最後に「大切なのは自分をしっかりもつことだ」と締めくくっている。旧来の体制秩序を個人を圧殺しても擁護したいはずだが、自発的な体制派づくりをしたいという現われなのだろう。ところが、処分ではそれは作れない。そこに彼らのジレンマがある。そのジレンマを突破できるものは、彼らの中からは生まれないだろう。靖国体系で支配しようとする者ではなく、靖国体系で支配される者によってこそ、そのジレンマは突破されるだろう。
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