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ワープロ文化の果てる時【がんばれ!!ゲイツ君】
http://www.asyura2.com/0411/lunchbreak4/msg/453.html
投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 12 月 23 日 12:12:37:WmYnAkBebEg4M
 

(回答先: ActiveXの裏側(その2)【がんばれ!!ゲイツ君】 投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 12 月 23 日 11:58:40)

ワープロ文化の果てる時【がんばれ!!ゲイツ君】
http://www.asahi-net.or.jp/~FV6N-TNSK/gates/office.html

 news.com で久々にActiveXの特集が組まれていますね。
 内容はActiveXが不発に終わった点についての考察や、もはやMS自身がActiveXを 見捨てつつあることなどが記載されています。
 セキュリティに関しては、「There is no security with ActiveX」と言ってますが、 まぁ当たり前のことですね(:-P

 MS自身がもうすでにActiveXを見放しつつあるというのは去年の夏位から言われてます。 例えば今MS自身のサイトからActiveXコンポーネントを探そうとしてもさっぱり見付けられないですね。 (少なくとも私には出来なかったです)

 まぁ、ActiveX自体Javaに対抗して慌ててMSがでっちあげた代物だしね。
 人気プロダクトがあるとそれをマネした製品をあとから持って来てぶつけて来るのは 言うまでもなくMSの常套手段なわけですが、今度ばかりはユーザーもバカじゃぁ無かった ようです。まぁクロスプラットフォームがウりのプロダクトに対して、自分ちの縄張でしか 動かないものを持って来て引き込もうとするなんてゲイツ君もいかにも露骨すぎたとしか 思えないですもんね。
 それでActiveXがダメだと見るや、今度は内部からの撹乱作戦に出たのがJ/Directってわけですけどね

 その中で日本版では読者投票の結果の部分が翻訳されています。題して、
「読者はアクティブXに”ノー”」
 まぁ投票結果は実際cnetのページを見て頂ければお分かりだと思いますが、当然でしょうね。 ちなみに、infoseekなんかで検索してみると、JavaとActiveXのキーワードのヒット数の差はこの結果より もっと開いて、20倍近くの差があります。

 記事中には、「イントラネットではある程度使える」という内容のコメントも載ってましたが、 せっかく作ったものがインターネットに応用できないのがハナっから解ってるのにあえて ActiveXを使う理由も無いですね。最初っから社内向けプロダクトならもっと別な言語を 使うだろうし。

 というわけで、MSがよからぬことを考えて鳴り物入りで世に放ったActiveXですが、末期状態ですから もうそろそろお坊さんでも呼んでお葬式の準備をはじめといた方がいいように思います。

 まぁ見捨てるとなったら早いMSですからね。Windows3.1だってまだ需要があるのに 完全に見捨ててますからねぇ。CorelとかはまだDOS版のワープロも出してるというのにね。
そういえば、MSがWindows98(だったかな)のリリースが遅れた理由を、
 「Windows3.1からの移行をサポートしたためだ」なんてわけのわからないことを言っていたのを 思い出しました。
 Windows95へも移行できないでいるユーザーが、どうやったらActiveDesktopなんてものがウリの Windows98へ移行することが出来るんでしょうかね。ひょっとしてCPUダブラーとかRAMダブラーとかが 標準で入っているとでも言うんでしょうか。あ、トリプラー位じゃないと無理かもね(笑)。

 さて、先々週と先週の二回に渡り「ソフトハウス物語」シリーズをお送りいたしましたが、 意外と好評だったので驚いています。
 さくら銀行の件とかも内部情報を頂いたりとか(笑)、またそれ以外にももっとお伝えしたいこと もあるのですが、3週続けるとさすがに新鮮味が薄れるような気がするので(^^;ここらへんに しておきますね。まぁまた続編をお送りしましょう。

 そうそう、去年はこの時期MacEXPOの話題を話したんだけど、今年はどうしても都合が付かなくて 行けなかったんですよね。互換機がだぁーっと展示されてればまだ無理してでも行こうかとも 思ったんですが(笑)、まぁでも結構盛り上がったようですね。

 で、今日はちょっと別の話題をお話ししましょう。

 第52話で、あまりにも露骨なMSヨイショ記事を雑誌のことをお話ししましたが、 同じ雑誌が97年度のPC関連製品の部門別MVPという特集を組んでいました。その名も
「PC computing '97 MVP Japan」(笑)。

 で、これのビジネスアプリケーション部門でのMVPは、なんとあのOFFICE97。 インターネット部門でのMVPは、これまたMSIE4.0だそうです。
 この雑誌にはここで言っているMVPという定義が書いていなかったんですが、これ多分 MOST VAIKIN PRODUCTの略か何かなんでしょうね。

 ここの編集部の方は、IEがあれだけバグ騒動はもとより、Windows自体を起動させなくなるなどの 害悪を撒きちらしたことや、OFFICE97もこれまたろくにテストもなされないまま史上最悪の 品質で出荷され、ワープロではファイルフォーマットいんちきしまくりでエクセルは 平気で計算間違うし、 おまけにそのバグフィックス版がろくに修正もされていないくせに 有料で配られたということを知らされていないんでしょうか。
 書評にはこれらの日本中を大騒ぎさせたバグ騒動の件に全く一言も触れていないんで、 これはソフトバンクの社内はもう情報隔離に遭っているとしか思えませんね。よくこんなんで 編集者つとまるよなぁ。まぁ知ってて言わないんなら週刊アスキーと同じだし、 あそこまでひどいとは思わないから、やっぱり社内で意図的な情報封鎖が公然と行われて いるんでしょうね。いや〜まるで戦時中の日本ですねこりゃ。お可哀想に同情致します。

