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子連れでのイラク旅行なら「自己責任」などと責め立てたりはいたしませんよ。(読売新聞)
http://www.asyura2.com/0411/senkyo6/msg/565.html
投稿者 月読 日時 2004 年 11 月 04 日 18:41:41:ydTjEPNqYTX5.
 

(回答先: 悲しいよ(Negative Stories) 投稿者 あややの夏 日時 2004 年 11 月 04 日 17:06:14)

2004年7月8日(木) 読売新聞より(氏名は伏せ)

夏休み、イラクを旅行したよ
川崎の小3・□□さん
 ◆昨年夏の体験、両親が映画化 「友だちできてうれしい」

 神奈川県川崎市に住む小学3年、□□□□(□□)さんは昨年の夏、両親とイラクに2週間、家族旅行をしました。その時の様子が『戦場の夏休み 小学2年生の見たイラク魂(だましい)』という映画になりました。イラク戦争が終わって1年あまり。暫定政府(ざんていせいふ)ができましたが、テロは今も続いています。しかし、1年前に撮(と)った映画からは、ふだんのニュースからは伝わってこないイラクの人たちの日常生活を見ることができました。

 家族旅行の計画が持ち上がったのはイラク戦争が終わった昨年5月。父親で新聞記者の□□(□□□)さん(52)は戦争が始まる前の2002年暮れ、イラクを訪れ、お風呂屋さんやパン屋さんなどに取材しながらビデオに撮(と)り、映画にしました。戦争後、「彼らは今どうしているだろう」と気にかかり、再び映画を作るためイラク行きを決め、妻の□□□(□□□)さん(35)に相談したところ、□□さんも連れて、家族で行くことになりました。

 □□さんはイラクで戦争があったことは知っていましたが、イラクのことは、〈変わった文字を使い、女の人が何かをかぶっている〉ぐらいしか知りませんでした。誘われた時も、「何で?」と思ったそうです。

 現地の治安や気候、食べ物などを念入りにチェックして7月26日出発。ヨルダンのアンマンで、ミネラルウオーターをたくさん買いこみました。50度もの暑さの中を、バスに12時間も乗ってバグダッドに向かいました。爆撃で壊(こわ)された橋があり、ヒツジ飼(か)いのおばあさんが歩いていました。バグダッドでは、お父さんが前に取材した人に会うために訪(たず)ねた家のテレビで、アニメ『ちびまる子ちゃん』をやっているのに□□さんはびっくり。

 □□さんが一番印象に残ったのは孤児院(こじいん)に行ったことでした。戦争で親を亡くした子どもたちに鶴を折ってみせ、デジタルカメラで写真を撮り合いました。子どもたちは、□□さんを外に連れ出して遊んでくれ、すっかり仲良しになりました。「言葉は通じなかったけれど友だちになれてうれしかった」と□□さん。

 それから1年。戦争はとっくに終わったはずなのに、今年に入っても日本人が人質(ひとじち)になったり、各地でテロが起こったりと、まだ平和は訪れていません。□□さんも「友だちになったあの子たちは元気でいるかなあ」と心配しています。私たちも毎日、ニュースを見ながら、イラクの人たちに、1日も早く本当の平和が訪れてほしいと思いました。

 ところで、私たちは「小学2年生がイラクに行くのは危険では」とすぐ思ってしまいましたが、□□さんは「私たちが出かけたころは、戦争後で一番落ち着いていた時期で、日本人への危害(きがい)もなかった。その後、どんどん状況が悪くなった。危険な所に行くにしても、十分に調べ、その見極(みきわ)めが大事です」と話します。(後略)

http://www.yomiuri.co.jp/junior/articles_2004/040708.htm 
 
 

以下、江川詔子ジャーナルより http://www.egawashoko.com/

 旅行のプランを立てたという5月半ばには、日本のNGOの車が激しい銃撃を受けた。奇跡的にスタッフは無事だったが、以降このNGOはロゴを付けた車を使うのをやめるなど、安全対策にこれまで以上に神経をつかうようになった。
 治安は7月に入ってさらに悪化。米軍とは関係のない国際機関の人間も被害に遭った。7月20日には国連機関の車列が銃撃されて二人が死傷、22日には赤十字の車が襲われ二人が死傷した。23日にサダム・フセインの息子二人が米軍に殺害され、緊張がさらに高まった。反米勢力による事件だけではなく、治安の悪化に伴う様々な事件が発生し、24日にはバグダッドからアンマンに向かう道路で毎日新聞の記者が武装した3人組に襲われ、現金やパソコンなどを奪われた。この道路は当時、民間人がイラクに入出国する唯一のルートだったが、武装した強盗の被害は頻繁に起きていた。
 当然のことながら、外務省はイラクからの退避勧告を出していた。
 国内では自衛隊の派遣について激しい論議があり、小泉首相が「どこが戦闘地域でどこが非戦闘地域かなんて、私が分かるわけないじゃないですか」と開き直った答弁をしたのは、まさにY一家が出発した7月24日のことだった。
 あまりの治安の悪さに、子どもを外に出したくないからと、学校に通わせるのを拒んだり、学年末の試験にも付き添ってくる親がいた、というくらいだ。
 私がバグダッドに滞在した時期にも町中で銃撃戦があり、その後すぐに国連の事務所が爆破された。
 
 当時よりはるかに危険な現在でも、イラクに行く人はいる。取材だったり、公務だったり、それぞれの使命感と判断に基づき、自分でリスクを引き受ける覚悟で出かけるのだから、そうした行為を非難されるいわれはない。
 しかし、小学生の子どもをそういう場に連れていくというのは、話は別だ。子どもは親の所有物ではない。親がいくら、戦場を体験させたい、ナマを体験が一番だと思っても、子どもにリスクを背負わせる権利はないのではないか。
 なのに新聞が、親のこんな不見識をたしなめるどころか、その宣伝に一役買ってしまうとは……。
 これからイラクに取材に行く人は、子どもを連れて家族旅行にすれば、何があっても「自己責任」などと叩かれることはないのかも。
 でも、そんな非常識な親が、そうそう何人もいるとは思わないけれど。

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