および社会的な最低賃金の規制
　産別、地方連合会は、「2005年最低賃金の取り組み方針」にもとづき、具体的な取り組みをスタートさせる。特に、中央・地方の連携を強め、日本経団連などの主張する産業別最低賃金廃止の動きなどに対抗するとともに、法定最賃の水準の引き上げに効果的な取り組みを行う。


III． 当面の日程
１． 機関会議
　 1月18日 第2回戦術委員会
1月20日 第2回中央闘争委員会
2月15日 第1回拡大戦術委員会
2月17日 第3回中央闘争委員会
3月 8日 第3回戦術委員会
3月10日 第4回中央闘争委員会
3月**日 第2回拡大戦術委員会

２． 諸行動
　 2月3〜6日中心 なんでも労働相談ダイヤル
2月 8日 社会保障抜本改革に向けたシンポジウム　ウィメンズプラザ（渋谷）
2月 9日 春季生活闘争開始宣言集会　文京シビックホール（後楽園）
2月18日 パート・契約労働者の集い　社会文化会館（永田町）
2月22日 格差是正フォーラム　池之端文化センター（湯島）
3月 5日 中央総決起集会　代々木公園
3月 8日 国際女性デー・全国統一行動、中央集会　読売ホール（有楽町）
3月30日 中小共闘「情勢報告交流会」　ラングウッド（日暮里）



以　上


■お問い合わせ先：連合春季生活闘争情報センター■

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