 で、実はここらへんの腐った雑誌社の記事について言うのが今日の本題じゃあありません。

 この記事の冒頭に、こんな文章がありました。

 「ビジネスで最も使われるアプリケーションソフトは、ワープロソフトと表計算ソフトである。」

 別段なんてこと無い文章なんですけど、これ見てふと思ったんですね。
 「一昔前なら、確実にそうだっただろう。でも今は違うんじゃぁないか」

 パソコンは当然それだけじゃぁただの箱なわけで、その普及には時代に応じてさまざまな アプリケーションの存在が不可欠であったのは言うまでもないですよね。その中でも ハードの普及に決定的な役割を果たしたソフトのことを「キラー・アプリケーション」って 言うのは御承知の通り。

 AppleIIの普及には、表計算ソフトのビジカルクが、IBM-PCの普及には、同じくLotus-123が その役目を担ってきました。で、米国ではこうした表計算ソフトが時代の表舞台を飾って 来たのに対し、日本でNEC-PC98の普及にその役割を果たしたのは間違いなくワープロソフトの 一太郎でした。

 これはまぁ解りますよね、英語圏じゃぁ昔っからタイプライターなんてものがあったのに 対し、日本で和文タイプなんて言ったら数百万とかしたから、コンピュータで奇麗に 文章が作れてそれが30万くらいで買えるなんてものすごく画期的だったわけです。

 しかし、当時の一太郎に代表されるワープロに求められた機能は、ほとんど 「日本語が自由に入力、編集できること」と、「それを保存して印刷できること」位でしか無かったように 思うんですよね。
 それがしたいから、ワープロソフトを買う。一枚目のドライブにMSDOSが入った一太郎の起動FD、 ニ枚目のドライブに辞書と文書保存用のFDを入れて98をリセットすると、一太郎の ロゴが出て、ワープロが立ち上がる。そこで文書を作成し、プリントアウトし、それを 必要な分だけコピーし、人に配る。

 しかし、今って、会社で一番使うソフトって、ワープロかなあ。
 間違いなく、メーラーじゃぁないんですかね。

 自分自身のことで申し訳ないんですが、実は私、ワープロを使う機会ってのは、 今では本当に少なくなりました。だって、上に書いたような、文章書いてプリントアウトして それを必要なだけ配るなんて、全部メーラーの同報で一発でできてしまうもんね。 社外に出す文書も、よっぽどなことが無い限りメールで済ましてしまいます。
 どうしても体裁が整っていなければならない文書(紙のマニュアルとか仕様書とか)の場合は、 よっぽど使いやすいDTPソフトを使います。VISIOという手もあるけど、しかしこれも滅多にないです。

 たまにWORDのデータとかが添付で送られて来たりすることもあるけど、まぁそういった メールは経験的に言ってたいしたことが書いていないから無視して全然問題無いです(笑)。 本当に読んでほしい内容なら、誰もわざわざワードで書かないで直接書いてきますからね。 (一度、このおかげで会社の同じ部の中で、私だけウィルスにかからなかったという事もありました(笑))

 こういったことを真面目に考えてみると、もうワープロ文化ってのは終焉を迎えつつあるんじゃぁないか という気がしてなりません。ワードが広まっているように見えるのも、 OFFICEパッケージに埋もれた見せかけだけのシェアだけのようにも見えます。
 いたずらに高機能を追求して、その巨大さ、また重さに歯止めが利かなくなっている、 それでも、そんなワープロソフトを黙々と使い続ける。この状況、まるでバブル崩壊直前の 日本経済を見ているようで寒気がしてきます。

 で、このワープロ文化の崩壊の序曲を自ら奏でているのは、他ならぬワードのような気が します。使い勝手の悪い、操作性の悪い、なおかつバグがてんこ盛りのソフトが平気で 広まる異常事態が、この先も長く続くとは思えません。
 たとえば、一つの部署で皆してWORD95を使っていたとします。そこに一個だけでも WORD97が入ってごらんなさい。そいつがそれを無神経に添付してメールに載せて 送った瞬間に、それを退治するという浄化作用が働かない部署なら、文書の互換がなくて読めない というただ一点の理由だけのために、またたくまにウィルスの如くWORD97が広まってしまうに 違いありません。(ウィルスそのものだという話もありますが(笑))
もちろん、使い勝手とは全く別の話です。こんなバカな話は無いでしょう。

 今年に入って、 マクロウィルスがまた猛威を振るっているようです。まぁこれ、MS製品の寡占状態が 諸悪の根源なのですが、案外こういった所からもワープロ離れが進んでいくのかも知れません。
 思えば、一太郎もV6.3までは比較的評価が高かったと思います。明らかにWORDを意識したV7から 何かおかしくなってしまいました。
 一太郎で幕を明けた日本のワープロ文化は、バブル同然の肥大化の後、ワードによってその幕を 降ろされる。これも決して冗談ではないかもしれません。


 ねぇ、あなたのその文章、本当にワープロで書く必要って、あるのですか。

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