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【米宗教保守層の二重基準という偽善の現れ】チェイニーの娘の同性愛と周囲の対応【JANJAN】
http://www.asyura2.com/0411/senkyo6/msg/245.html
投稿者 転載バカボン 日時 2004 年 10 月 16 日 06:42:18:kkVgFyCLlyr/.
 

http://www.janjan.jp/world/0410/0410159734/1.php
チェイニーの娘の同性愛と周囲の対応 2004/10/15

 候補者討論会が全て終わり、選挙戦もあと半月少しを残すのみとなった。討論会に関する筆者の予想は見事に外れてしまい、ブッシュが第1回で「完敗」を喫する結果となった。これまで、非常に効率よく機能してきたブッシュ政権のメディア戦略が、肝心の大統領本人に対するコントロールを失ってしまったことの背景には、何か理由があるのだろうか。

 大統領上級顧問のカール・ローヴは、TV局が相手の発言中には自分を放映しないという取り決めを守ると信じた、というような過ちを犯すような素人ではない。さすがのブッシュにとっても、イラク状況をめぐる詭弁を押し通す上での心理的な無理が、ついに過大になったということかもしれない。州ごとの情勢を集計した調査によれば、いまでもブッシュが優勢という見方があるが、全国的な支持率調査では、討論会後、両者が再び接戦状態になっている。

 副大統領候補を含めて4回の討論で、筆者にとって最も印象に残ったやりとりは、同性愛者であるチェイニー副大統領の娘に関するものである。昨日の討論後、ペンシルヴァニア州ピッツバーグ市郊外で、チェイニーの妻、リン・チェイニーが、娘に言及したケリーを”He is not a good man.”と言ったとの報道があった。

 ペンシルヴァニア州は、最後に残った激戦10州の1つである。ピッツバーグは筆者の家族が住む町であるが、民主党の選挙登録者が、共和党の5〜6倍という民主党の金城湯池である。しかし、一方、レーガン政権時に”Regan Democrats”と呼ばれた、民主党支持の労働者でありながら、レーガンの保守的社会政策を支持してレーガン支持に回った層が多かったところでもある。カトリック教徒が多く、妊娠中絶問題、同性愛者の権利問題では、保守に共感する土壌がある。ここで、チェイニー夫妻が選挙運動をしているのは、ペンシルヴァニアを取るためには、この層に訴えかける必要があるためである。

 チェイニーの娘が討論で取り上げられた最初は、副大統領候補討論である。エドワーズが、同性愛者の「結婚」を認めるか否かの質問で、同性愛者の権利を認めるべきという回答をする中で、チェイニー夫妻の娘への愛を讃えるという文脈であった。ここで驚いたのは、チェイニー自身が、ブッシュの政策である同性愛結婚を禁止する憲法修正案を支持せず、エドワーズに対して「私達への暖かい言葉に感謝します」とのみ発言したことである。司会者は「それだけですか?」と念を押したが、チェイニーは、「これだけです」と言ったのである。

 チェイニーは、ハリバートン疑惑で知られるブッシュ政権の立役者であり、また、エドワーズも攻撃した議員時代の投票記録からも分かるように、「極右」政治家である。チェイニーの娘は、以前から自分から同性愛者であることを公表し、現在はブッシュ陣営で仕事をしている。チェイニーは、ブッシュの憲法修正案に反対の立場を明らかにはしていた。しかし、候補者討論の場で、公然とそれを態度で示したことは、筆者にとっては大きな驚きであった。

 妻のリン・チェイニーは、キリスト教保守派の価値観に立つ評論家・社会運動家であり、政府の役職も歴任してきた。リン・チェイニーのケリー批判は、ケリーが、同性愛は「嗜好・選択」の結果か、生まれついてのものかについての議論で娘に言及したのは、プライヴァシーを侵す低劣な政治的発言である、というものである。リン・チェイニーの発言は、彼女が” A Bad Mom” であることを明るみに出してしまった。

彼女は言葉とは裏腹に、娘への愛よりも、「同性愛は神の意志に反する罪である」という「政治的価値観」を優先させたのである。同性愛の娘をそのまま愛しているならば、彼女のことに言及されたところで、それが、今回のような「家の恥を明かされた」というような反応をするわけがない。副大統領は、娘が討論で言及された時に、全く非難をしなかったのである。リン・チェイニーには、同性愛者たちや、同性愛者を持つ家族たちが、憲法修正案により、どれだけ脅威を感じているか理解できないのであろうか。むしろ、自分の社会的立場を覆されてしまう脅威の方が、彼女には大きいのであろう。

 この一連のやり取りで見えることの1つは、宗教保守の偽善性である。聖書の倫理を、そのまま現実にあてはめようとする彼等であるが、実は、その主唱者たちが、教えに反することをやってきた事例が山とある。そして、彼等は自分に関しての「罪」が明るみにされると、そのことに関してのみ、突如として寛容になるのである。

超保守のラジオ・トークショー司会者で、影響力の大きいラッシュ・リンボーが、自分が薬物依存になって治療を受けた後、それまでの自己責任論を捨てて、依存症だけには「自分ではコントロール出来ない病気だ」と言い出したことは、記憶に新しい。他の問題については、強硬な小さい政府論の政治家が、自分の家族が抱える病気やその他の問題についての政府支出には積極的になる例も、枚挙にいとまがない。

 もう1つの点は、チェイニー副大統領のような人物にすら、公的な場であのような振る舞いを強いる、ブッシュのキリスト教保守派への媚へつらい政策の非人間性である。チェイニーは、自ら、ブッシュ政権の国民分断の意図を証明してしまった。ケリーが勝つためには、ここを衝く必要があるというのが、筆者の信じるところである。

(佐藤学)

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