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「自由人」とは何か?
http://www.asyura2.com/0411/lunchbreak4/msg/745.html
投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 1 月 03 日 17:50:57:YdRawkln5F9XQ
 

(回答先: あなたの抱負は「世界支配者」のそれのように聞こえる。 投稿者 ピエロ 日時 2005 年 1 月 01 日 23:45:42)

ピエロさん、お付き合いいただきましてありがとうございます。
あなたのような方との対話こそが私にとって一番勉強になる対話です。
今年もよろしくお願いします。

さて、早速ですが、
「自由人」あるいは「自由」とは何でしょうか?
私にとっては自由人や自由とは少なくとも現在の世界に存在しない
ものに思えます。

あなたはまさにご自身が自由だとおっしゃるわけですが、
それは何故でしょうか?

もしいるとするならば権力の意志と自分の意志が一致し、
自分の生涯において何も障害が無い人が主観的「自由人」なのかも知れません。
しかし、私にとってはそのような人も現システムの奴隷であると考えるので
主観的自由は存在し得ても客観的自由は未だ存在せざるものと思います。

>あなたの抱負は「世界支配者」のそれのように聞こえる。

それは「言い得て妙」かも知れません。
まさに、現システムに代わる世界システムを構築しようとするのですから。

しかし、そのシステムは私個人や様々な個人にとって他者の犠牲の上に
メリットを与えるものではありません。
システムそのものが支配者なのであり、個々人は支配者にはなり得ません。

あえて言えば、コンピューターが人間を支配するものとなるでしょう。
個々人の主観的判断よりも人間の理性を理想化したコンピューターの
論理の方が個々人を幸福にする事になるからです。

しかも、コンピューターの目的は個々の人間の幸福であり、それ以外の
目的はコンピューターにはありません。
これをディストピアと思うかどうかは意見が分かれるでしょう。
人間以上のものとして人間の理性の権化としてのコンピューターが
人間を支配する事になるのです。
その方が人間は幸せだと考えます。

http://www.asyura2.com/0411/lunchbreak4/msg/681.html
>投稿者 ピエロ 日時 2005 年 1 月 01 日 23:45:42:6ZXPwYGtiVzGA

>(回答先: 今年の抱負 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 1 月 01 日 23:30:58)


>「社会設計論者」「ユートピア論者」
>いろいろ言えるけど、私の嫌いな連中ばかりだ。

あなたが嫌いである気持ちはよく分かります。
あなたは「自由」に振舞いたいのであり、
ユートピアやよりよきシステムを作る為に努力するのは嫌いだし、
そのような人々から倫理を押し付けられるのもまっぴらだからです。
排気量の多いスポーツカー(真っ赤なフェラーリのような)
を乗り回したいというような人なのでしょう。
しかし、あなたのような自由人が地球を滅ぼしつつある事もまた事実です。

>「自由人」が増えれば、「社会はどうなってしまうんだろう。」と不安がるあなたの感>受性は
>「ファシズム」と呼ばれる醜悪なものとだぶって見える。

確かにファシズムなのでしょう。
しかし、このファシズムの目的は人類や地球の未来の為のファシズムであり、
一国の利益の為のファシズムではありません。
唯一正しいファシズムなのです。
あなたのような人が増えた事によって世界は崩壊しつつあるのです。
つまり個人の自由とは世界を破壊するものとして機能してきたのです。
「例え世界が滅びようとも私は自分の好きな事をする。」という態度があなたの態度
なのです。

>たしかに、私のような「自由民」が増えれば、あなたが隷属していてそこから安定と安>心を得ている
>「現行システム」、現実的には「会社」の存立も危うくなるかもしれない。

逆です。
あなたのような主観的・自称「自由民」によって市場経済は支えられ
現体制を命がけで補完しているのです。
金を使い過ぎて首が回らなくなって自殺するような「自由民」によって
市場経済は支えられているのです。

あなたのような自称「自由民」こそがこのシステムから一歩も外に出たがらない
人々であり、私のような「システム変革派」は、このシステムを変えようとしている
のです。
隷属とは逆です。
マルクスも一つのシステム変革案を出しましたが、
彼の理論はシステムそのものに向かわず、人間集団同士の争いに矮小化してしまった
為に破産しました。
私はシステムそのものから照準をビタ一文ずらしません。

>自らの不安を紛らわすために、価値あるもの、真実、美を破壊してまわる化け物。

私の不安は現体制であり、変革の方向こそが不安を解消するものです。
「価値あるもの」とは「全ての人々が笑って暮らせる世界システムの構築」です。
「真実」とは、現システムが利潤追求を至上の価値として動いている事です。
「美」とは「社会的に刷り込まれた意識」であり、権力保持の為のイデオロギー装置
です。
それは美意識の変遷によって証明されております。
平安時代の美人が現在では美人とはされないという事などです。

>これがあなたのような人達から私が受ける印象だ。

あなたは、現体制のイデオロギーをビタ一文疑おうとしない「幸せ者」です。
あなたのような人々から革命派は常に差別を受けております。
「現体制のいい点を理解しない人々」として。
革命派は現体制のいい点を理解していないのではなく、
歴史的に変革が行われてきた結果としての現体制でもなおかつ問題が生じる原因が
何かを考察し、その核心部分を変革しようとしているのです。
畢竟、変革に関する記述ばかりになるので、現体制を少しも評価していないように
勘違いされます。
しかし、現体制のいい所は認めた上で悪い部分について変革をしようとするから
革命派なのです。
よりよき未来は無媒介的に生じるのではなく、現体制を媒介として生じるのです。

>「自然は意図なき偉大だが、人間はいつも意図したものとは違うものを実現してしまう>喜劇役者だ。」

自然を損なわないようなシステムを意図的に作り出すべきです。
それこそが人類がようやく意識し始めた課題なのです。
以前の人類にとって自然は無限であり、人類によって破壊されるものではないと
考えられてきました。
マルクスも、生産力の増大を手放しで喜ぶ傾向がありました。
我々はローマクラブの「成長の限界」や「沈黙の春」によって地球の有限性や
「環境を破壊しない経済活動」の必要性に気づき始めたのです。
宇宙船地球号という観念やガイア理論が必要なのです。

>あなたの意図はなんだ?

上記の通りです。

>それが実現してしまう結果について、思いをめぐらせてもいいのではないか?

結果は、
地球環境が再生し、人間や全ての生命体が幸福な生を享受する事です。
その為に世界政府やコンピューターが管理する社会です。
国益は世界益(地球益)に従属します。

全てのアイデンティティーは尊重されます。
その結果、アイデンティティーは無意味化します。
その結果、紛争が不可能になります。
紛争はアイデンティティーを元にした集団間の支配願望によって生じてきたからです。

「自由人」という体制補完のアイデンティティーこそが真っ先に批判されなけれれば
なりません。
権力に対峙しているのは自由人ではありません。
権力の本質を暴露し、システム変更を目指す者こそが権力に対峙しているのです。

システムの対案無しに個人が「自由だ!」と言って権力に対峙しているつもりに
なっているのは幻想です。
全ての個人は自由ではあり得ないからです。
システム変更こそが将来の自由の為の条件です。

「国家」や「権力」に対して「個人」や「自由」で対峙するのは不可能です。
そういう事ができると思う人は幻想を抱く人であり、
革命を妨害する人です。

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